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ショッププレス、スタイリスト、デザイナー……、彼らは仕事として洋服を扱うプロでありながら、インテリア、音楽、家電、アウトドアギアなど、洋服以外のあらゆる分野にも(ときに仕事そっちのけで)つねに目を光らせる、いわば“物欲のプロ”。そんな服好きたち8人をセレクターに迎え、忖度ナシに、いま本当に欲しいモノを教えてもらう。
MIZUNO
〈MONARCIDA NEO II SW AS〉
selected by 平沢幹太/アンフォロー CONCEPTER・DESIGNER
「小学校から大学までやっていたサッカー。W杯に触発されて、改めてサッカー用品の格好よさに惹かれました。これはスペックシューズですが、デザインの完成度にこそ目を見張ります。ネイビーやブラックのワントーンスタイルに合わせれば、より新鮮なスタイリングになりそう。スポーティな素材で揃えるより、やわらかいウールやカシミアのニットなどあたたかみのある素材と合わせたいですね。スパイクも欲しくなってきました……」
adidas Originals
〈STAN SMITH LUX〉
selected by 井上直哉/トゥモローランド PR
「スタンスミスは、学生時代にとくに愛用したスニーカーで、自分にとってスタンダードなアイテム。当時はネイビーのスウェットにネイビーのチノパンと、オールネイビーのスタイリングに合わせていました。ここ最近黒の革靴で過ごすことが多かった反動か、クラシカルでローテクなスニーカーを履きたい欲が、また出てきました。馴染み深いスタンスミスですが、品格のあるLUXシリーズ、そしてクリーンな白で」
LAKAI
〈TELFORD〉
selected by 西澤祐哉/スタジオファブワーク・エンケル PR
「見た目のオモチャ感が、たまりません……! 90年代に登場したモデルの復刻ということで、わかりやすいレトロなデザインが◎。最近はシャープなスニーカーばかり履いていたので、心機一転、ボリュームのあるハイカットを選びました。王道のスケシューブランドと違って、ニッチな雰囲気といなたさを併せ持っているのもツボです。スラックスやジャケットスタイルのハズしにも」
スタジオファブワーク・エンケル PR
西澤祐哉 さん
大学卒業後、アタッシュドプレスに入社。アパレルだけでなく、家具、インテリア小物、作家作品などもPR・販売している。ファッション、インテリア、アートが好き。
NORDA
〈001〉
selected by 百々 南/ビームス PR
「2000年頃のコーディネートが気分で、その流れで機能的なスニーカーを履きたくなっています。ファッションとしてはもちろん、仕事柄、一日中立っていたり歩き回っていることが多いので、履いていてラクなのもとにかく嬉しいです。どんなスタイルにも合いそうなオーセンティックなルックスも気に入っています」
Reebok
〈Zig Kinetica 2.5 Edge〉
selected by 佐藤弘樹/STYLIST
「外ロケの撮影日にガシガシ履ける洒落たスニーカーを探していました。リースやリサーチのときも、デザイン性の高いスニーカーなら気分よくまわれそう。マイナーチェンジを繰り返しながらさまざまなデザインを発表してきたこのシリーズは、豊富なカラバリ、そして素材の独特な切り替えによる柄の見え方の変化や色の濃淡が特徴。こちらにはトレンドの中間色が使われていて、いまっぽくていいですよね」
VISVIM
〈Logan Deck II G.Patten Distressed Canvas Sneakers〉
selected by 三浦翔平/STYLIST
「キャンバス地のオーセンティックな雰囲気と、反面、ボリューミーなソールと土汚れのような加工には懐かしさと茶目っ気があり、いま新鮮です。レザーライニングなのもニクいですね。おろしたての白スニーカーは艶が気になって履き慣らすまで億劫なのですが、これなら最初から着古されたルックス。僕の普段着ともよく馴染みそうです。シンプルに、ヴィンテージデニムと合わせてちょっとした違和感を楽しみたいです」
adidas Originals
〈STAN SMITH 80s〉
selected by 吉岡玲欧/ユナイテッドアローズ&サンズ SALES MASTER
「原点回帰的一足。何の変哲もない普通のスニーカーを、普通に履きこなしたい気分です。毎日、どこに行くにもだれに会うにも常に履けるベーシックシューズとして。本革ということで、上品に履けそうなところもGOOD。ロングスリーブのフレンチラコステなんかと、さらっと合わせたいですね」
CONVERSE
〈CANVAS ALL STAR HI〉
selected by 相川 龍之介/ランディ DESIGNER
「以前は古いスニーカーばかり集めていて、これと同型もUS製ヴィンテージで何色か持っていますが、新鮮さを求めてあえて現行を選んでみました。ハズしで使うより、USモノの洋服としっかりコテコテに合わせたい気分です。たとえばグレーやホワイトの、ストレートシルエットの古着のレザーパンツとか」
Photos: ITCHY Stylist: Shohei Miura Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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