▼ WPの本文 ▼
長く愛せるものに目を向ける「名品図鑑」連載。第54回目のテーマはレザーシューズ。まだまだ温もり感あるアウターやニットが手放せない季節だから、足元で上品なツヤを取り入れたい。靴さえ上質ならソックスやパンツで遊びやすくなってスタイリング幅も広がるはず。ファッションのプロの推薦から間違いない5選を紹介する。
靴(エンジニアド ガーメンツ × パラブーツ)¥84,700/エンジニアド ガーメンツ[TEL:03-6419-1798]
定番アイテムに、少しの遊び心をプラス
タフな雰囲気が魅力のエンジニアードガーメンツが、今季は老舗・パラブーツに別注。代表作のミカエルをベースに、つるりとしたスムースレザーと優しげなスエードのコンビネーションで仕上げた。もともと丸みとボリュームに存在感のある一足だが、異なる表情の素材を使ったことで上品な奥行きが生まれた。
「上質な素材を使用しながらもエンジニアガーメントらしい武骨さを残したバランス感覚が絶妙。フラップポケット付きのボトムやカーゴパンツを合わせ、オーセンティックなミリタリースタイルを楽しみたいです」。
ブーツ¥128,000/カルマンソロジー[URL: calmanthology.com]
曲線的なフォルムの美しさを堪能
華奢なフォルムで人気沸騰中のカルマンソロジーは着回し力の高いサイドゴアブーツを選びたい。パンツをクッションした時に端正なアッパーが覗くだけでスタイルが格上げされるし、パンツの裾をインしてブーツを主張しても上品。履き口のレザーとサイドゴアに高低差をつけた曲線的なデザインが美しい。
「美しい質感とエレガントな佇まいに足元を見るたびにうっとり。春先には薄手のトップスに対し重量感のあるボトムやフレアパンツと合わせてブーツを楽しみたいです。さりげなくアウトソールのカラーがライトブルーになっていたりとアクセントが効いているのもお気に入り」。
靴¥51,700/SLOW自由が丘店[TEL:03-5731-3374]
アウトドアモチーフを日常使い
レザーアイテム専業ブランド、スロウからキャンプモカシンシューズが登場。アウトドアのディテールは、革靴ながら日頃のカジュアルに馴染ませやすく、程よいアクセントとしても活躍する。ボディの素材は植物なめしを施したイタリアンレザーで、履くほどに色が深まり経年変化を楽しめる。
「ビブラム社のソールを使用し、耐久性と耐水性に優れた一足。ジャケットやセットアップのスタイリングに抜け感をプラスしたい時に活躍しますし、個人的には実際のアウトドアシーンでも履けるのが嬉しいです」。
靴(レユッカス × アーバンリサーチ)¥127,600/アーバンリサーチ オンラインストア[TEL:050-2017-9011]
欧州のオーセンティックなムード
イタリア在住の日本人デザイナーが営むシューズブランド、レユッカス。素材には現地の上質なカーフレザーを採用し、表面の艶の美しさはもちろん、足入れした時のフィット感も抜群。アーバンリサーチ別注でヨーロッパの古き良きトラッドムードを感じる一足に仕上げた。レストランでのディナーやデートにも映えそう。
「シングルストラップヴィンテージライクな雰囲気に一目惚れ。手入れを繰り返すことでより艶感が生まれるので、変化を楽しみながら愛用しています。トレンドのスウェットスタイルの格上げアイテムとして履くのも気分」。
靴¥38,500/OAO カスタマーサポート[TEL:03-6823-5842]
アーティスティックな一足を選ぶなら
アートの要素を散りばめたデザインが注目を集めるオーエーオーの一足は、彫刻作品からインスピレーションを得て誕生。まるでオブジェのように作り込まれた足元で、エッジの効いたスタイリングを楽しみたい。ボリュームのあるフォルムに対して、ランニングシューズにも使用されるミッドソールを採用した軽い履き心地も魅力だ。
「レザーシューズといえばトラッドで上品なイメージですが、あえてボリュームのある形状にデザインされているのもユニーク。フォルムに重量感があるので、ボトムは8分丈のキレイめなスラックスを合わせて、カラーソックスを覗かせたスタイルがおすすめです」。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Composition&Text:Takako Nagai
▲ WPの本文 ▲
名品図鑑