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ショッププレス、スタイリスト、デザイナー……、彼らは仕事として洋服を扱うプロでありながら、インテリア、音楽、家電、アウトドアギアなど、洋服以外のあらゆる分野にも(ときに仕事そっちのけで)つねに目を光らせる、いわば“物欲のプロ”。そんな服好きたち8人をセレクターに迎え、忖度ナシに、いま本当に欲しいモノを教えてもらう。
CALMANTHOLOGY
〈A1111 SOUTHERN TIE〉
selected by 井上直哉/トゥモローランド PR
「レザーシューズといえば、名門ブランドや老舗ファクトリーも多数ですが、いま素直に良いと思えるのはカルマンソロジーです。定番のTEDS SHOESを持っていて、1年半大切にケアしながら履いてきました。レザーの質感の美しさに気分が高揚しますし、カジュアルなジャケットスタイルにも、数多のモードブランドにも自然にマッチする懐の深さには驚かされます。そろそろ少し違うニュアンスの一足が欲しくなって、春夏の軽やかなコーディネートに映えそうなこちらを選びました」
J.M. WESTON
〈Le Moc #281〉
selected by 百々 南/ビームス PR
「最近は、革靴をカジュアルなスタイリングに合わせるのが気分です。このアイテムもそうした理由で選んだ一足。また、これまでは黒のスニーカーや革靴を履くことが多かったのもあって、綺麗めからカジュアルまで幅広く使えそうな絶妙なカラーリングにも惹かれました!」
YOKE
〈PLAIN TOE LEATHER SHOES〉
selected by 西澤祐哉/スタジオファブワーク・エンケル PR
「合わせやすさを優先すると、革靴は黒ばかり選んでしまいます。それに、個人的に最近はダークトーンの洋服を着ることが多く、それではなんとなく気分が沈んでしまう。カラーの革靴にチャレンジしたいと思っていたところでした。この靴は、ヨークらしい上品でミニマルなデザインと、優しいトーンのカラーリングが特徴。カジュアルからモードまで、さまざまなコーディネートに合わせやすいと思います!」
スタジオファブワーク・エンケル PR
西澤祐哉 さん
大学卒業後、アタッシュドプレスに入社。アパレルだけでなく、家具、インテリア小物、作家作品などもPR・販売している。ファッション、インテリア、アートが好き。
Le Yucca’s
〈U-Tip Leather Shoes〉
selected by 佐藤弘樹/STYLIST
「この類の革靴にしては高く作られたヒールや比較的コンパクトなUチップのデザインに、“ザ・イタリア”な靴に無い、無駄でも嫌らしくもない色気を感じます。野暮ったいUチップを細身のフレアパンツに合わせるのは個人的に好きじゃないのですが、このデザインだからこそ、そうしたパンツにも合いそう。リーバイスの517なんかも、よりスタイリッシュに見えるでしょうね」
RED WING
〈6″ CLASSIC MOC〉
selected by 平沢幹太/アンフォロー CONCEPTER・DESIGNER
「物心ついた頃から、父がよく履いていたモデルです。当時は見た目のインパクトや無骨さに距離を感じていましたが、数年前にお下がりを一足もらってから愛用しています。生活がルーティン化される前の20代の頃に買って、いろいろなTPOで履いていけば、きっとオトナになったときに自分だけの名品になるはず。シューレースを何色か買っておいて、スタイリングの気分で付け替えるのも楽しいと思います」
Timberland
〈6inch Premium Boots〉
selected by 三浦翔平/STYLIST
「ティンバーランドというと、おなじみのイエローブーツで学生時代を思い出すのですが、こちらは今季の新色。USAFのミリタリーウェアのようなセージグリーンとヌバックレザーの組み合わせが都会的で惹かれました。いまっぽくもクラシカルにも、スタイリングの雰囲気を大胆に変えられるのは定番ゆえの魅力。上下トーン違いのフェードしたボロスウェットに、ブーツインで合わせたい気分です」
スタイリスト
三浦翔平 さん
1995年、青森生まれ。大学卒業後、アシスタント時代を経て2022年にスタイリストとして独立。東京を拠点に活動中。
Enzo Bonafe
〈SIDEGORE EB001〉
selected by 相川 龍之介/ランディ DESIGNER
「多くのブランドが作っているサイドゴアブーツですが、独特な高さのハイカット部分が、スタイリングにいい違和感を与えてくれる一足だと感じ、選びました。フルレングスはもちろんですが、ショーツやロングソックスとの合わせも楽しみです。個人的には、リーバイスのデニムをカットして作ったショーツに、ゴワゴワした柄モノのウールロングソックスと合わせたいです」
CROCKETT&JONES
〈KENT CITYSOLE〉
selected by 吉岡玲欧/ユナイテッドアローズ&サンズ SALES MASTER
「冠婚葬祭にもイケる、クロケット&ジョーンズのこの革靴。きちんとした装いをすることがここ最近減ってきたので、なにか正統派なモノを身につけたくて、まずは足元から。『7月までは襟のある洋服を着る』という縛りを勝手に課しているので、シャツをサラッと着て、デニムにスニーカーをいつもなら合わせるところを、この革靴でバシッと決めたいですね!」
Photos: ITCHY Stylist: Shohei Miura Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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