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長く愛せるものに目を向ける「名品図鑑」連載。第53回目のテーマはカーディガン。1年で最も寒いと言われる1月・2月に買い足したいのはふんわり肉厚なカーディガン。せっかくなら次の冬にも活躍する名品で、気分のアガる色柄なのか硬派なシンプルなデザインかは自分好みを選ぼう。ファッションのプロの推薦から間違いない5選を紹介。
カーディガン¥42,900/トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店
モダンな配色が魅力の王道アーガイル
英国紳士御用達のマッキントッシュから派生したブランド、トラディショナルウェザーウェア。伝統的なデザインと現代のカジュアルな感覚をミックスしたカーディガンは、存在感たっぷり。ワントーンで仕上げたアーガイル柄は知的なムードで、毛足の長いニット地が優しい印象もプラス。裏地にはキュプラを使用し、袖通しがいいのでアウター感覚で羽織ることも可能だ。
「英国のトラッドな柄を今の雰囲気で堪能できるカーディガン。表面をブラッシングした温かみのある素材が素敵です。冬の新しい定番品として、ワードローブに追加したい」。
カーディガン¥31,90/サウスツー ウエストエイト[TEL:011-280-7577]
モヘア素材のノルディック柄でレトロシックに
サウスツー ウェストエイトのアイコンであるオリジナルのノルディック柄が目を惹く一着。艶やかで上質なモヘア素材に、ノスタルジックなカラーを掛け合わせたバランスが秀逸。本格的に寒い季節に着心地の暖かさはもちろん、見た目にもほっこりできるデザインなら、なお嬉しい。
「ブランドアイコンをノルディック柄にアレンジした唯一無二の存在感を放つアイテム。この一着で存在感のあるスタイリングが叶うので、他のアイテムはシンプルにまとめて。スカーフを差した個性派コーデも面白そうです」。
カーディガン¥13,200/ビームス 原宿[TEL:03-3740-3947]
暖色系のメランジ素材で身も心も温かく
今季、ビームスから登場したブークレニットのカーディガンは、多色の糸を使用したメランジ素材が愛らしい表情。ざっくりとしたオーバーサイズのシルエットに対して丈感は短めの設計で、ゆるくなりすぎないサイジングも魅力だ。ふわふわした肌触りと軽い着心地がやみつきになるはず。
「スタイリングが暗くなりがちな冬こそ、キレイな発色が目を惹くメランジニットを主役にファッションを楽しみたい。ボリュームのあるフォルムなので、ジャストくらいのスラックスを合わせて品よく着こなすつもりです」。
カーディガン(エムエフペン)¥52,800/1LDK AOYAMA[TEL:03-5778-3552]
トーンを抑えたストライプのニュアンスを楽しむ
デンマーク発のエムエフペンは、贅沢な素材を使ったベーシックアイテムに少しのひねりを効かせるのが得意。ピッチの広いストライプを、柔らかな配色で表現したことによるニュアンスある佇まいは、大人の遊び心を刺激する。ふっくら膨らみのあるニット地ながら、厚過ぎないのでレイヤードしやすいのもポイント。
「80年代のヴィンテージムードを感じる大柄のストライプに一目惚れ。ベーシックなシャツはもちろん、スウェットやパーカーなどラフなアイテムを合わせて抜け感のあるスタイリングにしても可愛く着られそう」。
カーディガン¥71,500/キャバン 代官山店[TEL:03-5489-5101]
一枚欲しい、冬に映える思い切った色柄
モヘアのふわふわとした起毛感に、ポップな配色のアーガイル柄が愛嬌たっぷりでまさに主役級のカーディガン。モヘアの中でも特に柔らかく光沢のあるイタリア糸のカシミヤを使用し、手作業で丁寧に起毛させたリッチな一着だ。存在感の強い柄に対して、シャープなVネックラインやコンパクトな袖丈と、細部を上品に仕上げたのがパーフェクト。
「性別問わず人気のブラッシュドモヘアシリーズ。その中でもアイキャッチーかつ他には無いアーガイル柄が刺さりました。ブランドロゴをあしらった本革のネームタグが配されているのも、小洒落ています」。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Composition&Text:Takako Nagai
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