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寒さが本格化してきた。いま欲しいのは今季の主役級“ダウン”だ。コム デ ギャルソン・オム、ストーンアイランド、C.P. カンパニーのドメスティックブランドから大人顔のヘルノまで、人気ブランドのダウンアイテムを15着ピックアップしてお届けする。
COMME des GARÇONS HOMME
「コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME)」の新作ダウンは今季の主役アイテムだ。ワッシャー加工を施しマットな質感の表地と、左袖につけられたブランドロゴのワッペンがかっこいい。ダウンの分量もこれまでのものより多くしボリューム感と防寒性がアップ。襟元と頭を覆う大ぶりのフードは取り外しが可能。フロントの大きなポケットやブラックの裏地配色にカーキを採用するなど、アウトドアな要素が抜け感のあるスタイルにしてくれる。
HERNO
イタリアの北部に位置するマジョーレ湖畔の町、レーザから誕生した「ヘルノ(HERNO)」。“水”がブランドのインスピレーション源なんだとか。そのヘルノからは撥水機能を備えたダウンコートをセレクト。防水、防風、透湿性を備えた2レイヤーGORE-TEXを搭載。なんといってもノンキルトのフラットなデザインで、ダウンが入っていないようなすっきりとしたルックスがポイントだ。フロントは止水ジップとスナップボタンの2WAY開閉仕様と抜かりない。
Ten c
1960年代のフライトジャケットからインスピレーションを得た「テンシー(Ten c)」を代表するダウンジャケット。コックピットに乗るパイロットではなく、輸送機などのパイロットに向けたN3-AやN3-Bといったフライトジャケットをイメージしている。表地はシルクのような肌触りが特徴の「NYLON TACTEL」素材を採用。オレンジのカラーリングはコーディネートのアクセントになるだろう。
STONE ISLAND
新作からヴィンテージまで広く人気の「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」のアイテム。フェザーを詰めたウルトラハンマード仕上げの薄手のナイロンレップス製ジャケットは、非常に軽く着心地が抜群。撥水加工が施されているので雨の日に気兼ねなく着れるのも嬉しい。14色と豊富な色が展開されているので自分のスタイルに合ったカラーを選ぼう。染色で仕上げられた氷のようなくすんだ水色がかわいい。
C.P. COMPANY
イタリア発のブランド「シーピー カンパニー(C.P. COMPANY )」の新作ダウンは収納可能なフード付き。C.P. COMPANYのバッジやミリタリーウエアから着想を得たデザインは唯一無二。ブランドの創業当初に開発されたマルチフィラメントナイロンを織り上げた布は、漁網のアップサイクルにより作られた再生ナイロン糸のEconyl®を使用し現代的にリニューアル。厚すぎず薄すぎずのちょうどいいダウンジャケットだ。
stein
デザイナー、浅川喜一朗さんが立ち上げた「シュタイン(stein)」。新作ダウンの表面は大ぶりに設定したダウンパックを活かしたデザイン、裏面は肩の切り替え部分にウルトラスエードを施したデザインのリバーシブル仕様だ。袖内側、両身頃脇にコンシールファスナーを施してあり、シルエットに変化をつけることができるなどユニークなデザインが特徴的。きれいにまとめるのもいいが、ここは古着とのミックススタイルで着たい。
Graphpaper
「グラフペーパー(Graphpaper)」もリバーシブルダウンだ。ブラックの表地には優れた透湿性と防水性を誇るPRETEX® SHIELDを配し、チャコールグレーの裏側には高い耐久性と美しい艶を持つナイロンタフタを採用。“デザインとしてステッチが欲しい時といらない時、どちらも主役であり正解。”そのファッションとしての実用性をクリエイティブディレクター、南 貴之さんが表現したアイテムだ。
is-ness × Y(dot) BY NORDISK
1983年、東ドイツの登山家夫婦の手により誕生した「ワイドット バイ ノルディスク(Y(dot) BY NORDISK)」と「イズネス(is-ness)」のコラボレーションダウン。イズネスオリジナルのネックと後頭部を覆うデザインがかわいい。そして最もこだわっているのがダウンだ。アメリカの「国際ダウン&フェザー機関」から認められ、最高級品として知られる700フィルパワーのクリスタルダウンを封入。
blurhms
羽織感覚で着られる便利なダウンがあればいいなと思う。「ブラームス(blurhms)」のダウンはまさにそれ。表地はシルクとポリエステルを高密度に織り上げた、独特な光沢とハリが特徴のモダンなルックスだ。保温性の優れたホワイトダックダウンを使用。両サイドに開け閉めできるベンチレーション機能付きで温度調整も容易い。もちろんコーディネートのアクセントとしても一役買ってくれる。
FreshService
「フレッシュサービス(FreshService)」からはビッグシルエットのロングダウンジャケットをセレクト。90年代のアウトドアウエアを彷彿とさせる羽毛のぎっしり詰まったボリューム感や、ドローコードによりシルエット調節が可能なウエストラインがクラシック。寒さが本格化してきたらこれを着るだけで様になる。
Marmot × BEAMS
「ビームス(BEAMS)」がアメリカ生まれのアウトドアブランド「マーモット(Marmot)」とコラボレーションダウンを発売。モデルに選んだのはマーモットの名品「Mammoth Down Parka」だ。フロントのフラップポケットとハンドウォーマーポケット、前立て部分からアクセスできるナポレオンポケットと抜群の収納力が特徴的。GORE-TEX搭載で雨や雪の悪天候でもこれがあれば安心だ。
HYKE for SUPER A MARKET
「スーパー エー マーケット(SUPER A MARKET)」が「ハイク(HYKE)」に別注をかけた本作。1980年代に開発されたU.S.ARMY ECWCS GEN2からインスピレーションを得たパデッドコートをショート丈に変更。カラーもCOYOTE BROWNにして今っぽいミリタリー感を楽しめる一着に。素材は防水性、透湿性に優れた”PERTEX SHIELD”を使用。中綿もしっかり入っており保温性も抜群だ。
THE NORTH FACE PURPLE LABEL
× JOURNAL STANDARD
「ザ・ノースフェイスパープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL)」定番人気のマウンテンショートダウンをベースに「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」が別注。袖の刺繍、フロントのジップやボタンを同色にすることでミニマムな印象に。大きな特徴はフードを取り外し可能に形をリニューアルし、フードダウンとしてだけではなく、スタンドダウンとしても使えること。ラグランスリーブで中に着込んでもゴワつかない、着回し力の高いアイテムだ。
eYe JUNYA WATANABE MAN
×NANGA
温湿度調節機能が高い良質なダウンを使い、メイドインジャパンにこだわって物作りをするナンガとのコラボが実現。M-65とダウンを融合させたユニークなデザインがミリタリー好きはもちろん、一点豪華なアウターで勝負したい人にもおすすめ。肉厚なダウンが本格的な冬も快適に乗り越えられるだけでなく、ファッションアイテムとしての存在感も抜群だ。裾の両サイドにはジップとマジックテープ式のスリットがあり、動きやすいギミックに。スタンドカラーの裏にはジップで収納できるフード付き。
THE NORTH FACE
表地には70デニールのGORE-TEX PRODUCTSの2層構造になっており、暖かさ、機能性も文句なし。フロントはダブルフラップ仕立て。中わたにはバージンダウンを使用しており、高い保温性をキープする。身幅をハーフサイズ大きく、裄丈(襟口から袖口まで)を1サイズ長くすることでバランスよく今旬にアップデートした。
Photos:Yuichi Sugita[POLYVALENT] Stylist:Yuta Fukazawa Text:Kazuki Ebina Wakako Matsukura
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