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ショッププレス、スタイリスト、デザイナー……、彼らは仕事として洋服を扱うプロでありながら、インテリア、音楽、家電、アウトドアギアなど、洋服以外のあらゆる分野にも(ときに仕事そっちのけで)つねに目を光らせる、いわば“物欲のプロ”。そんな服好きたち8人をセレクターに迎え、忖度ナシに、いま本当に欲しいモノを教えてもらう。
LOEWE
〈HEART BALACLAVA〉
selected by 吉岡玲欧/ユナイテッドアローズ&サンズ SALES MASTER
「バラクラバはもともと好きで集めているのですが、今シーズンはトレンドということもあり、さまざまなブランドをチェックしています。そのなかでもひときわラブリーだったのがロエベ。このデザイン性にヒトメボレしました。ダウンジャケットなどの化繊ウエアと合わせて、テック感を出したいですね」
JOHN SMEDLEY
〈ROMEO〉
selected by 平沢幹太/アンフォロー CONCEPTER・DESIGNER
「敏感肌で、インナー選びに苦労してきました。熱のこもりや乾燥などが原因で肌が荒れがちなので、秋冬は白Tが鉄板なのですが、以前この企画でも紹介したフォルのウールカットソーを素肌に着てみたとき、乾燥を抑えられて肌の調子がよく、ベースレイヤーの大切さを実感。寒い時期、身だしなみに気を遣いつつ迷わず選べる一着として、このニットを持っておきたいと思います」
NANGA
〈AURORA LIGHT STAND COLLAR DOWN JACKET〉
selected by 佐藤弘樹/STYLIST
「言わずと知れたナンガの『オーロラライト』をメインファブリックに採用し、耐水性にも優れた、街にもアウトドアにももってこいの一着。この機能素材は発色も独特で、光の当たり方などで表情が変わるのもユニーク。僕はとくにカーキがお気に入りです。フードタイプもありますが、スタンドカラーはよりスタイリッシュ。オフホワイト系の太めのスラックスに茶系の革靴を合わせて、綺麗めにまとめたい気分です」
DAIWA PIER39
〈TECH BACK PACKER DOWN PARKA〉
selected by 百々 南/ビームス PR
「昨年からダウンが気分で、とくに、久しぶりにこれくらいボリュームあるものを着てみたいなと思っていました。毎日のように自転車に乗るので、丈が長すぎないのもポイント。また、サイドに回り込んだマルチポケットの収納力や、ミリタリー由来のアームのアクションプリーツなど、ブランドらしいデザインも、自転車に乗るときにぴったりですね!」
ENCOMING
〈MOHAIR LONG TROUSER〉
selected by 相川 龍之介/ランディ DESIGNER
「これまで見てきたメンズのニットパンツのなかでも、シルエットがドンピシャで好みです。ニットにつきものの“伸び”まで計算されているように見える丈感も決め手でした。トップスには、ナイロン生地のダウンジャケットなどを合わせるのもいいですが、あえてニットを合わせて全身ヌクヌクのスタイリングにするのもよさそうです」
Edition×Product Twelve
〈PUFFER PANTS〉
selected by 井上直哉/トゥモローランド PR
「最近早朝のロケ撮影が増えてきたので、普段あまり穿かないシェル系のアイテムを探していました。このパンツには、本格的なマウンテンアクティビティ向きに開発されたPERTEX(R)SHIELD 2層素材が使われていて、オールウェザー対応の透湿防水機能、優れたストレッチ性、軽量かつ保温性に優れたプリマロフトの中綿など、とにかくストレスフリーなのが魅力。アウトドアに寄りすぎないよう、レザーブーツなどと合わせたいです」
NNEI
〈HARAMAKI〉
selected by 西澤祐哉/スタジオファブワーク・エンケル PR
「腹巻きをすることに、どうしてこれまで恥ずかしさを覚えていたのでしょう……。あくまで洋服の下に隠して使うイメージを持っていたので、『コーディネートの一部として使う』という発想には、もはや感動するほど。カラバリも豊富なので、何色か持っておいて、その日着る服に合わせて選ぶのも楽しそうです。防寒とファッションを一度にかなえられるアイテムは数ありますが、この冬は腹巻きに一票を投じたいと思います」
スタジオファブワーク・エンケル PR
西澤祐哉 さん
大学卒業後、アタッシュドプレスに入社。アパレルだけでなく、家具、インテリア小物、作家作品などもPR・販売している。ファッション、インテリア、アートが好き。
SILVANA MANETTI
〈WOOL SILK STOLE – PAINTING 300〉
selected by 三浦翔平/STYLIST
「意匠のこらされたアルチザンな雰囲気がドンピシャでした。シルクの艶やかさとハンドペイントの質感があいまって、アート作品のような表情が印象的。全身ワントーンのなかに色を差すように、冬のスタイリングに取り入れたいですね。地元は雪国で年越しはとても寒いので、これをぐるぐる巻いて初詣に行きたいと思います」
スタイリスト
三浦翔平 さん
1995年、青森生まれ。大学卒業後、アシスタント時代を経て2022年にスタイリストとして独立。東京を拠点に活動中。
Photos: ITCHY Stylist: Shohei Miura Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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