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全国スナップでお世話になったメンズノンノゆかりのショップにコロナ以降の動向を取材。オンラインの特色ある取り組みも地域やデザイナーとのつながりがあってこそ。各店のカリスマスタッフの最新スタイルとともにお届け!
▶︎CLEOPATRA
https://cleopatraonlineshop.myshopify.com/
ストリートモードなスタイルがトレードマークの奥田さん。今年の夏はタイダイを取り入れたモノトーンコーデが推し。
Tシャツ(エトス)¥11,000・パンツ(サスクワァッチファブリックス)¥45,000/クレオパトラ
自粛期間に立ち上げた
オンラインショップに全国から反響が
手作りでウェブストアを開設
トップ画面は季節を感じる写真に。デザインから撮影まで、奥田さんと他のスタッフが協力して制作。オリジナル感を大切にしている。
マスク販売で医療支援
繊維企業の協力で工場から仕入れたマスクをウェブストアで販売し、マスクを1箱買うと、もう1箱を医療や福祉施設に届ける「たすけあうマスク」プロジェクトを展開。
クレオパトラ ディレクター 奥田淳司さん
「ローカルやストリートという部分や店頭でのコミュニケーションを大事にしていたので、今までオンラインショップを持っていませんでした。が、自粛要請でお店に来られない常連や顧客のためにオンラインショップを急きょ立ち上げ、写真だけでは伝わりにくい部分をインスタライブや動画でフォロー。
そうしたところ、全国の方から注文をいただき、新たな可能性を感じました。今後は店頭で洋服を見てしゃべって、そこから生まれるワクワクやドキドキ感を大切にしつつ、オンラインやウェブにも力を入れていこうと思っています」
▶︎rroomm
https://www.instagram.com/rroomm_official/
安田さんの着こなしを見ればトレンドがわかる! カラーシャツ&ホワイトワイドパンツを革靴できれいめに、がこの夏の気分。
シャツ(ヘルス)¥15,000・靴(フット ザ コーチャー)¥42,000/ルーム大阪
お客様の支えになれればと配信した
ラジオ風インスタライブを今後も
クリエイターを交えてのトークライヴ
スタイリストの渕上カンさんやダイリクデザイナーの岡本大陸さんも登場! 購買目的ではなく「服」をメインにゆるく語り合う内容。モチベーションをキープするため自粛期間は週2、3回開催。
アーカイブを「ビックリバコ」として通販
ラジオ企画に次いで、おうち時間を楽しんでもらおうと、アーカイブを福袋的に箱入りセットで販売。即完売で大好評だったとか。
ルーム スタッフ 安田卓弘さん
「もともとお客様と日常的な話題や近況を伝え合う、友達のような関係を築いていました。精神的にもめいることの多い自粛期間は人として支えになりたいと、いろいろなことを考えました。ラジオ企画の『rroommDDOORR』もそんな一環です。
数あるセレクトショップの中でなぜルームなのか? を突き詰め、お客様への日頃の感謝と、服を好きな人にもっと好きになってもらうために、交流のあるクリエイターにも協力してもらいました。やり始めたら自分たちも楽しくなって、今後も月1とか年末スペシャルとか企画中です。」
▶︎ICONS
看板スタッフの吉村海人さん。バンドカラーシャツにスラックスのきれいめコーデはシャツアウトでゆるさを添えて。
シャツ(ジェームスモルティマー×トーマス メイソン)¥24,000・パンツ(ヤモー)¥27,000/イコンズ
地元の花屋さんと連動して
「#花ツバメ」プロジェクトに参加
生花を買い取って生産者を応援
コロナ禍で行き場を失った花を地元の花屋Magentaの協力のもと、本町界隈のお店が買い取って店頭で配るプロジェクト。男女を問わず、イコンズを知らない人も足を止め、さまざまな人との関わりが生まれている。
スタッフが各自個人ブログを
ショップ発信とは別に自粛期間中にそれぞれが個人ブログを開設。ファッションだけでなくプライベートな日常や思っていることを発信している。
イコンズ オーナー 浅野喜幸さん
「対面での接客を大事にして13年がたちました。コロナ禍でオンライン面も強化しましたが、やはりお客様の顔を見ての接客が大事だと。生活にとって必要なものの優先順位が変わり、おしゃれをすることの価値も変わってくる中で、衣食住を含めたライフスタイル、トータルでの提案が不可欠になっています。地元のお花屋さんと連動して、生産者を救うための「#花ツバメ」プロジェクトに参加していろいろな気づきがありました。洋服のほかにも生活に必要なものや、心を豊かにするものの比重を増やそうか検討しています。」
▶︎UNEVEN
個性的な服もサラッと着こなす実力派店長の川端一義さん。
ニット¥28,000・Tシャツ¥12,000(ともにサンシー)・パンツ(ロウィーナサーティン×ワカワカ)¥28,000・靴(マリエオーヒラ)¥55,000/アンイーブン
外出できないお客様に向けた
「Creative thinking on the sofa.」を企画
デザイナーの協力で
生まれた臨時コンテンツ
ファセッタズムの落合宏理さんはバイクの写真、……リサーチの小林節正さんは風景写真と、多くのデザイナーの協力でほかにないすばらしい内容に。顧客との共通話題として会話も弾む。
アンイーブン ディレクター 安井 源さん
「創業から名古屋に根差した、ファッションが好きな人のコミュニティづくりを掲げてきました。自粛期間中には暇を持て余しているという声を多く聞き、顧客のために“自宅のソファで考えを巡らせる”ためのコンテンツを作りました。世の中のECシフトは加速していますが、リアルなコミュニケーションを求める空気感も今まで以上に感じています。
僕たちはさまざまなデザイナーのクリエイションを正確に伝え、行きつけのショップがある豊かさやそのコミュニティに属する価値を提案することで、勝負していこうと思います」
※価格は全て税別です。
Composition & Text:Hisami Kotakemori
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