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全国にショップを展開するセレクトショップの大手、ビームスはいち早くオンラインでの情報発信に取り組んだ。WEBセレクトショップとして注目されるカバーコード、独自のスタイルを持つO 代官山にも話を聞いた。
▶︎BEAMS
ファッションとカルチャーを
盛り上げるためにオンラインをフル活用
気分を上げる動画コンテンツを配信
ビームススタッフが自宅でファッションを楽しむ様子をまとめた動画「#KEEP FASHION ALIVE」には本誌でもおなじみのプレス田中遥さんも登場。ほかにもビームスのHPにはすてきな動画やコンテンツが多いので今すぐチェック!
J-WAVEとともにライヴハウスを支援
「大好きな音楽を、アーティストを、ライブハウスを応援したい」とJ-WAVEとBEAMS RECORDSがコラボレーション。制作したTシャツをイープラスで販売し、利益をライヴハウスに寄付。
LIVE SHOPPINGをスタート
リアルタイムでコミュニケーションがとれるライブショッピングは反響も大きく、今後も継続していくプロジェクトに。紹介される商品の情報が同時に見られたり、アーカイブもHPにアップされるのがうれしいポイント。
ビームス プレス 前田太志さん
「ビームスはいつもスタッフが全力でファッションやカルチャーの楽しさを伝えています。コロナ禍でもこの姿勢は変わらず、在宅勤務中はブログやスタイリング動画などの投稿で各スタッフが家でできることを発信。ステイホームでストレスがたまっていく中、ファッションで少しでも気分を上げられたらと考えた結果です。企業動画として、みんなの気持ちを代弁する『会いたい。』を制作したり、ライブショッピングにもいち早く取り組みました。プレスルームからディレクターやスタッフが、こまやかに視聴者に応対。リアルな接客気分が味わえるよう、今後もいろいろなアイデアで続けていく予定です。カルチャー面ではまず音楽。「#音楽を止めるな」プロジェクトでライヴハウスを応援しました。別の形でアーティストの支援策も計画中です。
生活のスタイルが大きく変わっていく中で、オンラインのコミュニケーションはますます活発に、そして重要になると思います。オフラインも含めて、これからもファッションのある生活がどれだけ楽しいかを、お客様に寄り添いながらポジティブに発信していきます」
▶︎COVERCHORD
ホーム系にも注力し、衣·食·住の豊かな
ライフスタイルを今後も提案
オンタイムでライフスタイル雑貨を強化
テーブルウエアや収納雑貨もスタイリッシュ!
[上]練りあげという技法で幾何学的な柄を表現。皿(ハラダマホ)¥27,000/ルーツトゥブランチズ
[右下]軽くて丈夫! メタルバスケット(パシフィックファニチャーサービス)¥3,000
[左下]グラス(右)¥3,800・(左)¥4,800(ともにおおやぶみよ・日月)
コミカルな動画でデイリースタイルを
ベンダーの店舗でショップスタッフが開店準備、清掃など日常業務に絡めてコーディネートを紹介。モーションピクチャーで繰り広げられるミニストーリーはどれも傑作。動画の最後には着用アイテムの情報も掲載されている。
カバーコード プレス 山川明男さん
「自粛期間はホーム系アイテムが売れ筋にあがり、洋服中心だったSNSの発信をホーム系のアイテムにシフト。自宅で過ごす時間が増えたことを受け、食器や雑貨以外にもインドアのアイテムを充実させ、自粛中の暮らしに寄り添った提案ができるように取り組みました。また実店舗のベンダーではデイリーコーディネートを遊び心のある動画に変えるなど、エンターテインメント的なトライも。コロナ禍でスタッフひとりひとりの意識も高まりました。これからも状況に素早く対応して的確な商品をお届けしていきたいと思います」
▶︎O 代官山
時代の流れに沿った必要とされる
"よりよい"ものを発信していく
殿堂入りアイテムをアピール
長きにわたり売れ続けているものを吉田さんは"殿堂入りアイテム"と表現。3年前の発売当初から完売を繰り返すカイコーの"ザ・プレスト"もそのひとつ。必要とされるものをしっかり販売していくことも重要だと考えている。
パンツ(カイコー)各¥16,500/O 代官山 本店
ECサイトで、関係スタッフの紹介も
トピックスカテゴリーでスタッフやOと関わりのあるスタイリストなどの紹介もスタート。本誌でも活躍しているスタイリスト西又潤一さんも、室内外のおすすめアイテムを紹介。
オンラインスタッフによるインスタライブ
電話やチャットのオンライン接客だけでなく、仮想スタッフを設定。インフルエンサーの老月ミカさんが自身のアカウントからインスタライブを告知し実施するなどユニークな取り組みも。右はインスタライブで紹介したコーディネート。
O 代官山 ディレクター 吉田 拓さん
「コロナ禍で今までなら5年、10年かけた変化に2、3か月で対応しなければいけなくなりました。Oでもオンラインを強化。しかしながら対面だからこその生地感やシルエットがオンラインでは伝えきれず、売れ筋だった信頼性の高い商品がより売れることを実感しています。アートとしての洋服か、機能的なプロダクトとしての洋服か、デザインに対するユーザーの見方はシビアになっていくと思います。今後も必要とされる純粋によいものを発信していく姿勢は変えずに、サービスやオンラインのコミュニケーションを充実させたいです」
※価格は全て税別です。
Composition & Text:Hisami Kotakemori
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