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シンプルは深淵でデザインの塊は細部に宿るとか…。ならば定番品こそ本当にいいものを。そこで、トレンドに囚われず長く愛せるものに目を向けるのが「名品図鑑」連載。第43回のテーマはキャップ。厳しい日差しから頭を守ってくれつつ、アクセントとして活躍するキャップはいくつあってもいい。どうせなら名品を手に入れて、暑い日のワンツーコーデにプラスしよう。今回もファッションプロを選者に迎え、スタイリングをブラッシュアップできる名品5選を紹介する。
使い込んで育てたい逸品
日本のファッションブランド、アルテリアの定番キャップに、人気セレクトショップ、ブルーム&ブランチの別注モデルが登場。素材はベルギー製の旧式力織機で高密度に織り上げた備前ツイルを採用。ハリとコシがある生地は着用していくごとに肌に馴染み、経年変化を楽しめる。カラーはインラインでは展開のないダークネイビーで、落ち着きのある深い色合いと洗い晒しのような表情がポイント。「浅すぎず、深すぎずなバランス感が絶妙。程よい肉感があるので、オールシーズン着用出来る点も嬉しいです」。(香村 竜平 / ブルーム&ブランチPRESS)
キャップ(アルテリア フォー ブルームアンドブランチ)¥13,200/ブルーム&ブランチ青山[TEL:03-6892-2014]
主役級のキャップが新鮮
フロントとバックに施されたサウスツー ウエストエイトのブランドアイコンが主役のベースボールキャップ。ニューエラの代名詞「59 FIFTY」をベースにしたオーセンティックなデザインながら、大きな刺しゅうが抜群の存在感を発揮。ニュアンスのある中間色のウェアと合わせて、カラーのバランスを楽しむのもオススメ。「深みのあるグリーンの色味が大人っぽくて素敵です。ブランドアイコンのディアホーンをモチーフにしたカモフラージュ柄パンツと合わせたコーディネートがおすすめ」。(渡部 美穂/ネペンテスPR)
キャップ(サウスツー ウエストエイト × ニューエラ)¥7,480/サウスツー ウエストエイト[TEL:011-280-7577]
老舗の名品を、今の気分で
さまざまなブランドの名品にヴィンテージ加工を加えてリリースする「NEW VINTAGE」という取り組みから生まれたキャップ。ブルクッスブラザーズの、浅めの作りにツバが長めのクリーンなシルエットは今の気分だが、素材はあくまでヴィンテージライク。色褪せたような加工を施し、使い込んだような風合いだから、こなれ感も十分。「トラッドな趣のあるブルックスブラザーズに敬意を払い、ボタンダウンシャツやネイビーブレザーに素直に合わせたいです。特に暑い今の時期はTシャツをタックインしたスタイルもいいですね」。(桂 大地/エディフィスPR)
キャップ(ブルックスブラザーズ フォー エディフィス)¥9,350/エディフィス 新宿[TEL:03-5366-5481]
涼しげな色と素材に注目
東京のストリートシーンで注目が高まるヘッドウェアブランド、ノーロールの定番キャップをビューティー&ユースが生地別注。ブランドオリジナルの綿麻コードレーン生地を使用し、ワッシャー加工で揉み込んだことで、涼しげな表情に仕上がった。「清涼感のある素材で夏も涼しく着用できます。今の時期にはシンプルなTシャツと、秋になったら上品なネイビーシャツやブレザーと合わせてキャップを外しアイテムとして使いたいです」。(横山 翔一/ビューティー&ユースPR)
キャップ(ノーロール × ビューティ&ユース)¥9,900/ビューティ&ユース 丸の内店[TEL:03-6212-1500]
夏に嬉しい機能を搭載
デザイナーの大淵毅氏が1993年に設立したポストオーバーオールズ。定番のベースボールキャップをベースにポリメッシュ素材を採用。速乾性や通気性に優れ不快なムレを感じにくいのが嬉しい。フロントにワンポイントの刺しゅうが入ったさり気ないデザインが都会的。どんなウェアにも合わせやすく、簡単にスタイリングを格上げできる。「被ったときの形が浅すぎず、深すぎずでとにかく綺麗。今年の夏はとにかく暑いので、スポーツサンダルやシャリ感のある素材のショーツなど、軽やかなアイテムと合わせたいです」。(伊藤誉/ムロフィスPR)
キャップ¥9,350/ポストオーバーオールズ[TEL:03-5942-1545]
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Composition&Text:Takako Nagai
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名品図鑑