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90年代生まれのデザイナーが手がけるM A S UとDAIRIKUにスポットをあて、全4回の更新でその魅力に迫る東京ブランドフォーカス。後半戦となる第3回からは、M A S Uの最新コレクションからピックアップしたアイテムとメンズノンノウェブだけのスタイリングを大ボリュームでお届け!
これまでのアメカジを変える、
強い思いを“賭けた”最新作!
靴¥187,000/エム エー エス ユー[03-6419-7028]
1992年生まれの後藤愼平氏がデザインを手がけるM A S U。名前は丁寧語の“ます”が由来となっており、真摯で丁寧な服作りに定評がある。また、使い慣らされた言葉に目を向け、日常に潜む当たり前から新たな可能性を見出すブランドの姿勢もその名に通じている。今季はデザイナー自身が最も影響を受けたというアメカジを出発点に「bet my boots.」と題したコレクションを発表。野暮ったさや土くささといったこれまでのアメカジの概念を変える、幻想的な魅力あふれるアイテムが出揃った。そんな今シーズンを象徴するウエスタンブーツをまずはピックアップ。デッドストックのカンガルーファーと透明なポケットのコントラストが新鮮で、やわらかな素材からなるフォルムが美しい。紙幣は商品には含まれないが、ポケットから何を見せるかを考えるのも楽しみのひとつだろう。
淡く上品な色出しが、
やさしいウエスタンを実現
ベスト¥38,500・シャツ¥41,800・パンツ¥42,900・靴¥121,000/エム エー エス ユー[03-6419-7028]
M A S Uの淡い色出しなら、アイテム数を絞ったレイヤードもニュアンスたっぷりにきまる。開衿シャツのレーヨンやベストのパイル地のやわらかな素材使いが、無骨になりやすいウエスタンな組み合わせを大人っぽく演出。上下の色味をイエローで揃え、コーディネートの一体感を高め、太めのフレアパンツで品よくまとめた。シャツやパンツのルーズなシルエットに対し、タイトなベストが作る丈のメリハリでこなれたムードも加速する。
計算された配色とシルエットで
ドラマチックなムードを狙う
ブルゾン¥69,300/エム エー エス ユー[03-6419-7028]
つい触りたくなる長い毛足のショートブルゾンは、それぞれの色が溶け出したかのようなデザインがなんともキャッチー。目を引く配色の中に、小面積の白、そしてレザーポケットの異なる質感が加わることで、原色の強さと個性を引き立てる。短い着丈や直線的な裾のカッティングといったこだわりのディテールと、トレンドを意識したゆとりあるシルエットのバランスも見事。
伝統を感じる柄を、
現代的なデザインに込めて
ベスト¥39,600・タンクトップ¥16,500・パンツ¥53,900・手に持ったコート¥126,500・靴¥121,000/エム エー エス ユー[03-6419-7028]
今季は柄のアレンジにも注目。昔ながらのノルディック柄を再構築し、現代的にアップデートしたベストは生地にラメが織り込まれ、華やかさまで備えるハイブリッドな1着。マーブル模様のように見えるイージーパンツも、実はペイズリー柄を崩したもの。透け感ある高密度のメッシュ生地にはほんのりと光沢もあり、アクティブな空気を保ちつつモードな表情をのぞかせる。ベストの裾から見せたタンクトップがスタイリングにかわいげを加えながら、異なる柄同士を違和感なくつないだ。M A S Uの新作はまだまだ続く。次回の更新も見逃すな!
ブランド公式インスタグラムはこちら。
Photos:Keita Goto[W] Hair:Waka Adachi[eight peace] Stylist:Yoshiaki Komatsu Model: Sosuke Ogata[MEN’S NON-NO model] Text:Kanta Hisajima
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