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セレクトショップや街中でも見かける機会が増えたDAIRIKUとM A S U。ファッション業界からの熱視線を集める2つのブランドには、作り手が90年代生まれという共通点があった! 気鋭デザイナーの感性やルーツを探り、到着したばかりの最新コレクションを、ボリュームたっぷりにお届けする東京ブランドフォーカス。前編に続く第2回目も、DAIRIKUの新作をフィーチャー!
どの赤が好き?
エネルギッシュな色が秋冬を彩る!
ニット¥41,800・ベスト¥33,000・パンツ¥35,200・/ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com]
この秋冬は「After School」をテーマにしたDAIRIKUの最新作。デザイナーの岡本大陸氏が高校時代に通った放課後のアメ村など、自身のルーツから着想を得たコレクションだ。
その中でも、一点突破な力強い色に注目したい。ゆるいシルエットと濃淡をつけた配色が新鮮なアーガイル柄のモヘアニットや、カットオフのディテールとビッグサイズが印象的なベスト、センタープレスのきれいめな空気をまとったワークパンツ。エネルギッシュな赤を今季はさまざまなテイストとアイテムで展開する。
原色とはひと味異なる明るいトーンの色出しは、秋冬に多くなるダークトーンのアイテムとの組み合わせにも効果的。豊富なバリエーションの中から、自分のワードローブにハマるものを見つけよう。
クラシカルなスタイルを、
アメ村のエッセンスで自由に遊ぶ
コート¥104,500・中に着たジャケット¥82,500・シャツ¥37,400・パンツ¥53,900/ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com] その他/スタイリスト私物
レトロなたたずまいのドンキージャケットに、クラシカルなセットアップというロックスターのようなスタイリングも、色や柄、素材の質感にこだわるDAIRIKUならこんなに新しい。大阪を彷彿とさせるレオパード柄のシャツを小面積からのぞかせることで、カチッとしたジャケットスタイルのなかに品格と遊び心を両立した。
また、セットアップとコートのショルダー部分に用いられた深みのあるバーガンディが、それぞれを単体で着用した際にも着こなしにムードを牽引してくれる。
シンプルな組み合わせは、
色と柄、シルエットであか抜ける
ブルゾン¥63,800・パンツ¥34,100/ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com] 靴/スタイリスト私物
注目の花柄を大人っぽく際立たせる黒のパワーを堪能しよう。人気の定番パンツでさりげなく色を拾って洒落感とまとまりをさらにもうひと押し。フリース=カジュアルのイメージが強いけれど、こんな一着ならぐんと華やかにきまる。
シンプルな組み合わせでも十分に映えるのは、素材と柄、そして色を計算しつくしたDAIRIKUだからこそ。足もとはボリューム感のあるレザーシューズでカジュアルさとのバランスをとるのがおすすめ。
素材、色、柄……とことんミックスする
アメ村カルチャーを表現
ジャケット¥99,000・ベスト¥121,000・ロンT¥27,500・パンツ¥71,500/ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com]
ボリューミーなファーが目を引くレイヤード。コリアンジャケットのトラの刺繍に加え、スウェードにサテン、星にボーダー柄。アイキャッチな要素が盛りだくさんなスタイリングに、アメ村の個性的でパワフルな空気を感じる。過剰なくらいにエッセンスを盛り込んだ着こなしだが、茶系のトーンで色味をそろえたことと、そのすべてをまとめ上げる強いアウターを主役に据えたことで統一感をキープした。
いつもの着こなしにプラスワンする主張のあるアイテムからトータルコーディネートまで、僕らの着たい、欲しいをいつも掻き立ててくれるDAIRIKUはこの秋さらに勢いを増す。その動向から目を離すな!
ブランド公式インスタグラムはこちら。
Photos:Keita Goto[W] Hair:Waka Adachi[eight peace] Stylist:Yoshiaki Komatsu Model:Rintaro Mizusawa[MEN’S NON-NO model] Text:Kanta Hisajima
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