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セレクトショップや街中でも見かける機会が増えたDAIRIKUとM A S U。ファッション業界からの熱視線を集める2つのブランドには、作り手が90年代生まれという共通点があった！
気鋭デザイナーの感性やルーツを探り、到着したばかりの最新コレクションを、ボリュームたっぷりにお届けする東京ブランドフォーカス。全4回の更新のうち第1回目となる今回は、DAIRIKUをフィーチャー！
ファッションに目覚めた高校時代。
デザイナーの原点に立ち返った最新作
エプロン￥13,200・スウェット￥38,500・靴￥66,000／ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com]
1994年生まれのデザイナー・岡本大陸氏が手がけるDAIRIKU。デビュー以来、映画のストーリーや登場人物を着想源に、ファッション好きに刺さる服を作り続けてきた。
ブランド始動から5年目となる今季は、少年少女の青春を描いた映画『The Perks of Being a Wallflower』『Sing Street』の世界観をクリエーションソースとしながら、シーズンテーマに「After School」をかかげる。高校時代の岡本氏が学校帰りに通い、服にのめり込むきっかけとなった大阪のアメ村をルーツに生まれたコレクションだ。ファッションアイテムとしての可能性を見出したエプロン、ダメージ処理を施した撥水スウェット、メタルチャームで主張を強めた厚底シューズなど、ひとひねりでは終わらない、バラエティに富んだラインナップから目が離せない！
ノスタルジックなアイテムには、
古着のエッセンスと今っぽさを
ジャケット￥84,700・ベスト￥33,000／ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com]
古着から着想を得たアイテムには、ヴィンテージの持つ温かみやトレンドでもある”いなたさ”が同居。さらに実用性のあるギミックや、ひとくせきいたカラーリング、ルーズなシルエットにブランドらしさを凝縮。アメ村の古着カルチャーで育ったデザイナーならではの、新旧のエッセンスの融合がほかにない魅力。
スカジャンはリバーシブルになっており、くすんだブルーとビビッドなグリーンのバリエーションを楽しめる抜かりない作り。どちらの色を選んでも都会的なムードを体現できるだろう。また、汎用性の高いスクールベストは、振り切ったオーバーサイジングでnot優等生なスタイルが洒落ている。
強くて繊細。独特な配色に
ブランドのセンスが宿る
コート￥79,200・ニット￥39,600・シャツ￥31,900・パンツ￥31,900・帽子￥17,600／ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com] 靴／スタイリスト私物
DAIRIKUの持ち味ともいえる、大胆ながらもニュアンスを感じさせる色使い。ブランドを語る上で欠かせない要素を、色のリンクで表現。コートのブルーとパープルに合わせたニットやパンツの色選びで、着こなしの一体感が加速する。
マウンテンコートの身頃やアームホールにはゆとりがあり、長い着丈と相まって、袖を通すだけで抜け感と存在感の両方を欲張れる。表地のくすんだカラーのレトロな雰囲気を、小面積に映える裏地のショッキングピンクがきりっと引き締めてモダンに着地。アウターでインパクトのあるものを選ぶのは、少し勇気がいるけれど、実際はシンプルなコーディネートに重ねるだけで、サマになる便利アイテム。毎シーズン人気のモヘアニット、定番パンツの新色もあわせてチェックしよう。
凝ったディテールが、パンクな
スタイルを現代的にアップデート！
ニット￥41,800・パンツ￥63,800／ダイリク[MAIL: d.dairiku@gmail.com] 靴／スタイリスト私物
ビッグシルエットのボーダーニットに、スカートを重ねたかのようなパンツのコンビが、パンキッシュなスタイルをかなえてくれる。上下を深みのある紫で揃え、コーディネート全体にまとまりと、どこか色っぽいムードをプラスした。
ニットのネックや裾に施されたダメージ加工は、ほつれた糸が出ない仕様が古着とは一線を画す仕上がりで、一見わかりやすいパンクスタイルのようでありながら、品の良さも兼備した今っぽい一枚。また、ボックスシルエットのスマートさが、ボリュームのあるアイテムが増える秋冬に重宝する。シンプルなニットやスウェットとも相性のいいパンツには、ジップやベルトをアレンジできる楽しみも。この記事だけでは追いきれない、DAIRIKUの新作ニュースは次回に続く！
ブランド公式インスタグラムはこちら。
Photos:Keita Goto[W] Hair:Waka Adachi[eight peace] Stylist:Yoshiaki Komatsu Model:Rintaro Mizusawa[MEN’S NON-NO model] Text:Kanta Hisajima
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