▼ WPの本文 ▼
「シャネル・ネクサス・ホール」で、フランス人写真家・アンヌ ドゥ ヴァンディエールの展覧会「à mains levées シャネルを紡ぐ手」が8月31日(水)~10月2日(日)まで開催される。
©Anne de Vandière
à mains levées シャネルを紡ぐ手
アンヌ ドゥ ヴァンディエール展
ジャーナリストとしてキャリアをスタートさせた写真家のアンヌ。10年以上の長きに渡り、都市化やグローバリゼーションによって消滅の危機に瀕した文化やそのノウハウを記録し続けてきた。特に彼女が魅せられたのは「手」。技術や文化、芸術を生み出す手に1999年からフォーカスを当て、数々の作品を生み出している。
©Anne de Vandière
そして今年、アンヌはパリの“カンボン通り31番地”に所在するシャネルのオートクチュールのアトリエを取材。
©Anne de Vandière
アトリエ職人の手による芸術的な“ものづくり”にスポットを当て、その手が紡ぐ物語を丁寧に切り出した。
©Anne de Vandière
観る者を煌びやかな世界の舞台裏へと誘ってくれる写真の数々。現実を超越したクリエイティブへの扉が開く!
シャネルの卓越性を支える“手”
©Anne de Vandière
シャネルはかけがえのない職人たちとのクリエイティブな関係を長年に渡り築いてきたが、卓越した技術は門外不出だった。
©Anne de Vandière
しかし今回、アンヌがその舞台裏の裏まで撮影を敢行。2021年にパリの郊外に誕生したシャネルのクリエイションの中心地「le19M」で、刺繍のルサージュ、モンテックス、羽根・花細工のルマリエ、帽子のメゾンミッシェル、プリーツのロ二オン、靴のマサロ、金細工のゴッサンスなどが誕生する瞬間を押さえた。
©Anne de Vandière
アンヌは「手は人類が使用する最も古いシンボルのひとつ」と語る。本展では、アンヌが撮り下ろした数々のアトリエの写真を通して、シャネルの精神、そして情熱に満ちた手が紡ぐ物語を伝えている。
à mains levées シャネルを紡ぐ手
アンヌ ドゥ ヴァンディエール展
会期:8月31日(水)~10月2日(日)
※会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00~19:00 (最終入場18:30)
主催:シャネル合同会社
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F
URL:https://nexushall.chanel.com/program/2022/mains/
【写真家・アンヌ ドゥ ヴァンディエール】
1980年代よりジャーナリストとして活動をはじめる。1999年から“手”をテーマにした「H/and」シリーズを発表。これまでにパリのヨーロッパ写真美術館(2004年)、プラハのマネスギャラリー(2006年)などで展示を行う。2009年以来、Tribus du Monde協会とコラボレーションを行い、10年間で20ヵ国を旅し、50の部族とコミュニティの人々のポートレートを撮影。彼らの証言やポートレート、そして“手”を通して、失われていく文化に警鐘を鳴らし、重要性を示している。
Text by Sayaka Arai
▲ WPの本文 ▲