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僕らのファッションには欠かせないアイテムである“スニーカー”。最新モデルや限定モデル、クラシックなモデルなどたくさん種類はあるけれど、結局履くものはいつも同じだったりする。おしゃれな人がリアルに愛用しているスニーカーはどんなものなのかを探る連載「みんなのマイ・スニーカー」、第11回はスタイリストの井上 健斗さん。
adidas
wrestling shoes
ショップ店員兼スタイリストとして活動している井上さん。1足目は80年代の西ドイツ製 アディダスのレスリングシューズだ。
「ぼく大学が福岡なんですけど、福岡って面白くて、古着屋の人たちがフリーマーケットをするんですよ。そういうのに顔を出しているときに、よくわからないけどかっこいいと思って購入した一足です。いまでは希少らしいんですけど、当時は8,000円くらいで買えました」。
「紐を通す穴の数が多くてブーツっぽいところがお気に入り。ドイツはスポーツウェアがすごく盛んな地域で、当時のスニーカーはいまでも古くないデザインというか、どこか新しく感じるんですよね」。
アディダス レスリングシューズ
adidas
SAMBA
1950年にサッカーシューズとして誕生したアディダス サンバ。実はスタンスミスやスーパースターよりも前に作られたアディダス最古のモデルなのだ。
「アディダスのローテクって他のシューズと比べると品があるように感じるんです。このサンバは2019年にインラインで発売されたモデルで、アッパーはパープルのベロア、トゥーは毛足長めのスエード、アウトソールにはクリアホワイトとこの組み合わせに心を持っていかれたのをいまでも覚えています(笑)」
「アウトソールが黄ばんでるけど尚かわいい。それって、もともとの形が持ついなたい魅力ゆえで、逆に汚したくなるような不思議なスニーカーなんですよね」。
アディダス サンバ
EKSI’S
最後に紹介してくれたのがロシアのホッケーブランド エクシスのスニーカー。パッと見アディダスかと思ったがそれもそのはず。90年代までアディダスとライセンス契約を結び、Made in Russiaのアディダスを手掛けていたブランドだからだ。
「これはロシアのカルチャーやミリタリーにハマっていたときに購入しました。1980年のモスクワオリンピックのときに当時ソ連の選手がアディダスの製品を着ていて、その影響で国内でのアディダス人気が高まった背景から、ロシア国内に流通するアディダスを手がけていたブランドのもの」。
「シルエットやトレードマークであるスリーストライプ(3本線)などアディダスを彷彿とさせるスニーカーは、スエードの質感がかっこよく色気さえ感じます。これはあえてマルジェラのパンツとかと合わせて履いています」。
エクシス
そのスニーカー、
いつもどう合わせてる?
井上 健斗/スタイリスト
Instagram:@____knty____
JACKET:VAPORIZE(ヴェイパライズ)
TOPS:USED(古着)
PANTS:VAPORIZE(ヴェイパライズ)
SHOES:Adidas(アディダス)
SUNGLASSES:BALENCIAGA(バレンシアガ)
「アディダスのレスリングシューズを履くときは、トーンをあわせて馴染むように履いています。カジュアルになりすぎないように、ジャケットやスラックスショーツなどで品があるようなスタイリングが多いです」。
Photos:Kanta Matsubayashi Composition&Text:Kazuki Ebina
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