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僕らのファッションには欠かせないアイテムである“スニーカー”。最新モデルや限定モデル、クラシックなモデルなどたくさん種類はあるけれど、結局履くものはいつも同じだったりする。おしゃれな人がリアルに愛用しているスニーカーはどんなものなのかを探る連載「みんなのマイ・スニーカー」、第8回はスタイリストの松川 総さん。
VANS
SK8-HI
「20代の頃はよくスニーカーを履いていました。スタイリストのアシスタントをしていたので、撮影スタジオでブーツとか履いて紐を一回一回直してたら師匠に怒られたりして…(笑)」
そう話してくれたのはスタイリストの松川 総さん。今日持ってきてくれたスニーカーは3足とも80年代のヴィンテージもの。
「大前提に現行のものには現行の、当時のものには当時の良さがあると思います。そのなかでも80年代など当時のスニーカーのシルエットや素材、配色に惹かれることが多くて、今回は80年代のスニーカーに絞って持ってきました」。
まずは赤黒のヴァンズ スケートハイから。
「古着屋でスニーカーを買うことが多いんですけど、スケートハイで状態がいいものってなかなか出ないんですよ。当時LAの小さなスケートショップがそこに買いに来てた若い子たちに向けて作ったオリジナルのモデルを作っていて、そういうスケートハイは好きで見つけたら買うんです。けれどスケーターが履いていたのでボロボロで出てくることが多くて…。これはカラーも結構珍しくて、ヒールパッチにMade in U.S.A.の文字が残っているのも貴重」。
ヴァンズ スケートハイ
NIKE
QUANTUM FORCE
2足目は80年代に登場したナイキ カンタムフォースだ。
「ここ5年ほど、ナイキの80年代、90年代のバッシュでまだ復刻されていないものを集めていて、その一つがこのカンタムフォース。いなたいけど、太いパンツとも相性が良くてスタイリングの落とし込みで履いたりしています」。
「なんで復刻してないんだろうって思うくらいかっこいいし、モデルに履かせても様になる。“これなんていうモデルですか?”って聞いてきてくれる子もいます」。
ナイキ カンタムフォース
adidas
ULTRASTAR
スポーツ選手以外で初めてアディダスと契約を交わしたヒップホップ・グループ、Run-D.M.C.。彼らのスーパースターのシューレースを外して履くスタイルが脚光を浴び、若い世代がこぞって真似をした。そこでスーパースターを紐無しでも履けるように改良したモデルがこのウルトラスターだ。
「スーパースターの兄弟分みたいなモデルで、復刻モデルが出ていますがこれは当時のもの。当時のは履き心地とかいまと比べてそんなに考えていなかったと思うんですよ。でもこのふにゃふにゃのタンがかっこよかったり、退色の仕方もすごく好き。これは復刻では出せない魅力だと思います」。
「定番と流行りは違うと思っていて、いまは流行っていると定番っていう風潮があると思います。けどそうじゃなくて自分の定番を見つけて履いたほうがいい。なかなか見つからないから探す面白さがあるし人ともかぶらない、こういうのをきっかけにファッションって面白いなって思ってくれる人がいたらうれしいですね(笑)」
アディダス ウルトラスター
そのスニーカー、
いつもどう合わせてる?
松川 総/スタイリスト
SWEAT:UNUSED(アンユーズド)
PANTS:USED(古着)
SHOES:adidas(アディダス)
SOCKS:H BEAUTY&YOUTH(エイチ ビューティ&ユース)
CAP: USED(古着)
目を引くアンユーズドのパーカは、後付けフードの古着をベースとしたデザインがユニーク。古着屋で購入したリーバイス®とアディダス ウルトラスターを合わせて、アメリカの片田舎にいそうなスタイルに。
Photos:Kanta Matsubayashi Composition&Text:Kazuki Ebina
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みんなのマイ・スニーカー