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ファッションの細部に魂が宿る! ということで、オシャレな人が秋の始まりに最近こだわっているらしいスマートな足もと。調査すると確かに新トレンド、来てましたってことで、イマドキの革靴10モデルを紹介。さらに今回はファッションプロたちに聞き込みを実施!
Post Production
ヒールと、シャープなサイドゴア
華奢な印象にこだわった高めのヒールが特徴。キメ細かなカーフレザーを採用しアッパーの継ぎ目をなくしたことで上品さが際立っている。斜めに入ったシャープなサイドゴアもスマートに見えるポイント。
foot the coacher
モードなスクエアトウ
注目したいのがスクエアトウだ。僕らの大好きなフット・ザ・コーチャーから登場した、クラシックな佇まいのローファーは見逃せない!
CHEANEY × L’ÉCHOPPE
独自製法の張り出さないコバ
上質な素材を使用しながら、外羽根仕様や断ち切り処理で仕上げたことで、エレガントさと武骨さを兼ね備えた逸品。レショップ別注では最も細い木型を採用し、コバも出ない製法に変更した。
EDHÈN MILANO × SHIPS
デザイン性は高く、甲は狭く低く
イタリア的な軽やかで美しいシルエットはそのままだが、変形のシングルモンクがモダン。
CHAMULA
洗練されたタイトなスリッポン型
シャープなフォルムと1枚革で仕立てられたアッパーがドレッシーな印象を与える、チャムラのスリッポン型シューズ。ムダなデザインを施さないミニマルさが、今の気分にハマる。
JVAM
スエード素材もミニマルにこなす
ニュートラルなデザインに定評があるジェーブイエーエム。ほっこりしがちなスエードだが、シルキーな素材と薄いソール、細身のシルエットでスマートに履ける。
GEORGE COX ×
International Gallery BEAMS
細身になって帰ってきた名ブランド
ジョージコックスなら今季は細身のチェルシーブーツが正解。旬のシャープな印象で、モッズ系ファッションを楽しめる。
Scye Mercantile
ガラスレザーが品のよさを後押し
イギリス軍の正装靴として用いられていたジョージ・ブーツを、高いホール位置と羽根のラインでスタイリッシュに。
CALMANTHOLOGY
パンクな革靴も、細く美しく
ニューヨーク・ドールズのギタリスト、ジョニー・サンダースをイメージして作られた「リップブーツ」。パンクなモチーフかつ、あくまで細くきれいな曲線美が魅力だ。良質な水によるなめしで柔らかな仕上がり。
TOGA VIRILIS
“シャープ×ウエスタン”が新鮮
構築的なフォルムに、ウエスタン調の刺繍(ししゅう)が新鮮。さらにポインテッドトウによってフェミニンなムードも感じられる。モードな着こなしの仕上げに最適な1足だ。
“甲が狭い・低い”
スマート革靴ブーム到来?
肌寒くなり、衣替えとともに足もとのトレンドが気になる今。スタイリングの仕上げにシューズは重要だから、シーズン初めに最新情報を知っておきたいところ。そこで今回はファッションプロたちに聞き込みを実施。まずは、ニッチなストリート事情をよく知るLANTIKI CENTRAAAAAL TOKYOスタッフの高田さんに尋ねてみた。
「店頭で肌で感じているのが革靴の多さ。そして早い人はシャープな革靴を手に入れてますね。スウェットパンツに華奢(きゃしゃ)なレザースリッポンや、ブルーデニムに細身のローファーを合わせたり、足もとを上品に仕上げる人が増えたんです。数年前は革製の安全靴やダッドなデザイン、ワラビーなどが人気でしたが、最近はもっとエレガント。基本的にボリュームのないアッパーで、金具付きのビットローファーやヒールのあるブーツ…と、やや艶感のある靴が支持を集めています。ユニセックスの潮流も受けて、レディースブランド出身のデザイナーによるフェミニンな靴も人気ですね」(乱痴気 渋谷店 プレス 高田智也さん)
高田さんの言葉どおり、おしゃれな人の足もとにはキレイな革靴が目立つ。ぽってりとボリュームがあるデザインではなく、スリムで上品。革靴のスタイリングが得意なレショップ店長の田口さんにも話を聞くと…?
「フォーマルすぎず、デザイン性のあるもの。さらに、作りが凝っていながら、スッキリ見えるフォルムも、トレンドのポイントです。細かくいえば、自店ではコバが張り出していないものをセレクトしていますね。レユッカスのような上質な靴に、軍パン、オーバーオールといったヘビーデューティなパンツを合わせる意外性も面白いんですよ」(レショップ渋谷店 店長 田口 馨さん)とのこと。
さらに人気スタイリスト稲垣氏からは「今季の展示会ではブーツが増えた中、スマートなものが主流。厚いラバーソールのイメージが強かった往年のジョージコックスですが、今季はスッと見えるチェルシーブーツがいい」(スタイリスト 稲垣友斗さん)という声が。
ファッションプロから挙がったキーワードを振り返ると、エレガント、フェミニン、シャープ、スマート、スッキリ…。なるほど、つまり“甲が狭い・低い”スマートな革靴を合言葉にするのがよさそうだ!
これまでのスニーカーを
スマートな革靴に変更
鹿俣鴻太さん
/アダム エ ロペ ルミネ新宿店 スタッフ
オールドマンのデッキシューズ
「これまでジャーマントレーナーなど上品めのスニーカーを履いてきましたが、最近、次の一手としてシャープな革靴がいいと気づきました。オールドマンのデッキシューズは、細身のアッパーと薄いソール、ミニマルな見た目が特徴。ここまでスッキリしたデッキシューズってなかなかなかった。オーラリーのワイドデニムに合わせるとグッと上品に仕上がります。こんな軽やかなフォルムの革靴なら、デニムを品よく見せるにも、スラックスに抜け感を出すにも、両用で活躍するんです」
細身の名品が今のムードです
井上直哉さん
/トゥモローランド PR
クロケット&ジョーンズの
サイドゴアブーツ
「ジェイエム ウエストンやパラブーツ含め革靴は7足持っていますが、今の気分はスマートなブーツ。このクロケット&ジョーンズのサイドゴアブーツは、デニムに合わせるとトラッドかつパンクな要素もあるスタイルになる。今日はリアのベストで少しの違和感を足しながら、ブルーワークのデニムでフレンチトラッドをくずしてみました。ちなみに最近予約したカルマンソロジーも手もとに届いたところで、次は品のいいローファーが欲しいところ…。スマート靴×デニムのマイブームが続きそうです」
Photos:Erina Takahashi(still) Takahiro Idenoshita(snap) Stylist:Yuto Inagaki[TRON] Composition & Text:Takako Nagai
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