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ファッションの細部に魂が宿る! ということで、オシャレな人が秋の始まりに最近こだわっているらしいスマートな足もと。調査すると確かに新トレンド、来てました。
“甲が狭い・低い”
スマート革靴ブーム到来?
肌寒くなり、衣替えとともに足もとのトレンドが気になる今。スタイリングの仕上げにシューズは重要だから、シーズン初めに最新情報を知っておきたいところ。そこで今回はファッションプロたちに聞き込みを実施。まずは、ニッチなストリート事情をよく知るLANTIKI CENTRAAAAAL TOKYOスタッフの高田さんに尋ねてみた。
「店頭で肌で感じているのが革靴の多さ。そして早い人はシャープな革靴を手に入れてますね。スウェットパンツに華奢(きゃしゃ)なレザースリッポンや、ブルーデニムに細身のローファーを合わせたり、足もとを上品に仕上げる人が増えたんです。数年前は革製の安全靴やダッドなデザイン、ワラビーなどが人気でしたが、最近はもっとエレガント。基本的にボリュームのないアッパーで、金具付きのビットローファーやヒールのあるブーツ…と、やや艶感のある靴が支持を集めています。ユニセックスの潮流も受けて、レディースブランド出身のデザイナーによるフェミニンな靴も人気ですね」(乱痴気 渋谷店 プレス 高田智也さん)
高田さんの言葉どおり、おしゃれな人の足もとにはキレイな革靴が目立つ。ぽってりとボリュームがあるデザインではなく、スリムで上品。革靴のスタイリングが得意なレショップ店長の田口さんにも話を聞くと…?
「フォーマルすぎず、デザイン性のあるもの。さらに、作りが凝っていながら、スッキリ見えるフォルムも、トレンドのポイントです。細かくいえば、自店ではコバが張り出していないものをセレクトしていますね。レユッカスのような上質な靴に、軍パン、オーバーオールといったヘビーデューティなパンツを合わせる意外性も面白いんですよ」(レショップ渋谷店 店長 田口 馨さん)とのこと。
さらに人気スタイリスト稲垣氏からは「今季の展示会ではブーツが増えた中、スマートなものが主流。厚いラバーソールのイメージが強かった往年のジョージコックスですが、今季はスッと見えるチェルシーブーツがいい」(スタイリスト 稲垣友斗さん)という声が。
ファッションプロから挙がったキーワードを振り返ると、エレガント、フェミニン、シャープ、スマート、スッキリ…。なるほど、つまり“甲が狭い・低い”スマートな革靴を合言葉にするのがよさそうだ!
これまでのスニーカーを
スマートな革靴に変更
鹿俣鴻太さん
/アダム エ ロペ ルミネ新宿店 スタッフ
オールドマンのデッキシューズ
「これまでジャーマントレーナーなど上品めのスニーカーを履いてきましたが、最近、次の一手としてシャープな革靴がいいと気づきました。オールドマンのデッキシューズは、細身のアッパーと薄いソール、ミニマルな見た目が特徴。ここまでスッキリしたデッキシューズってなかなかなかった。オーラリーのワイドデニムに合わせるとグッと上品に仕上がります。こんな軽やかなフォルムの革靴なら、デニムを品よく見せるにも、スラックスに抜け感を出すにも、両用で活躍するんです」
細身の名品が今のムードです
井上直哉さん
/トゥモローランド PR
クロケット&ジョーンズの
サイドゴアブーツ
「ジェイエム ウエストンやパラブーツ含め革靴は7足持っていますが、今の気分はスマートなブーツ。このクロケット&ジョーンズのサイドゴアブーツは、デニムに合わせるとトラッドかつパンクな要素もあるスタイルになる。今日はリアのベストで少しの違和感を足しながら、ブルーワークのデニムでフレンチトラッドをくずしてみました。ちなみに最近予約したカルマンソロジーも手もとに届いたところで、次は品のいいローファーが欲しいところ…。スマート靴×デニムのマイブームが続きそうです」
Photos:Erina Takahashi(still) Takahiro Idenoshita(snap) Stylist:Yuto Inagaki[TRON] Composition & Text:Takako Nagai
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