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誰が言ったか、革靴は高いと。それは先入観。10年履けるタフな名品が1万円台から手に入る。堅苦しい"いろは"も不要になってきた、今が革靴の始めどき!この機にブランドの歴史を知って、自分に合う1足に出会おう!
Clarks Originals
季節の彩りを添えて、
新鮮なアップデートを繰り返す
イノベーションとクラフトマンシップの融合こそ、クラークス オリジナルズの強み。カントリーなムードは継承しながらも、時代ごとの気分を取り入れて進化を続けている。なかでも、今季注目すべきは日本発売50周年を迎えたワラビー。90年代のヒップホップカルチャーにインスパイアされた"Wallabee 2CLR"や、鮮やかな配色の"Wallabee"など、スニーカーでも見かけないポップなカラーがそろう。
靴[右]¥25,300・[左]¥29,700(ともにクラークス オリジナルズ)/クラークスジャパン
BLOHM
ストリートエッセンスをまとい、
ポップにデザイン
日本ではウルやアンユーズド、海外ではL.A.のスケートブランド、ファッキング オーサムとコラボシューズを発表するなど、世界のストリートシーンから注目されるブロームの靴作り。歴史を彩るユースカルチャーがちりばめられたデザインが、その真骨頂。"Selfish"(自分勝手)と名づけられた新作ローファーは、クロコ風の型押しレザーやラベンダー色のパイピングを施した異素材ミックスで華美な50年代のユースシーンを表現した。
靴(ブローム)¥46,860/スタジオ ファブワーク
SANDERS
英国靴のシャープさと、
ミリタリーの武骨さが共存
靴の聖地と呼ばれる英国のノーサンプトンに拠点を置くシューズメーカーのなかでも、特にコスパが高いのがサンダース。伝統的なグッドイヤーウェルト製法で頑強なトリプルステッチを施した、手の込んだ作りで5万円台。なかでも定番人気を誇るのが、ミリタリーコレクションのチェルシーブーツだ。英国国防省に納入されたアーカイブを復刻した本格的な仕様。それでいて、ぽってりしすぎない美しいフォルムが魅力。
靴(サンダース)¥57,200/グラストンベリーショールーム
Hender Scheme
独自の発想で、
次々に革靴の概念を変えていく
工業製品であるスニーカーを、浅草の職人による手工業で仕上げるオマージュラインを筆頭に、独自の発想で革靴を新定義してきたエンダースキーマ。ヘルメットなどに用いられるマグネット式バックルを配したスリッポンや、伸縮するエラスティック部分を前面に配した"front gore"も、そのひとつ。どれもコンテンポラリーながらも、きちんと利便性も兼ね備えたデザイン。"新しい革靴"に、必ず出会える。
靴[右]¥46,200・[左]¥57,200(ともにエンダースキーマ)/スキマ 恵比寿
Dr.Martens
街の支持率No.1!
万能で普遍的な3ホールシューズ
街で見かけない日はない、人気のドクターマーチン。王道でありながらも、周りとかぶりにくい豊富なカラバリで、手の届きやすい2万円台。まさに革靴エントリー向け! ザ・定番の形でスムースレザーを使用した"1461 3-EYE SHOES"だけでも、色とりどりな8色展開。ジップがついた"1461 ZIP 3-EYE SHOES"や、素材違いも含めれば、ゆうに100種を超える。普遍の名作と呼ばれるのも納得だ。
靴[右3点]各¥23,100・[左]¥24,200/ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
STOCK NO:
これからの時代の
ニュースタンダードを突き詰める
デザインの原点に立ち返り、"本当に身につけたいと思えるもの"を突き詰めるのが、福岡発のプロダクトレーベル、ストックナンバーの物作り。脱ぎ履きが手間なモンクストラップシューズの弱点を解消したのが、この新作シューズ。スリッパのようにスポッと履けて脱げにくいよう、かかとを絶妙な高さに設計。見た目の装飾性は残したまま、実用的にアップデート。他と一線を画すアプローチで、ニュースタンダードなデザインを生み出している。
靴¥46,200/ストックナンバー
Troentorp
人気のサボから進化した、ぽってり靴
レディースから人気に火がつき、最近ではメンズも愛用するサボ。そのムーブメントを牽けん引いんするトロエントープだが、サボから進化し、かかとも覆われた短靴も不朽の名作。おでこ靴のようにぽってりとした見た目や、アッパーとソールを一体化させるサイドの無数のくぎは、1995年のデビュー当初から今も健在。医療や飲食のワーク用に考案された手を使わずにスポッと履けるデザイン。ユニークなフォルムにも、きちんと理由がある。
靴(トロエントープ)¥27,500/ネペンテス
G.H.BASS
王道だけじゃない。
ニュートラッド街道まっしぐら
アメトラの足もとといえば、ジーエイチバスのローファー。そんな歴史に名を刻む"LARSON"だが、創業から約140年がたち、近年はバイカラーも登場。アメリカのプロスケーター、ジェイソン・ディルも愛用したことで話題となり、入荷するたびに即完するというのが写真のモデル。紳士の王道ワードローブとしてだけではなく、ストリートシーンから支持されるニュートラッドなデザインまでラインナップが広がった。
靴¥25,300/ジーエイチバス トーキョー
HARUTA
1万円台で品格のある、チープシックの雄
ハルタのローファーが、こんなにも進化。もはや学生靴のイメージはみじんも感じない。タッセル、ビット、キルトで飾った装飾的なアッパーで、ガラスレザーの発色がとても上品。これだけ紳士的な面構えながらも、"スニーカー並み"と称される軽い履き心地。ステッチはすべて職人の手作業で、オールジャパンメイド。それで、なんと1万円台。まさに、チープシックの雄。
靴[右/タッセルグリーン]¥16,280・[中/ビットローファー]¥17,380・[左/キルトタッセル]¥16,280/ハルタ
PG
堅苦しいイメージのある革靴を、
軽快に進化させる
昨年の春にデビューした注目株。スポーティなエッセンスがちりばめられたハイブリッドなピージーの革靴を象徴するのが、甲部のフリーロックシステム。スキーブーツ向けに開発されたダイヤル式のシューレースで、片手で簡単にフィット感を調整可能。実用的で、見た目は革靴とは思えないほどカジュアル。スニーカーに慣れ親しみすぎて、いきなりガチな革靴は抵抗があるという人には、ベストな1足だ。
靴(ピージー)¥19,800/プレイグラウンド
TOGA VIRILIS
足もとで一点突破する、ど派手なデザイン
シューズブランドではないが、いつも個性的な革靴が登場するトーガ ビリリースも、ぜひ押さえておきたい。ジュエリーのように自由な装飾が施された、そのデザイン。今回は、タッセルローファーとコインローファーを金属製のバネで飾り、メタルプレートを配したヒール部分まで、どこから見てもひと目でトーガとわかるほどモダンに。シンプルな夏の装いも一点突破できる。
靴[右/コインローファー]¥55,000・[左/タッセルローファー]¥68,200(ともにトーガ ビリリース)/トーガ 原宿店
Eytys
スニーカーと革靴の垣根を越えていく
もはやスニーカーや革靴といった概念すらも飛び越しているのが、エイティーズ。インスピレーション源は、グラフィックや建築などさまざま。高さ10㎝ほどの超厚底で、シュータンや履き口にパッドが入った、とにかくゴツいシグネチャーモデル、"Angel Leather"。これだけ自由なデザインなら、古典的なルールは気にせずに、ジャケットスタイルからストリートミックスまで、自分の感覚を信じてガンガン合わせたい。
靴(エイティーズ)¥42,350/エドストローム オフィス
Photos:Arata Suzuki[go relax E more] Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Takeshi Toyoshima Composition & Text:Keiichiro Miyata
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