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シンプルは深淵で、デザインの魂は細部に宿るとか…。ならば定番品こそ本当にいいものを。そこで、トレンドに囚われず長く愛せるものに目を向けるのが「名品図鑑」連載。ファッションプロを選者に迎え、第十四回目のテーマに選んだのはシャツ。シンプルなアイテムだからこそ、素材の質や仕立ての良さにこだわった、本当に良いシャツを選びたいもの。今回は、ワードローブに加えたい名品シャツをご紹介!
給料日に買いたい名品図鑑シリーズ
◆【腕時計】男を上げる、名品5選!給料日に買いたい名品図鑑 vol.13
◆【革靴】男を上げる、名品5選!給料日に買いたい名品図鑑 vol.12
ボックスシルエットが現代的
NEATのデザイナー西野大士氏が展開するウェアブランド、DRESS。シーズンごとにさまざまな職種に焦点を当て、そのユニフォームを現代に再現したコレクションを展開している。このシャツは、アメリカ最高品質を誇るシャツメーカーINDIVIDUALIZED SHIRTSとの共作アイテム。 “ホテルマン”のテーマに合わせたドレスシャツに仕上がっている。アメリカ特有の大きめのボタンダウンとゆったりとしたボックスシルエットが特徴。カジュアルとドレススタイルが上手く融合した一枚だ。「うちで定番として取り扱っているアイテムです。定番の生地を使っていながらも、程よくトレンド感のあるシルエットがいいですね」(柳 雅幸/メイデンカンパニー プレス)
シャツ(ドレス×インディビジュアライズド シャツ)¥28,000/にしのや[TEL:03-6434-0983]
タイムレスなロングシャツ
ユーゲンは、世代を超えて受け継がれながら価値が増すような上質な仕立ての服を作るブランドだ。このシャツは、1940年代のイギリスのアーミーシャツをベースにアレンジした一枚。肩幅がコンパクトなのに対し、着丈は長く裾幅は広め。ボリューム感のあるシルエットが特徴的だ。現代的なジェンダーレスムードの一枚だから、さらりと着るだけで様になる。「個人的に、ファッションとしてのドレス回帰がキーワードでもある今、この美しいツヤのある素材と丁寧な仕立てが素敵だと思っています。スラックスと革靴で綺麗に着こなしても、太い軍パンやデニムに合わせても、両方向からアプローチできそうです」(古明地 拓朗/レショップ プレス)
シャツ(ユーゲン×レショップ)¥32,000/レショップ 青山店[TEL:03-5413-4714]
伝統的な仕立てと、現代の感覚の融合
英国の熟練工の技が光るE.TAUTZからは、モダンなバンドカラーシャツがスタンバイ。光沢のある上品な生地に対して、E.TAUZSのアイコンであるビックポケットとオーバーサイズがリラックス感を与え、絶妙なバランス感が生まれた。ブルーデニムと一枚サラリと着るだけでもサマになるし、春の羽織りとしても活躍するはず。「個人的にもよく着ているシャツです。ジャケットのように大きく着られるデザインと、リネンのようなブロードの薄手な生地感で、夏場にもオススメなアイテムです」(木下 誉/1LDK AOYAMA HOTEL プレス)
シャツ(イートウツ フォー 1LDK)¥36,000/1LDK AOYAMA HOTEL[TEL:03-5778-3552]
老舗の名品は、極上の着心地
エリッコフォルミコラは、2008年にスタートしたナポリのシャツ専業ブランド。伝統的なナポリのハンドメイド技術を駆使した縫製で、細身のフィッティングでありながらストレスを感じない着心地だ。ウール素材ならではのドレープ感や肌触りの良さはもちろん、シワにならないのが魅力的。「シャツブランドならではのクオリティーの高さが見逃せません。秋冬はレイヤードアイテムになり、春夏は一枚でキマるので通年で活躍します。着丈が長いので、ショート丈のベストをレイヤードしても旬のムードですね」(井上直哉/トゥモローランド プレス)
シャツ(エリッコ フォルミコラ×トゥモローランド)¥35,000/トゥモローランド[:0120-983-322]
フィット感を追求したシャツ
キクス ドキュメント.の代表作であるベーシックシャツ。他にはない、前振りに付いた袖が特徴だ。これはテーラードジャケットにインスパイアされた袖付け方法で、人間の自然な姿勢に心地よくフィットする設計。生地には定番のヘビーなオックスフォード生地を使用し、洗い込むごとに味が出る。長年愛用したい逸品だ。「定番のキクス ドキュメント.のシャツは、前振り袖が特徴的です。肩から腕の前方向への運動が増えて、人間の自然な動きにフィットします。着心地バツグンの一着です」(平山洋次/ヘムトPR プレス)
シャツ(キクス ドキュメント.)¥18,000/HEMT PR[TEL:03-6721-0882]
Photos:Yoshio Kato Stylist:Atsuo Izumi Composision&Text:Takako Nagai
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