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BREITLING
ブライトリング
「クロノマット オートマチック GMT 40」
人生初の高級腕時計を買うなら、どのブランドのどのモデルがいいのか。詳しく知りたいけど、何から学べばいいのかわからない…。そんな人たちに向けて、一生モノとして愛用できる数々の名作ウオッチを紹介。歴史からデザインまで、時代を超えて人気を集め続ける理由に迫る。第4回はブライトリングの「クロノマット」を徹底解説。
機械式時計の復権を後押しした
パイロットのための時計
1. 「クロノマット」の歴史
新しい時代をつくりあげた
プロフェッショナルのための計器
今でこそ、スイス時計産業は黄金期を迎えているが、1970年代は冬の時代だった。1969年にセイコーがIC制御によって高精度を実現したクオーツ式腕時計を発表すると、あっという間に日本の時計が世界を席巻。スイスの機械式時計は“時代遅れの象徴”となり、市場規模は一気に3分の1にまで減少してしまった。
この苦境を救ったひとつの時計が、ブライトリング「クロノマット」である。ブライトリングは1884年に創業した老舗で、主にクロノグラフの開発で力を発揮してきた。計測機器としての性能に優れており、「プロフェッショナルのための計器」と呼ばれ、多くのパイロットから愛されてきた。
そんなブライトリングもまた、1970年代には苦境に陥った。しかし1980年代初期に、イタリア空軍のアクトバットチーム「フレッチェ・トリコローリ」の公式クロノグラフの公募に応じて機械式クロノグラフの開発に着手。パイロットたちの意見を取り入れた時計は見事に選出され、1984年には一般販売も開始する。これがイタリア市場で人気を集め、「機械式時計=かっこいい」という空気が生まれる。それがスイス時計復活の呼び水となったのだ。
「クロノマット」はその後、何度かのリニューアルを重ねながらブライトリングの旗艦コレクションとして人気を集めてきた。そして2020年に全面リニューアルし、現在のスタイルに。得意とするクロノグラフだけでなく、3針やGMTモデルも追加され、よりライフスタイルに寄り添うコレクションとなっている。「クロノマット オートマチック GMT 40」は、現在地とは別の場所の時間を表示できるGMT機能を搭載しており、旅の時計としても活躍してくれるだろう。
2. 「クロノマット オートマチック GMT 40」のデザイン
オリジナルを受け継いだデザイン
もともとはタフなパイロットクロノグラフとして生まれた「クロノマット」だが、2020年のリニューアルでは、“マルチパーパスウオッチ(多目的腕時計)”を意識し、全体的に柔らかみのあるデザインとなった。
そのためオリジナルモデルのディテールを、モダンに進化させながらうまく取り入れている。例えば回転ベゼル(正面の外枠部分)のデザイン。オリジナルモデルでは風防ガラスを守るためにライダータブという突起状の構造物をつけていたが、新生クロノマットは突起ではあるものの滑らかになっており、武骨さではなくモダンな雰囲気になっている。さらにはオリジナルモデルの特徴でもあったルーローブレスレットもついに復活し、オールドファンを喜ばせた。
歴史あるオリジナルモデルのデザインに新しいニュアンスを加えることで、クロノマットはタイムレスな存在となったのだ。
3. その他のモデル「スーパーオーシャン オートマチック 44」
海のブライトリングも
機能・デザインともに一流
ブライトリングはクロノグラフの名門であり、多くのパイロットから愛されてきたという歴史があるが、その精密で高性能な時計作りの伝統は、ダイバーズウオッチの分野にも生かされている。
1950年代からダイバーズウオッチを製作しており、現行シリーズの名称は「スーパーオーシャン」。視認性に優れたデザインと多彩なサイズ&カラーバリエーション、そして間違いのない防水性能を備えており、この分野でもトップブランドとなっている。
「スーパーオーシャン オートマチック 44」は、44㎜径のがっちりとしたケースを採用し、さらに60分のミニッツトラックをかなり広く表示するなど、潜水計器としてのルーツを強く意識したデザインを取り入れている。
「スーパーオーシャン オートマチック 44」
4. 「クロノマット」のファッションとしての楽しみ方
色合わせを意識することで
タフな時計をおしゃれに遊ぶ
「クロノマット」はパイロットの時計なので、飛行服の定番であるMA-1を合わせてみるのがいい。といってもカーキ系は武骨になりすぎるので、ブラウンに近い暗めの色味のモダンな1着をチョイス。中もニットやカットソーではなくシャツにすることで、高級時計に見合った洗練さを加えられる。時計のダイヤルがグリーンなので、相性のいいイエローのシャツを合わせるとさらにいい。タフなルーツを持つ時計だからこそ、色で楽しむのが正解だ。
時計¥720,500/ブライトリング・ジャパン ブルゾン(リノ)¥66,000/グッドスタンディング シャツ¥35,200/カル ジーンズ(リーバイス®)¥13,200/ダメージドーン 2nd
問い合わせ先
ブライトリング・ジャパン
TEL:0120-105-707
https://www.breitling.com/jp-ja/
グッドスタンディング TEL:03-6447-2478
カル TEL:03-6441-3661
ダメージドーン 2nd TEL:03-6434-0287
Photos:Yuichi Sugita Hair:Masaki Takada Stylist:Masashi Sho Model:Koji Moriya[MEN’S NON-NO model] Text:Tetsuo Shinoda
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