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シンプルは深淵で、デザインの魂は細部に宿るとか…。ならば定番品こそ本当にいいものを。そこで、トレンドに囚われず長く愛せる一着に目を向けるのが「名品図鑑」連載。ファッションプロを選者に迎え、第一回目のテーマに選んだのは白Tシャツ。一見、普通なようで、どこか洗練されている…そんな白Tをさらりと着こなせたら、また一歩、大人の階段を登れるはず！
一枚で様になる絶妙なシルエット
日本に数台しか稼働していない吊り編み機で丁寧に編まれたTシャツ。度が詰まったしっかりした肉感を持ちながら柔らかな生地は、極上の着心地だ。「ちょうどいいビッグシルエットにやや長めに設定された袖丈、程よく詰まった襟元と非常に完成度の高いデザイン。滑らかな素材からは上質さが見てとれ、一枚で様になります。パックTとしてはお値段は張るけれど、このクオリティですから高い買い物ではないですね」(スタイリスト秋山貴紀)
2パックTシャツ(グラフペーパー)￥14,000／グラフペーパー[TEL:03-6418-9402]
抜群に、 上品。
160年以上の歴史を持つ英国最古のアンダーウェアブランド、サンスペル。超長綿とシーアイランドコットンを交配したエジプト綿を配合したハイクオリティーな綿花を使用。「サンスペルのTシャツは、何といっても上品。コットン100%ながら、まるでシルクのようになめらかな生地なんです。縫製も美しく、Tシャツに詳しいスタイリストさんからは、リブを見ただけでサンスペルの一枚だと言い当てられることもありますよ。一枚で着るにも、インナーにするにも申し分ない逸品です」(田中 望／レボリューションP R プレス)
Tシャツ(サンスペル)￥11,000／サンスペル 表参道店[TEL:03-3406-7377]
本物のアメリカントラディショナルを。
創立200年を超える老舗、ブルックス ブラザーズのＴシャツは上質なスーピマコットンで仕立てられた最高品質。希少な超長綿を使用しているので、柔らかく上品ながら耐久性のあるタフな生地で毎日着られるのが嬉しい。身頃は縫い目のない丸胴仕様で肌あたりもよくアンダーウェアにも最適。「ジーンズにはブルックスブラザーズの白Tを合わせたい。今の時代にも色褪せないアメリカントラディショナルを感じます。袖の付き方は伝統的なデザインで、着ると往年の映画スターのようなシルエットに仕上がります」(柳俊太郎／メンズノンノモデル・俳優)
3パックTシャツ(ブルックス ブラザーズ)￥5,000／ブルックス ブラザーズ ジャパン[TEL:0120-02-1818]
Tシャツからスタートしたブランド。
原料の「わた」の選定から、糸、生地、そして縫製に至るまで、徹底した自社開発を行うフィルメランジェ。厳選された素材と着心地の良さを追求した製法で、ふっくらとした優しい肌触りが特徴。「シンプルなデザインながら、一度袖を通したら虜になってしまうような気遣いが細部まで行き届いていますね。脇に縫い目のない丸胴仕様で着心地が良く、肩から襟ぐりにかけてのチェーンステッチは補強かつアクセントになる伝統的な手法。あえてムラ感を残した紡績も珍しく、綺麗になりすぎず荒くもなりすぎない絶妙にこなれた生地。この佇まいはフィルメランジェ特有です」(飯垣祥大／スタイリスト)
Tシャツ(フィルメランジェ)￥7,500／フェルメランジェ[TEL:03-6447-1107]
現代のテクノロジーを搭載
機能性も重視する君にはコレ。テクニカル素材をミックスしたコットン空紡糸を丁寧に編み上げたドライタッチのT シャツで、消臭機能も備え、汗ばむ季節にも最適の一枚だ。「快適なハイテク素材かつ、街に馴染むデザイン性の高さが素晴らしい。絶妙なバランスに設計した着丈だから、Tイチで簡単にモダンな印象になります。1枚で着られる厚さかつ、吸水速乾も備え、くりかえし洗っても消臭・抗菌機能が復元するので、これはこの夏ヘビロテ必至です」(泉敦夫／スタイリスト)
Tシャツ(MXP)￥8,300／ゴールドウイン カスタマーサービスセンター[TEL:0120-307-560]
Photos：Yoshio Kato Stylist：Atsuo Izumi Composision&Text:Takako Nagai
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名品図鑑
