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シンプルは深淵で、デザインの塊は細部に宿るとか…。ならば定番品こそ本当にいいものを。そこで、トレンドに囚われず長く愛せるものに目を向けるのが「名品図鑑」連載。第33回のテーマはダウンジャケット。最も寒いと言われる2月までを乗り越えるのに、必ず手に入れたいアイテム。街で着てもオーバースペックに映らず、タイムレスに着られるシンプルで上質な一枚とは？ 今回もファッションプロを選者に迎え、暖かさや耐久性はもちろんのこと、都会的な装いにマッチする名品5選を紹介する。
シンプルかつモダンな高機能ダウン
デサントがオリンピック選手のために開発した水沢ダウンを、人気セレクトショップのアダム エ ロペがタウンユースを重視した仕様に別注。保温性と耐水性はそのままに、ややゆったりとしたサイジングに変更。インラインよりもフロントポケットのデザインをシンプルにすることで、より都会的で洗練された印象に仕上げた。両サイドにあるベンチレーションは脇まで大きく開くため温度調節に便利なのはもちろん、インナーのカラーを見せたファッション性の高い着こなしも堪能できる。「スタイリッシュなシルエットが特徴のダウンです。レザーのパンツやブラックデニムなど、モードに着こなしにこそ合わせたいですね」。（工藤 健／アダムエロペ PR）
ダウンジャケット(デサント オルテライン フォー アダム エ ロペ)￥115,500／アダム エ ロペ[TEL:0120-298-133]
ふかm
ミリタリー調ダウンを、優しい色味で
ミリタリージャケットのライナーをイメージしたVネックのダウンジャケット。アウトドアやスポーツ感が強くなりがちなダウンを、ファッション性の高いデザインに仕上げたのが魅力だ。身幅がやや広めで着丈が短めのパターンは、厚地のトップスとレイヤードしても着膨れず、パンツとバランスが取りやすいのですっきり着こなせるのも特徴。絶妙な柔らかいトーンが、上品さも与えてくれる。「ノーカラーのデザインと、ベージュの優しい色味が魅力です。パーカーやタートルネックをレイヤードしたり、個人的にはベージュのワントーンコーデで合わせるのが気分です」。（児玉 孝志／green label relaxing プレス）
ダウンジャケット(スノーピーク×ビューティ&ユース)￥¥41,800／ビューティ＆ユース 渋谷公園通り店[TEL:03-5428-1893]
温かい空気を着る、次世代アウター
ダウンや中綿に代わり、空気そのものを遮熱材にする画期的なシステムを採用している新ブランド、エミュレーション。このモッズコートは内側に空気を注入できるシステムを搭載。素材は従来のダウンや中綿よりも軽く、付属のポンプで空気の注入量が調節でき、衣服内の温度調整が行える。オールブラックのビッグなモッズコートという都会的なデザインにも申し分ない。「ハイテク仕様のアウターには珍しく、本格的なミリタリーベースのデザインなのでカジュアルな服装にもよく合います。フードを取り外すとノーカラーコートになるので、パーカとのレイヤードスタイルにもオススメです」。（平山 洋二／HEMT PR）
コート(エミュレーション)￥71,500／HEMT PR[TEL:03-6721-0882]
シックなカラーが街に映える
アニエスベーが、フランスの老舗ダウン製品メーカーであるピレネックスとコラボレーション。高品質のフレンチダウンを採用した実用的なダウンに、アニエスベーらしいタイムレスな色とディティールを落とし込んだ。温かみと落ち着きのある色味がシックで、すっきり見えるダウンパックも特徴。いつまでも着たくなる、上質でベーシックな大人顔ダウンだ。「インナーにあしらったアニエスベーのアイコニックなボーダー柄がポイント。ダウンとは思えない上品さを備えているので、スラックスに革靴を履いて、大人っぽく合わせたいです」。（桂 大地／エディフィス PR）
ダウンジャケット(ピレネックス×アニエスベー)￥96,800／ル ドーム エディフィス エ イエナ 渋谷スクランブルスクエア店[TEL:03-6427-3042]
タウンユースの最適解
2016AWにローンチしたメンズブランド、アイ。上質な素材を使用し、シンプルで実用的なアイテムを展開するブランドだ。これは高品質なグースダウンを採用したダウンジャケット。表地にはコーデュラ社の防水性・耐久性に優れた生地を採用し、汚れや擦れに強いだけでなく独特なハリとマットな質感が魅力。肩の落ち方や身幅にアームと、細部までこだわられたパターンで、一見、普通なのに、どこか洗練されて見える。「高品質のダウンを採用していて、ふっくらと柔らかい着心地が魅力です。シンプルにワイドパンツに革靴と合わせて、カジュアルに落とし込みたいですね」。（木下 誉／1LDK AOYAMA HOTEL）
ダウンジャケット(アイ)￥96,800／1LDK apartments.[TEL:03-5728-7140]
Photos：Yoshio Kato Stylist：Atsuo Izumi Composition&Text:Takako Nagai
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名品図鑑
