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シンプルは深淵で、デザインの塊は細部に宿るとか…。ならば定番品こそ本当にいいものを。そこで、トレンドに囚われず長く愛せるものに目を向けるのが「名品図鑑」連載。第30回のテーマはスラックス。丁寧に仕立てられた上質な一本があれば、コーディネートをがグッと大人っぽくなるもの。今回はカジュアルからフォーマルまで幅広く着回せて、着心地の良さと美しいシルエットを備えた名品5選を紹介する。
オーセンティックな定番品
僕らの憧れブランド、オーラリーのウールパンツは、希少な英国羊毛を贅沢に使用したしなやかな肌触りと美しい光沢感が魅力。ワイドなシルエットながら、程よいテーパードが効いていて、品の良さと抜け感のバランスが絶妙。カジュアルにもフォーマルにも取り入れやすい一本だ。さらに、シワになりにくいという機能的な点も嬉しい。「個人的にオーラリーのパンツはシルエットが好みなんです。太すぎないストレートのデザインなので、どんなトップスとも相性抜群。僕はカジュアルなアイテムを合わせて、少し抜け感を出したいですね」。(飯垣 祥大/スタイリスト)
パンツ¥36,300/オーラリー[TEL:03-6427-7141]
上品なドレープが魅力
程よいリラックス感とストンと落ちるシルエットが美しいスラックス。ウール生地に特殊な加工を施すことで、きれいなハリとドレープ感を表現した。背後についたシンチバックを少し締めて、クラシックな着こなしを楽しむのもおすすめ。「シンチバックが付いた構築的なデザインに仕上がっているので、履いた時にシルエットが崩れないのが嬉しいです。クルーネックニットと合わせて、シンプルにスラックスの魅力を引き立てるのがおすすめ」。平山 洋次/HEMT PR ディレクター)
パンツ(ジョン メイソン スミス)¥36,300/HEMT PR[TEL:03-6721-0882]
存在感抜群、都会的なセミフレア
モードな佇まいが魅力のニューレーベル。このスラックスは、ポケットやウエストバンドのディティールが個性的でありながら、シックなデザインと配色で着回しやすいのがポイント。秋冬のスタイリングをアップデートしたい人にオススメしたい。「腰回りのボタンやポケットのデザインに惹かれます。トップスはタックインして着たいですね。冬はボリュームのあるスタジャンやMA-1などを合わせて、上下のメリハリを楽しむのもアリです」。(西澤 祐哉/スタジオファブワーク プレス)
パンツ(ニューレーベル)¥39,600/スタジオ ファブワーク[TEL:03-6438-9575]
機能性と上品さを両立
ニートから誕生したこのスラックスは、180年以上の歴史を持つ英国生地メーカー、ムーンのキャバジン生地を使用。表面は撥水性と防風性に優れ、裏地はウールを使用し保温性を備えているのが嬉しい。深みのある上品なカラーで、大人の着こなしが叶う。「腰回りにゆとりを持たせるため、ニートの特徴である2本のインタックが入っています。クラシックな佇まいなので、ジャケットのようなドレッシーなアウターと合わせるのがいいかも」。(西野 大士/NEAT デザイナー)
パンツ(ニート)¥44,000/にしのや[TEL:03-6434-0983]
毎日履きたい、メゾンのカジュアルな逸品
ブランド定番の一本。カジュアルすぎずドレッシーすぎずのメリノフラノ生地は、どんなスタイリングもモダンに見せてくれる上質な素材。光沢感と美しいドレープが特徴だ。柔らかな素材で着心地もよく、イージー仕様だからリラックスして過ごせる。「僕が愛用したいスラックスの条件は、イージーであること。このスラックスはウエストがゴムになっているだけでなく、素材も上品すぎないので毎日着たくなるんです。テーパードが程よく効いていて、スタイリングが洗練されて見えるのも魅力の一つです」。(庄 将司/スタイリスト)
パンツ(コム デ ギャルソン・オム・ドゥ)¥62,700/コム デ ギャルソン[TEL:03-3407-2684]
Photos:Yoshio Kato Stylist:Atsuo Izumi Composision&Text:Takako Nagai
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名品図鑑