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シンプルは深淵で、デザインの塊は細部に宿るとか…。ならば定番品こそ本当にいいものを。そこで、トレンドに囚われず長く愛せるものに目を向けるのが「名品図鑑」連載。ファッションプロを選者に迎え、第24回目のテーマに選んだのはタンクトップ。アンダーウェアは気を抜きがちなアイテムだが、肌に直接触れるから着心地は大切だし、本当の洒落者は見えないところにもこだわりを持っているもの。自分好みの一枚を見つけたらストックするも、シーズンごとにリピート買いするも良し。その方がクローゼットがスッキリして無駄遣いはないし、毎日、肌触りのいい一枚ならなんだか気分よく過ごせるはず。今回は厚手から薄手にリブ素材など、様々なタイプから名品を5選ピックアップしてご紹介。
定番ヘインズなら
タフで透けないBEEFY®︎
僕らの定番ヘインズには、赤タグや青タグなど様々な生地タイプが揃うが、このBEEFY®︎は、ヘビーコットンが特徴。肉厚な天竺生地は耐久性が高く、洗い込んでも首周りがヘタれず型崩れしづらい。襟ぐりの後ろにはタグがなく、タグ表記を直接プリントしたタグレス仕様だ。とことん肌あたりの良さにこだわっているから、敏感肌の人も安心出来るはず。「非常に肉厚でリブがしっかりしているので、洗濯してもヨレにくいのが嬉しいですね。無骨で男らしい、カジュアルなムードが魅力です」。(田中 望/Revolution PR )
タンクトップ(ヘインズ)¥1,980/ヘインズブ
ランズ ジャパン カスタマーセンター[TEL:0120-456-042]
独自の製法が生む
気持ちのいいフィット感
ミラーは創業100年以上のアメリカの老舗アンダーウェアブランド。長く愛され続けてきたタンクトップは、やみつきになってしまう柔らかな着心地が特徴。体の動きに合わせて縦にも横にもよく伸びる素材はフィット感抜群だ。バインダー仕様で丈夫に仕上げられた襟ぐりは深めにデザインされていて、Tシャツの下から襟元が見えてしまう心配もい。「タンクトップは年中着ていて僕にとっての必需品。大学1年の時にミラーに出会ってから愛用しています。由緒正しい歴史あるブランドという所に惹かれますね」。(庄 将司/スタイリスト)
タンクトップ(ロバート ピー.ミラー)¥1,650/GSIアブロス[TEL:03-6661-9163]
しなやかでさらりとした
滑らかなコットン生地
サンスペルはトーマス・ヒルが1860年に創業した英国の老舗アンダーウェアブランド。コットン100%にも関わらずまるでシルクのように滑らかな着心地は、素材へのこだわりが理由。手摘みされた最高級のエジプト産超長綿を使用し、手間と暇を惜しまない工程で編み上げることで、強さとしなやかさを併せ持ったハイクオリティな生地に仕上げているのだ。薄手でさらりとした着心地にもかかわらず、耐久性が高いのも嬉しいポイント。「汗をかいても張りつかず、 着ていることを忘れるほどの着心地の良さは1度ハマったら抜け出せません。 スタッフを含めリピーターが多いのも納得の1枚です」。(塩入 大輔/サンスペル 表参道店 販売スタッフ)
タンクトップ¥6,050/サンスペル 表参道店[TEL:03-3406-7377]
メイドインイタリーの
上質なものづくり
1948年創業を誇るイタリアの老舗アンダーウェアブランド、ジチピ。創業当時からものづくりにこだわり、大量生産が当たり前となった現代でも、職人たちが一枚一枚丁寧に生産するブランドだ。目を詰めて編まれた生地は、さらりとドライな肌触りで夏場でも心地いい。美しい細身のシルエットはレイヤードに響かないし、襟が深すぎないから上品な印象に見えるのも特徴だ。「ジチピは製造工程をすべて自社でやっているので低価格&高品質なのが魅力。毎年買い足して着ています。肌触りも良く、上品な光沢もあるのでシャツなどのインナーに着て見せるインナーでもありだなと」。(泉 敦夫/スタイリスト)
タンクトップ(ジチピ)¥3,500/フォーチュンチー ジャパン[TEL:03-5708-5831]
細部までこだわり抜いた
最高品質のインナー
2007年にスタートしたカットソーブランド、フィルメランジェ。糸・生地・縫製に至るまで徹底した自社開発で、生産もすべて日本製にこだわり、秀逸なアンダーウェアを展開する。このタンクトップは世界各国の最高品質のオーガニックコットンを集めてブレンドした糸を使用。低速機の編み機でゆっくりと編み立てた生地は極上の柔らかさだ。さらにタグレスで、脇に継ぎ目がない丸胴仕様。この着心地、まずは一度試してみて欲しい。「今までインナーとして着用した中で一番良かったなと思ったのがこちらのタンクトップです。脇に継ぎ目のない仕様や、メンズとレディースで糸の番手を変えていたりとインナーとしての機能にこだわりを感じる一着です」。(西澤 祐哉/スタジオファブワーク プレス)
タンクトップ¥7,150/フィルメランジェ[TEL:03-3473-8611]
Photos:Yoshio Kato Stylist:Atsuo Izumi Composision&Text:Takako Nagai
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名品図鑑