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登場してから長い年月、トレンドに左右されることなくおしゃれ好きを魅了する名作アウター。見れば誰もがすぐ「ソレ」とわかる完成されたスタイルを持ち、そのカテゴリーの原型として君臨する。誕生から今も人気を集める名作の歴史や背景、最新モデルのコーディネートまで徹底解説!
GLOVERALL
グローバーオール
MONTY
モンティ
「グローバーオール モンティ」の
正解着こなし
1.王道のキャメル・モンティを
色あせたバギージーンズで70’sムードに
オリジナルカラー[インライン]
人気俳優が着用したことで、脚光を浴びるモンティのオリジナルカラー=キャメル。トラッドだけでなくバギーやフレアジーンズを合わせる70’sスタイルのアウターとしても最高。デニムは淡いブルーを選ぶのが正解だ。マウンテンシューズやチェックマフラーでレトロムードを盛り上げて。
2.ウールカシミア素材はあえて抜け感のあるプレッピー風が好印象
ソフネット[コラボ]
ソフ トウキョウのオープン24周年を記念するコラボは、軽量かつラグジュアリーなウールカシミア素材がポイント。ダークネイビーの色味に合わせて、麻ひもやトグルも黒に変更。ロゴフーディー&チェックパンツのプレッピー風カジュアルコーデも大人っぽく決まる。ショルダーバッグはパンツと同系のブラウンを選び、全体の色数を抑えることでトラッド感が増す。
HISTORY
英国軍の防寒コートが
アイビーのアウターとして定着
コート(グローバーオール)¥84,700/アソシエイテッド・インターナショナル
プレッピーブームで人気を高めた、定番のネイビー。
ベルギーの港町、Duffel(デュフェル)で作られていた漁師用の防寒着がその名の由来といわれているが、このデザインのコートを1880年代に英国海軍が採用。ダッフルコートは第二次世界大戦後に放出品として世の中に広まっていった。グローブやオーバーオールを販売していたモリス・ファミリーは、あるとき余剰品の軍用ダッフルコートを大量に仕入れて販売すると、すぐに完売。そこで自分たちでダッフルコートを製造するために1951年にグローバーオール社を創業した。軍モノの機能やディテールは残しつつファッション性を加えることで、ダッフルコートのブランドとして地位を確立したのだ。
第二次大戦後の英国軍の帰還兵。彼らが着ていたダッフルコートがモンティのベースだ。
モンゴメリー陸軍元帥の名に由来するモンティは、英国軍の第二次世界大戦モデルをメルトン生地で復刻したデザイン。麻ひもと木製トグルが象徴的で、60年代には反戦デモに参加する英国の知識層に、またアメリカでもアイビーリーガーに愛された。日本ではアイビーやトラッドファッションとひもづく定番として高い人気を誇る。
Photos:Shuhei Tsunekawa(model) Naoki Seo(still) Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Takumi Urisaka Model:Kazuma Anzai[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Hisami Kotakemori
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