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登場してから長い年月、トレンドに左右されることなくおしゃれ好きを魅了する名作アウター。見れば誰もがすぐ「ソレ」とわかる完成されたスタイルを持ち、そのカテゴリーの原型として君臨する。誕生から今も人気を集める名作の歴史や背景、最新モデルのコーディネートまで徹底解説!
THE NORTH FACE
ザ・ノース・フェイス
NUPTSE
ヌプシ
「ザ・ノース・フェイス ヌプシ」の
正解着こなし
アートな迷彩柄をダブルニーパンツで
ヒップホップクルーのように
シーズンカラー[インライン]
シーズンカラーとして迷彩柄がラインナップされることもあるヌプシ。今季は抽象画風の迷彩柄が登場。コーデュロイパッチのダブルニーパンツとニットキャップで90’sのヒップホップスタイルをオマージュしつつ、足もとはセンタージップのスエードスニーカーでトレンド感を添えるのがおすすめ。
レトロムードのカジュアルスタイルと
好相性の無染色ホワイトダウン
アンダイド[インライン]
昨年、30周年で注目を集めた、環境負荷に配慮したアンダイド(無染色)ヌプシが今年も登場。透けて見えるダウンがアクセント。こちらはジャカードニット、ジャーマントレーナーといったレトロなアイテムと好相性。グレーパンツやネックポーチで今っぽさをプラスして。
HISTORY
最先端のアウトドアダウンが
ヒップホップカルチャーと共鳴
ジャケット(ザ・ノース・フェイス)¥38,500/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
肩の切り替えデザインがヌプシの象徴。
1966年に米国サンフランシスコで創業したザ・ノース・フェイスは、高品質のグースダウンを使用した寝袋やダウンパーカの原型といわれるシエラパーカでヒットを飛ばし、アウトドアシーンをリードしていた。チベット語で「西の峰」を意味するヌプシは、1992年に“エクスペディションシステム(過酷な気象条件に対応するレイヤリング)”の一環として開発されたダウンジャケットだ。
ヌプシが発売された1992年のカタログ。黒×黒以外はシーズンカラーで展開されてきた。
ザックを背負ったときに摩耗する肩部分をナイロン生地で切り替えたデザインが印象的なヌプシは、その防寒性で冬は氷点下になるN.Y.のヒップホップクルーに歓迎された。90年代にはウータン・クランのメンバーやナズなどがMVで着用し、ストリートシーンへと進出。2010年代はシュプリームのコラボやカニエ・ウェストなど影響力のあるラッパーやセレブが愛用して人気が再燃。2018年からはリサイクル素材のグリーンダウンを採用するなど、サステナブルな素材にシフトしている。
Photos:Shuhei Tsunekawa(model) Naoki Seo(still) Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Takumi Urisaka Model:Eriya[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Hisami Kotakemori
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