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登場してから長い年月、トレンドに左右されることなくおしゃれ好きを魅了する名作アウター。見れば誰もがすぐ「ソレ」とわかる完成されたスタイルを持ち、そのカテゴリーの原型として君臨する。誕生から今も人気を集める名作の歴史や背景、最新モデルのコーディネートまで徹底解説!
LAVENHAM
ラベンハム
DENHAM
デンハム
「ラベンハム デンハム」正解着こなし
1.トラッドコーデをベースに
デザインパンツで遊びたいウールのデンハム
ウールタイプ[インライン]
デンハムは1970年代に乗馬用に作られたモデル。ポリエステル素材に加えウール素材も定番として展開されている。大人っぽいルックスは、トラッドベースのコーディネートと相性がいい。プリーツ入りのバルーンパンツなどデザインのきいたアイテムで今っぽく。
2.シックな配色のクレイジーパターンは
レトロスポーツミックスが気分
ジャーナル スタンダード[別注]
着丈を短くしたクレイジーパターンのデンハムなら、スウェットパンツとのスポーティなコーディネートも品よくきまる。足もとはバーガンディ系のサンバ、衿もとにチェックマフラーでレトロにまとめて。
HISTORY
100%自社工場で作られる信頼の
英国製キルティングアウター
ジャケット¥52,800/ラベンハム カスタマーサービス
オリジナルはナイロン素材だったが、現在はリサイクルポリエステルを使用。
キルティングアウターの代名詞ともいうべきラベンハムは、1969年にロンドン北東部のサフォーク州で創業した。エリザベス女王の女官だったミセス・エリオットが、当時画期的だったナイロンキルティング素材のホース・ブランケットを作ったのがはじまりだ。従来のジュート麻製に比べて機能性に優れた製品は、すぐに英国中に広まる。同素材のジャケットが欲しいという要望に応えて1972年にダイヤモンド・キルティング・ジャケットを発表。乗馬用に作られたが、ファッション性の高さで街中でも着る人が登場した。
「ラベンハムのすべての製品は1969年以来ずっと、英国サフォーク州で作られている」というパッチが証。格子の縫い目を交差させる独自の縫製方法で、他社の追随を許さない。
90年代にはイタリアでスーツの上にラベンハムというファッションが流行し、日本でもセレクトショップに並ぶように。コーデュロイ衿、フロントドットボタンに2つのパッチポケットというオリジナルを踏襲するジャケットの中でも、ボックスシルエットとゆとりのあるサイズ感で着やすいデンハム。創業から50年以上がたつ今もサフォーク州の自社工場ですべての製品を生産しているのが誇りだ。
Photos:Shuhei Tsunekawa(model) Naoki Seo(still) Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Takumi Urisaka Model:Eriya[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Hisami Kotakemori
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