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登場してから長い年月、トレンドに左右されることなくおしゃれ好きを魅了する名作アウター。見れば誰もがすぐ「ソレ」とわかる完成されたスタイルを持ち、そのカテゴリーの原型として君臨する。誕生から今も人気を集める名作の歴史や背景、最新モデルのコーディネートまで徹底解説!
ALPHA INDUSTRIES
アルファ インダストリーズ
MA-1
エムエーワン
アルファ インダストリーズ MA-1の
正解着こなし
クリーンカジュアルにはすっきり
シルエットのホワイト系MA-1を
ジャパンスペック[インライン]
アルファ社のMA-1はUS仕様のコアスペックと、日本人向けにアレンジされたジャパンスペックの2タイプがある。ジャパンスペックはすっきりとしたシルエットで、クリーンな着こなしと好相性。ロゴスウェットにブラウンチェックパンツを合わせたきれいめコーデは、ライムストーン(ホワイト系)のMA-1でモードストリートなムードに。
イエローステッチが映えるブラック
MA-1はグランジのエッセンスを入れて
ドクターマーチン[コラボ]
ドクターマーチンの象徴、イエローステッチを黒のコアスペックMA-1に落とし込んだ1着。パンキッシュなニュアンスを生かして、オンブレチェックのシャツやコンバースのスニーカーで全体をグランジ風に。パンツはトレンドのワイドフレアを選んで今っぽくハズして。
HISTORY
米軍フライトジャケットMA-1は
アルファ社によって進化
ジャケット¥26,400/アルファ インダストリーズ
グローバル展開の「コアスペック」。
MA-1は1950年代中期に登場したアメリカ軍のフライトジャケット。セージグリーンの中綿入りナイロンブルゾンで、左袖のファスナーポケットが象徴的だ。アルファ社が設立されたのは1959年。前身のドブス インダストリーズ時代からMA-1の開発・製造に携わり、60年代の半ばには米軍にMA-1を納入する最大の製造会社に成長した。
ドブス社製のセージグリーン裏地にフロントタブ、ワイヤータブがついた初期型MA-1。
MA-1の初期モデルは裏地も同色だったが、1963年に、非常時に裏返して着ることで救助隊に発見されやすくするためレスキューオレンジに変更された。また70年代初頭には中綿が軽量なポリエステル素材になり、ポケットにフラップがつくように。アルファ社は70年代に入ると軍用だけでなく、一般消費者向けのビジネスにも着手し、MA-1=アルファ社のイメージが定着。英国ではスキンヘッズのユニフォームとして、日本では80年代に映画『トップガン』の影響でMA-1がブレイクし、ストリートの定番アウターとなった。
Photos:Shuhei Tsunekawa(model) Naoki Seo(still) Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Takumi Urisaka Model:Kazuma Anzai[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Hisami Kotakemori
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