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登場してから長い年月、トレンドに左右されることなくおしゃれ好きを魅了する名作アウター。見れば誰もがすぐ「ソレ」とわかる完成されたスタイルを持ち、そのカテゴリーの原型として君臨する。誕生から今も人気を集める名作の歴史や背景、最新モデルのコーディネートまで徹底解説!
BARACUTA
バラクータ
G9
ジーナイン
バラクータ G9の正解着こなし
1.オフホワイトのモダンなG9に
レザーパンツで王道カジュアルを更新
ビューティー&ユース[別注]
高密度ギャバジン生地&大きめの42・44・46(XL〜3L)サイズで初別注。カラーニットにアディダス キャンパスというカジュアルコーデは、レザーパンツで感度をアップ。衿もともシャツでなくタートルネックカットソーでモダンに。
2.GORE-TEXのテクニカルな
ブラックのG9をテッキーにスタイリング
ゴールドウイン[別注]
GORE-TEXを使用したG9のテックな雰囲気を生かして、フリースインナーとカーゴパンツ、足もとにはハイテク系スニーカーとテッキーなスタイリングに。バケットハットでストリート感を添えて。
HISTORY
G9はゴルフ用ジャケットとして誕生した
機能的アウター
ジャケット¥59,400/バラクータ カスタマーサービス
初期からの定番色、ベージュ。
日本ではスイングトップの愛称で知られるバラクータのG9。その名のとおり、もともとはゴルフ用ジャケットとして誕生した。英国マンチェスターにてコートを生産していたファクトリーを、ジョンとアイザックのミラー兄弟が引き継ぎ、1937年にバラクータという自社ブランドを立ち上げる。彼らが大のゴルフ好きだったため、ゴルフ中に雨風をしのげるジャケットとしてG9を作りあげたのだ。
バラクータクロスという高密度の撥水(はっすい)生地、スタンドカラーになるドッグイヤー型の衿、雨水が落ちやすい背面のアンブレラ(傘型)ヨーク、裏地のタータンチェックなどがその特徴だ。ブランド創成期に誕生し、時代とともにシルエットや素材などはモダンにアップデートされているが、象徴的なデザインは変わらない。日本ではアイビーやプレッピーのアウターとして定着しているが、海外ではハリウッドスターの愛用品、また英国ではスキンヘッズやロックミュージシャンが着用するなど、カルチャーとも深く結びついている。
1985年のアメリカの百貨店チェーン、マクレーズの広告。今と変わらないG9のイラストが。
Photos:Shuhei Tsunekawa(model) Naoki Seo(still) Hair & Make-up:Yosuke Akizuki Stylist:Takumi Urisaka Model:Eriya[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Hisami Kotakemori
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