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プライベートでもデニムが大好きでよくはくという俳優・北村匠海さんに、「デニムの魅力」「25歳を目前に思っていること」について語っていただきました。
北村匠海さん
1997年11月3日、東京都生まれ。ダンスロックバンド「DISH//」のヴォーカルを務める一方、俳優としても大活躍中。代表作に、映画『君の膵臓をたべたい』『サヨナラまでの30分』『東京リベンジャーズ』『明け方の若者たち』など主演作多数。一方で、『砕け散るところを見せてあげる』やドラマ『ミステリと言う勿れ』などでの名脇役っぷりも話題に。現在、阿部寛とともに出演する映画『とんび』が公開中。
デニムは永遠に好きな服。どこまでも突き詰めたい!
――終始おだやかなムードのなか、全部で9つのスタイリングを着こなしてくれた北村さん。私服でもデニムは大好きなアイテムだそう。
「デニムって、シンプルだけど自分らしい、“素”の服だと思うんですよね。一番楽な服。言葉で表現するのが難しいのですが、いろんなことをあれこれ考えておしゃれする、というよりも、“とりあえずデニム!”っていうのが許されるというか。慌ただしい朝の自分にも寄り添ってくれるし、肩の力を抜いて楽しめる。でもちゃんと、どこにでも行ける服。そういう“とりあえず”がかっこいい服って好きなんですよね。空と道抜けで撮影した、プルオーバー風のインディゴのアウターデザインがきいているけど、デニムだからこそ自然体な感じもあっていいなと思いました。あのアウターをがばっと着て、自転車とかに乗って出かけたら気持ちよさそう。実際、プライベートでもデニムはよく手が伸びますね。今日の撮影にもデニムで来ました。僕が普段はいているデニムはゆるめのシルエットで、なおかつ古着のものが多いですね。今僕が持っているデニムで一番古いのは70年代のものなんですが、もっと掘ってみたい。戦時中のモデルにも興味がありますね。とはいえ、デニムマニアを自称するにはまだまだでして……というのもデニムのコレクションでも着こなしでも、やっぱり草彅剛さんのような方ってすごいなと思うんです。デニムの上からデニムをはいちゃう、みたいな。僕はまだそんなレベルには達してないけど、デニムに関してはいつか行くところまで行ってみたいと思ってます。“何でもあり!”っていう強い気持ちで楽しめるのが、僕にとってのデニムで、ほかにそこまで感情移入できるファッションアイテムって、なかなかないんです。なので僕は一年中デニムをはいてますが、特に夏って季節にはデニムが似合うので、いろんなスタイルに挑戦しがいがありそう!」
25歳を前に、気持ちや視野に余裕が出てきたかも
――役者として数々の話題作の主演を務め、昨年末には「DISH//」での紅白歌合戦出場を果たす人気ぶり。25歳を前に今、どんなことを思うのか。
「25歳、というのは僕にとってひとつの“節目”って意識がある年齢。30歳が見えてくるというか。20代後半って本当に完全に大人、というイメージなんですよね(笑)。だけど、大人だからこそ、“きちんとする”“年相応に”というのとは別で、“これが好き”“これがやりたい”みたいな自分の感情を大切にしたいなって思うんです。そういうバランスをとるのにも、どこかにゆとりというか、余裕みたいなものが必要だし、それがあるのが大人なのかも。だから仕事でも、仕事だからこそ、全力で楽しんでやるし、面白がってやる。それは作品を観たり聴いたりしてくれた方にも伝わると思うんです。今回、映画『とんび』で演じたアキラの役もそう。今までにも映像化されてきた名作だし、これからも別の役者の方が演じることもあるかも。でも、どれが正解、というよりも僕バージョンのアキラを楽しんでもらえたらいいなって思います。20歳くらいの頃はそんな余裕はなかった(笑)。仕事では特に、振り落とされないようにがむしゃらで、自分のことも周りのことも見つめる余裕がないというか。とはいえ、そういう全力でひたすらに頑張る!って時間ももちろん必要だし、意味があると思います」
ワークに見えて繊細。デニムが導く、新しい僕
デニムといえば、なワークスタイルを体現するオールインワン。だが、今年着るならインディゴの色合いに、柔らかな色合いのシャツを重ねる配色で、"武骨"なだけじゃない"優しい"アプローチに挑戦してみよう。タフさとしなやかさを両立したスタイリングが教えてくれる新しいおしゃれを、この夏はデニムで。
Photos:Jun Okada[bNm] Hair:JUN GOTO[ota office] Make-up:DAKUZAKU[TRON management] Stylist:So Matsukawa Model:Takumi Kitamura
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