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NEATデザイナーとしてヒットコラボを連発し、PRを手がけながら自身もこよなく服を愛する西野大士さん。ファッション業界で愛される彼はどのようにして、今の“西野さん”になったのか…徹底大解剖!
今日のテーマは先生。僕には珍しいジャケットをはおりつつ、僕には外せないキャップ、眼鏡、タートルも取り入れてます!
西野大士さん
HISTORY & PROFILE
1983 淡路島に生まれる。
2006 大学卒業後、小学校の教員に。
2008 ブルックス ブラザーズ ジャパン入社。販売員として経験を積む。
2010 東京本社へ異動し、プレス担当に。
2014 眼鏡ブランドayameのPRをしながら、NEATを構想。
2015 NEATを立ち上げる。
2017 株式会社にしのや設立。
2020 NEAT初の直営店、NEAT SEOULをオープン。
2021 NEAT HOUSEを東京にオープン。
にしの・だいし/人気パンツブランド「NEAT」デザイナー、PR会社「にしのや」ディレクター。数々のブランドとのコラボやショップをオープンするなど活躍の場を広げる。マイブームはVシネマ。
情熱大陸に出られるような人に
なりたいと思っていたんです(笑)
服にハマり始めたのは中学1年生。昔から古着が大好きで、神戸の三宮に行ってました。大学のとき、アメリカで1か月バックパッカーをやったんです。レンタカーを借りてフリマやリサイクルショップを回っていろいろ買って…親に借りたお金は50万円、全部使いました。最後の数日はお金がなくてどこにも行けず、ホテルにこもってました。大量に服を買ったので、帰りはスーツケース3個分荷物が増えて。そこで改めて服が好きだなと実感しました。当時、もし自分に子どもができたらと思って買ったパタゴニアの子ども服は、今自分の子どもに着せてます(笑)。
社会人になってからも、お給料をほぼ服につぎ込んでいました。でも学校の先生だったので休日以外はジャージ。好きな服を着られない日が多いのが嫌になってきて。校長に「専門学校に行きたい」と直談判して、片道2時間かかる大阪の専門の夜間に通いました。車で着替えてジャージからおしゃれして、バスで大阪まで通って…。朝は仕事で7時頃に起きていて、専門学校から帰ってきたら0時頃。そこから丸つけや次の日の授業の準備もしなくちゃいけないしで、平日は寝られなくて結構きつかったです。アパレルに入って大変だったときも、それに比べたらっていう思いで頑張れましたね。
服と見る、人生の分岐点
ブルックス ブラザーズを退職した頃
「ドレススタイルの反動で毎日カジュアルな格好に。自転車で動いていたのもあり、トレードマークのキャップをかぶってます」
専門学校卒業後も就職先のアテはなく、最初は販売員に。正社員採用がなく、公務員から契約社員になりました。おかんに泣かれながら「3年間やってプレスになれなかったら教員に戻る」という条件付きで就職。がむしゃらに仕事するうちに運よくプレスの仕事が回ってきて、東京へ異動に。そこから4年半勤めてフリーのPRを経て、パンツブランドのNEATをスタートしたんです。そんなに売れるとも売ろうとも思っておらず、とにかく自分がはきたいものを作ってみるところからでした。ブランドを続けるうちに、韓国からNEATの直営店をやりたいという問い合わせが来て。日本でもお店がないのに韓国に? と思ったんですが、熱意に後押しされて、先にNEAT SEOULをオープンしました。
服と見る、人生の分岐点
NEATを立ち上げたばかりの頃
「ブランドをスタートして、こぢんまりとイベントをやっていたとき。すでに今の自分のスタイルを確立しつつあります」
プレス業を経て、自分で何かを立ち上げたかったんです。ざっくりですが、昔から情熱大陸に出られるような人間になりたくて(笑)。それは自分で何かを成し遂げたとか、何かにグッと入り込んできた人の証だと思うんです。それにPRの仕事って、いろいろな商材がある中で、すべてをおすすめして売らないといけないじゃないですか。自分が作ったものなら100%いいって言えるし、それって強いことだなと。いつかは自分で何かやりたい、というのが形になって今の自分がいると思いますね。
西野さんの仕事場
人気ブランドのデザイナーはいったいどんな場所でどんな仕事をしているのか? 働く西野さんの忙しい日常を、ほんの一部だけ公開!
OFFICE
にしのやプレスルーム
西野さんが普段仕事をしているプレスルーム。デスクワークやリース対応をしている。にしのやが取り扱う服以外に、西野さんの私物もたくさんそろっている。撮影用に私物を貸し出している場合もあるんだとか!
SHOP
NEAT HOUSE
パンツにこだわるNEATならではの、オーダーメイドで自分にぴったりな1本を作れるショップ。豊富な生地から選べて、リピーターも多い。西野さんも店舗に立つことがあるが、最近は忙しくて顔を出せていないそう。
SHOP DATA
NEAT HOUSE
渋谷区神宮前3丁目(非公開)
TEL:090(3335)2110
info@neathouse.store
※完全予約制
Photos:Takahiro Idenoshita
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