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「夏もやっぱり、古着やヴィンテージのアイテムが好き。でも、最近はちょっとだけクリーンなテンションで着てみたくて」と語る、俳優・北村匠海さん。本人のマインドを投影した、スペシャルシューティング、スタート!
ニューエラのバケットハット
「古着の帽子は大好きで、たくさん持っています。小学校高学年くらいの頃、ニューエラのツバ裏がグリーンのキャップが流行っていて印象的でした。バケットハットでこのデザインは、抜け感も懐かしさもあって、今あらためて楽しむのにちょうどいいですね。」
夏に欠かせないハットは、王道ブランドのヴィンテージをピックして差をつけるのが粋。バケットハットの持つストリートな空気感と、クルーネックのカーディガンのコンビネーションも新鮮だ。あくまでも品よくこなそう。
古着のハット¥6,900/sowhat vintage 古着のTシャツ¥33,000/リィエニナル カーディガン(クラス)¥44,000/ウィリー パンツ(N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス)¥36,300/ミスターハリウッド その他/本人私物
メキシカンパーカ
「実は今、いちばん気になっているアイテム! いろんな意味で自由度が高いというか。西海岸っぽいテンションが季節的にもぴったりだし、こういうトライバルな柄もすごく好き。僕が着たものは肌あたりも柔らかくて、長袖だけどさらりと涼しいのもうれしい。」
ヘリンボーンに織り込まれた、ランダムなストライプがメキシカンパーカの持つルーズな空気にマッチ。涼しげなモノトーンにさりげなくミックスされたボルドーもポイントになっていて、くだけた中にも、どこか大人な余裕すら感じさせる。1点投入でも存在感は十分なので、下はスラックスとレザーのサンダルできれいめに着地させるのがカギ。
古着のパーカ¥4,399/リィエニナル パンツ(クラス)¥71,500/ウィリー 靴¥35,200/パラブーツ青山店
ビッグシルエットのTシャツ
「ゆるいサイジングでペラーッとした古着のTシャツ、大好物。そういうものを"ヤレてる感じ"じゃなくて、どこかにスマートな要素を足して着たい。Tシャツってフィーリングがすべてかなって。最近はUKバンドのものや、建築がプリントされたデザインをよく着ます。」
褪せた黒地に白ロゴというシンプルな企業モノのTシャツは、クリーンに古着を楽しむのにうってつけ。"John Casablancas"さんは実はザ・ストロークスともつながりがあったり。そんなデザインの文脈を知ると、さらに愛着が湧くこと必至。アイウエアや時計など、黒小物を足すのもソリッド感を底上げするテク。トラックパンツのシャープなラインもきいている。
古着のTシャツ¥6,600/ミスタークリーン 古着のスニーカー¥4,180/アンド ベルベルジン パンツ¥41,800/リトルビッグ サングラス¥37,400/モスコット トウキョウ 時計¥7,150/スウォッチ コール その他/本人私物
総柄の開衿シャツ
「まさに今の僕が好きな配色! 白に寄ったくすみカラーがたまらない。白っぽい、けど真っ白じゃないのが重要。軽やかなトーンが爽やかだし、モダンに見える。開衿やアロハシャツはいっぱい持ってますが、一風変わった柄と出会えるのもヴィンテージの醍醐味。」
テンションの高いアロハな総柄も、ハリ感のある生地とレトロな配色ならギラつかずに楽しむことが可能。全身をクリーミーなトーンにそろえれば、柄の存在感がぐっと引き立つ。軽快さや清潔感、そして抜け感まで欲張れる、物足りなさとは無縁のワンツーコーデがたちまち実現。
古着のシャツ¥19,800/トロ パンツ(フジ)¥39,600/PR01.TOKYO その他/本人私物。
シルバーのショーツ
「私服でもショーツの日は、足もとはビーサンにすることが多い。気軽なのにしゃれてる、をめざすなら、このくらいパンチがあるとイイ。バスパンっぽいもので"おっ"ってデザインって、なかなかないんです。古着って本当に一期一会ですが、それを体現するよう。」
Tシャツにショーツにビーサン、というとことんくだけたスタイルでこそ、メタリックの質感が有効。スポーティなデザインは、開放的な夏の空気にもジャスト。
古着のパンツ¥6,490/ボストック Tシャツ¥13,200/アンダーカバー ネックレス¥8,800/ランチキ セントリューム トーキョー サングラス¥37,400 /モスコット トウキョウ サンダル(ウーフォス)¥6,380/アンストア その他/本人私物
僕とヴィンテージのクリーンな関係性
「まさにこんなデニムを探してました(笑)。デニムって、どこまでもくずせるし上品にもなる、マルチなところがクリーン・ヴィンテージに最適な存在だと思うんです。ジャケットを合わせたり、革靴を合わせたり。どこに行っても大丈夫な服、どこにでも連れていってくれる服、が僕にとってのデニム。この頃は、新品の服でも"復刻"とか"◯年代風"をよく目にする。それももちろんアリですよね。だけど、なぜそういうものが流行っているかを考えてみると。やっぱり"キレイなだけ"のスタイルよりも、ちゃんと自分の個性を反映して、コーディネートにひねりみたいなものを出したいからかなって。少し前は、"古着を古着っぽく着る"のが僕の定番だったんですけど、今は"古着を古着っぽく着ない"のも楽しいと感じるように。そして夏こそ"だらしなさすぎない"は大切かも。自分らしいけどきれいな要素もある、クリーンなヴィンテージを満喫したいです。」
ドレッシーなマインドで解釈するダメージデニムが新鮮。セピアがかったライトブルーの質感はヴィンテージならでは。クロップドの丈感やタテ落ち、片面タブなど、細部にもほれぼれする。シックなジャケットとのかけ合わせで、自由で芯のある人物像が浮かび上がってくる。
古着のパンツ¥10,780/アンド ベルベルジン 古着のスニーカー¥11,000/ミスタークリーン ジャケット¥96,800・Tシャツ¥22,000(ともにコム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン)/コム デ ギャルソン ブローチ¥14,080/トロ その他/本人私物
Takumi Kitamura
1997年11月3日生まれ、東京都出身。現在公開中の映画『東京リベンジャーズ』に主演するほか、数々の話題作に抜てきされる、若手ながらも実力派俳優。ダンスロックバンド「DISH//」のリードヴォーカルとしても注目が集まる。本誌での連載もチェック!
Photos:Kento Mori Hair&Make-up:Rumi Hirose Stylist:Arata Kobayashi[UM] Model:Takumi Kitamura
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