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スニーカーはおしゃれ男子の必須アイテム。名品スニーカーの歴史や変遷を解説する連載の第3回は、ヒップホップやスケーターなどカルチャーとの結びつきが深いアディダスのスーパースター。50年の長い歴史をダイジェスト! 新作やスナップも合わせてチェック!
■アディダス スーパースターの歴史
今年で50周年!バッシュとして誕生し、Run D.M.C.によってストリートに進出
1969-1970 SUPERSTAR ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲初代モデルはadidas SUPERSTARのプリントがスリーストライプスでなく、ソールと並行に入っていた。
1969年、スーパースターはバスケットボールシューズとしてデビューした。シェルトウの名称でおなじみのラバーのトウキャップをプロテクターとして採用することで、フットウェア業界に革命を起こす。
©adidas Archive / Studio Waldeck
▲1969年の広告。ドイツ語で「決定的ポイント」と題してシューティングスターとスーパースターを紹介。
1970年代
1970-1972 SUPERSTAR ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲adidas SUPERSTARのプリントがスリーストライプスに沿って入るようになる。
1970年代はドイツのスポーツシューズメーカーだったアディダスが、アメリカのNBA市場を席捲。コンバースと並ぶ、人気バッシュブランドに成長。レザーアッパーにシェルトウが特徴のスーパースターは、NBAのカリーム・アブドゥル=ジャバー(NBAの通算得点記録、歴代1位!)といったレジェンドにも着用され、歴史的シューズとなる。
1980年代
1980-1988 SUPERSTAR ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲サイドの刻印は消えてタンとヒールにトレフォイルマークとロゴが入り、現在の形が完成。
バスケットボール選手にブレイクするのとほぼ同時に、ストリートにも進出。ヒップホップ革命の中心にいたニューヨークのクルーたちがスーパースターをはき始める。中でもRun D.M.C.はスリーストライプスのジャージにスーパースターを合わせてブームを牽引。
©Lawrence Watson / adidas Archive
▲Run D.M.C.。ジャージにスニーカーはヒップホップを象徴するスタイルになった。
Run D.M.C.は1986年に大ヒット曲となる「My Adidas」を発表。スポーツ選手以外で初めて、アディダスと契約を交わす。彼らがスーパースターのシューレースを外し、シュータンを外に押し出してはくスタイルも脚光を浴び、若い世代がこぞって真似をした。
©Lawrence Watson / adidas Archive
▲スーパースターのシューレースを外してはくスタイルは、その後も脈々と受け継がれている。
1985 SUPERSTAR ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲ミッド80’sには白×黒以外の配色も存在した。このトリコロールカラーもそのひとつ。
1990年代
1993 SUPERSTAR ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲シュータンに施されたゴールドプリントは後に「金ベロ」と呼ばれ、90年代モデルの象徴に。
耐久性とはき心地のよさ、そして何よりひと目でスーパースターとわかるシェルトウのデザインで、90年代にはスケートボーダーにも支持されるように。スケートボードがストリートへとシフトした時代に、マーク・ゴンザレスを始め多くの有名スケーターに愛された。
1999 SUPERSTAR ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲キャンバスが主流のスケボーシューズ界で、レザーアッパー&シェルトウのスーパースターは抜群の耐久性を誇った。ボロボロになってもなお味がある。
2000年代以降
2001 SUPERSTAR CRYSTAL ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲クリスタルでデコレーションされたスーパースター。時代を映す鏡のような存在に。
2000年代には、スーパースターのカルチャーに影響を受けたアーティストやクリエイターが、独自の解釈で着用し、コラボレーションも盛んに。周年にはスペシャルなモデルが登場し、スニーカーマニアの争奪戦が繰り広げられている。50周年となる2020年は多様なデザインのスーパースターが登場し、ファン層を広げている。
2005 SUPERSTAR Ⅱ“PERFED” ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲2005年に生誕35周年記念で登場した記念モデル。パンチングレザーアッパー&ヒールには35の数字が。
2005 SUPERSTAR“MASTERPIECE”#35 [35TH ANNIVERSARY SERIES] ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲35周年をきっかけにアディダスの最上級ラインとして登場した「コンソーシアム」シリーズ。限られた先鋭的ショップのみで取り扱われる。
2005 SUPERSTAR II “CAMO” G5(ADICOLOR GREEN SERIES) ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲A BATHING APE®によるBAPE® CAMOが施されたスーパースターも話題を呼んだ。
2005 SUPERSTAR VINTAGE “UNDEFEATED” #04 ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲LA発のスニーカーブティック、アンディフィーテッドとのコラボ。ヌバックアッパーに爬虫類革風のコンビネーションがスタイリッシュ。
2015 SUPERSTAR “SUPERCOLOR PACK” ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲45周年となる2015年には、ファレル・ウィリアムスによる50色のレインボーカラーで展開されたコレクションが登場。シェルトウもスリーストライプスもワントーン!
2015 SUPERSTAR “SUPERCOLOR PACK” ©adidas Archive / Studio Waldeck
▲カラフルな色見本をプリントした“スーパーカラーパック”の専用ボックス。
アディダス スーパースター
NEW MODEL
“クリーン クラシックス”コレクション
“クリーン クラシックス”は、ここ数年、サステナブルに力を入れているアディダスが8月に発表したサステナブル フットウェアコレクション。アウトソールには天然ラバー90%とリサイクルラバー10%を混合したベターラバーを使用。アッパーも70%以上にリサイクル素材を使用した環境負荷の少ないスニーカーが完成。スーパースターも、もちろんラインナップされている。
アディダス オリジナルス スーパースター ¥12,000
アディダス オリジナルス スーパースター ¥13,000
アディダス オリジナルス スーパースター ボールド W ¥14,000/以上全てアディダスお客様窓口
adidas Originals for BEAUTY&YOUTH
superstar82
1982年に発売されたことからその名がついた「superstar82」。発売された当初からアイコンとして人気を博していたが、最近でも様々なブランドとのコラボやセレクトショップ別注などで、現代でもアイコンとして幅広い世代から愛されている。
今回の別注はアッパーに上質な素材を使用し、ヒール部分にはチャコールグレーの型押しを採用することで、全体的に落ち着いた雰囲気のスーパースターに仕上がっている。
サイドのロゴはマットゴールドに変更してあるのもこの別注のポイントで、上品な印象を演出。落ち着いた配色のスリーストライプがよりクリーンな雰囲気にしてくれ、1982年当時のモデルを彷彿とさせる一足に仕上がっている。
adidas Originals for URBAN RESEARCH DOORS
【SUPERSTAR EXCLUSIVE】
アディダス オリジナルスを代表する名作スニーカーのひとつである【SUPERSTAR/スーパースター 】。バスケットボールシューズとして誕生したのち、音楽、ファッションなど様々なシーンで支持され、世代を超えて愛され続けている定番スニーカーだ。
今回のコラボレーションは、SUPERSTARの80年代のアーカイブを再現。きれいめにも落とし込みやすいソリッドな配色と、当時採用された通称“金ベロ”が最大のポイントだ。ホワイトのクリーンなボディには、ナチュラルスウェードのスリーストライプスを採用。
SUPERSTARの顔でもあるシェルトゥやアウトソールなど随所にオフホワイトを採用。また、シューレースもオフホワイトになっており、ポイントになりつつもニュートラルな印象に。ヴィンテージライクな1足は、幅広い世代やファッションシーンでの活躍が期待できそうだ!
問い合わせ先:アディダスお客様窓口
TEL:0570-033-033
アディダス公式オンラインショップ
https://shop.adidas.jp
アディダス スーパースター
おしゃれ男子のアディダスコーデ
西村滋紀さん(アーバンリサーチ プレス)
スーパースター
「中学時代にスーパースターをよくはいていたので、今回の別注モデルは響きました!スーパースターはボリュームがあるので太めのデニムスラックスを合わせました。アーバンリサーチの黒のカーディガンで全体をモノトーン風にまとめ、大人のスーパースターコーデに」
「ヒールやタンのグリーンのあしらいがスタンスミスを彷彿とさせます。スリーストライプスがホワイトなので目立たず、定番モデルよりもクリーンなイメージがあるのも個人的にツボ。ストリートというよりも、きれいめコーデでヘビロテしそうな予感です」
玉木悠斗さん
(ジャーナル スタンダード プレス)
スーパースター
「いろいろなスニーカーをはきますが、地元のカッコいい先輩がアディダスをはいていて。真似していたら、自分の靴箱にもアディダスが増えてきました。中でも90年代のヴィンテージスーパースターは宝物。ビーガンレザーのカーコートにデルソルのマルチストライプカーディガン、リベルトのフレアデニムを合わせた少し派手めのアメカジも、スーパースターを足もとにもってくればいい感じにストリートに落とし込めるので、こんな合わせ方をよくしています」
「ヒールのトレフォイルマークが見える丈感もこだわり。スーパースターは細め、太めはもちろんフレアにもこの通り。合わせるパンツを選ばないのも◎」
「茶色に変色したシェルトウがヴィンテージ感を醸し出しています。いわゆる金ベロですが、いい感じに枯れているのがまたいいんです」
石塚千皓さん
会社員
adidas
スニーカー〔SUPERSTAR 80’s〕
スーパースターはアディダスを代表する名作スニーカーのひとつで、バスケットボール用のシューズとして開発された。現在販売されているものにはスタンダード版と復刻版の2種類があり、今回は復刻版をチョイス。
ジャケット:エル・エル・ビーン パンツ:ロサンゼルスアパレル キャップ:ピクルス リング:ボーダ ブレスレット:ヴィンテージ
「少し前に80年代の海外の映画にハマっていた時期があって、現地の人がしているファッションからインスピレーションを受けることが多かったんですよね。これはハンティングジャケットにスウェットパンツを合わせることでアメリカっぽい印象に。パンツの裾はあえて余らせてラフに仕上げました。スーパースターの丸みのあるシルエットは、カジュアルなアイテムに合わせやすいんです」
「シンプルなコーディネートには少し強めのアクセサリーを身につけるようにしています。でもゴールドだと強すぎてしまう気がして、シルバーでまとめてみました」
「今日はスウェットですが、黒のワークパンツと合わせることも多いです。スニーカーに入っている白がちょうどいいアクセントに」
「総柄のキャップをコーディネートのポイントにしました!」
スーパースターの正解着こなし①
ポロシャツ¥16,700/ラコステ パンツ(ダイワ ピア39)¥34,100/グローブライド ソックス(コンビニエンスウェア)¥429/ファミリーマートお客様相談室
深澤「スーパースターの配色に合わせて、ホワイト×ブラックのモノトーンコーデに。ラコステのポロシャツ×シャカパンのスポーツシックな着こなしとも相性抜群です。裾をギュッとしぼって白ソックスを効かせるのが正解です」
スーパースターの正解着こなし②
Tシャツ(リーバイス®︎)¥4,400/リーバイ・ストラウス ジャパン パンツ¥46,200/レインメーカー 帽子(フォーティーセブン)¥5,280/フォーティーセブン トウキョウ バッグ¥¥13,200/アークテリクス カスタマーサポートセンター/アメア スポーツ ジャパン
深澤「ヒップホップ界のレジェンドたちに愛されたスーパースター。ぼってりとしたフォルムだから、彼らが愛用していたようなワイドパンツともバランスがとりやすいんです。シンプルな黒Tをセレクトしたら、小物はブラウン系でまとめて渋いムードで履きたいですね」
スーパースターの正解着こなし③
Tシャツ(アルテックス)¥5,390/ハンドイントゥリーショールーム シャツ(ダイワ ピア 39)¥20,900/グローブライド パンツ(リーバイス®︎)¥13,200/リーバイ・ストラウス ジャパン
深澤「リンガーTシャツにリーバイス®︎のジーンズを合わせた、定番的なアメカジスタイルの足元にも難なくマッチ。ほどよくスポーティさも加わり、今っぽく仕上がりますね。チェックシャツを斜め掛けしてアレンジを加えるのもオススメです」
スーパースターの正解着こなし④
シャツ(ブラームス)¥28,600/ワンダリズム パンツ(ニート)¥35,200/にしのや 帽子(ダイワ)¥6,600/グローブライド ソックス(コンビニエンスウェア)¥429/ファミリーマートお客様相談室
深澤「ブルーのシャツにスラックスの大人な着こなしには、クリーンなハズしとして活躍。シャツはゆるくタックインしてもいいですね。少しアクセントが欲しいので、黒いキャップで遊び心を加えました」
ー教えてくれたのは
※価格は全て税別です。
Composition&Text:Hisami Kotakemori
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今さら聞けないスニーカー基本のき!