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服好きに絶大な信頼を得る「1LDK」のディレクター三好 良さんさんに、セレクトショップの魅力や楽しみ方について教えてもらった!
1987年生まれ、群馬県出身。文化服装学院を卒業後、アパレルブランドを経て1LDKに入社。ショップスタッフから看板プレスとして活躍し、現在はディレクターに。スウェットなどカジュアルベースの、シンプルでクリーンなスタイルがトレードマーク。
セレクトショップが増えています」
ファッションの知識が深まる
中学、高校時代は裏原宿ブーム。NIGOさんの地元でもある前橋には、BUSY WORK SHOPがありました。兄がいたので、子どもの頃からそういう店に出入りをして、高校時代はエーエスリミテッドというセレクトショップに。ダブルタップスなど裏原系ブランドの洋服と、アートやグラフィック関連の本などを置いていた。パーティを開いたり、ライヴペイントをやったり、カルチャーもあったし、サスクワァッチファブリックスをデビュー間もなく入れるなど、いろんな意味で早い店でした。高校3年のときにはお店の手伝いをさせてもらって、東京の展示会に同行したり。文化服装学院に進学してからも地元に戻ると顔を出して、学校の先輩でもあるスタッフさんに洋服やカルチャーのことを教えてもらいました。セレクトショップのスタッフさんと話すことは知識を広げてくれると思います。
お店があったら行ってみる
当時はネットがなかったから雑誌が情報源で、上京してからは、雑誌で見て気になる店に行っていました。裏原は多くのお店が、自分たちが作った服と一緒に海外で買い付けてきたような雑貨を置く、スモールセレクトショップのカルチャーでした。洋服だけでなくクッションやラグマットのようなものを作っていたり、店員さんもクリエイティブな人が多くて、このプリントの元ネタはコレで……みたいな話をしてくれて、そこから自分でも調べたり。今でもネットやSNSでお店をチェックして、気になったお店には実際に行ってみます。地方では店のオーナーが20歳くらいのカップルに熱心に話をしている光景に遭遇したりして、ほっこりしますね。
センスを磨くという方法も
店をやっている側としては実際に店に来てほしいという思いもありますが、店とのつき合い方は時代とともに変化しています。今ではネット上にもセンスのいいセレクトショップが登場。日本ではベンダーやルーツトゥブランチズを展開するTNPが手がけるカバーコード。海外のセレクトショップはSNSに力を入れているところが多くて、おなじみのブランドが新鮮に見えたりします。ストックホルムのニッティグリッティやカナダ・バンクーバーのネイバーはSNSの写真がすごくキレイでいつも感心します。ビジュアルだけで店の魅力を伝えるというのもひとつの方法だから、ネット上で見つけたセンスのいいショップとつき合っていくのもおしゃれへの入り口。ウェブ上のコミュニケーションを通してセンスを磨いていくのも、僕はありだと思います。
ソウ ナカメグロのグレースウェット
毎シーズン買ってしまう
「スウェットは大好きで新品から古着まで何枚も買っています。白Tインでスラックスやきれいめのパンツに合わせて着ることが多いです。最近いちばん気に入っているのがこのグレー」
NITTY GRITTY
絶対チェック!
「ニッティグリッティは実店舗もありますが、ウェブのつくり込みがすばらしい。日本のブランドもセレクトしていて、違った見え方が楽しめます」
www.nittygrittystore.com/our-mens-store
Photos:Yuki Kumagai(portrait) Yoshio Kato(still) Composition & Text:Hisami Kotakemori
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