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【フォルの新作ジーンズを徹底解説】面白いほどよくわかる!FOLLデザイナー、平沢幹太の“わかりづらい”デニム作り

【フォルの新作ジーンズを徹底解説】面白いほどよくわかる!FOLLデザイナー、平沢幹太の“わかりづらい”デニム作り

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「あくまで個人的なこだわりだから知ってもらわなくても構わない」と平沢さん。でもだからこそ逆に知りたいそのこだわり。似ているようで微妙に異なるデニム2本を例に、解説をお願いした!

FOLLデザイナーのKanta Hirasawa プロフィール画像

FOLLデザイナー

Kanta Hirasawa

大学時代に服飾団体やブランドでのインターンなどを経験し、新卒でベイクルーズに入社。フォルのデザイナーのほか、ジャーナル スタンダードのブランドコラボレーションや別注企画も担当。

 

海辺のチルを具現化した
海デニム

海辺のチルを具現化した海デニムの着用画像

ジーンズ(フォル)¥24,200/ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店 その他/私物

海デニムの拡大画像

性質を変えることでケンカせずきれいに染まる

染料の性質にまで深い知識があるのは、平沢さんが常に現場主義だったからこそ。的確な指示がアイテムの完成度を高めている。

ジャケットなどを合わせるとなじむよう
染めの位置を計算!


海デニムとジャケットの着用画像

ジャケット¥39,600・ニット¥26,400(ともにフォル)/ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店

 

[ 加工見本 ]

失敗例のティップサンプル

海デニムの加工見本 失敗例

グラデが×
ブリーチのミスト加工を施す前のサンプル。境界線がはっきり出てしまっていてNG。何度も試行錯誤して完成(写真中央)に至った。

デザイン指示をする手書きのメモ

デザインはすべて
手書きのメモで指示!


平沢さん自ら染色工場で確認!

インディゴの染料が入った釜

インディゴの染料が入った釜。細かな色味の調整も自ら工場に足を運んで確かめている。

雨粒が激しく跳ねる地面から着想!
ゲリラ豪雨デニム

雨粒が激しく跳ねる地面から着想を得たゲリラ豪雨デニム

ジーンズ(フォル)¥24,200/ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店 その他/私物

染色工場の作業場

直接現場で指示する
からこそキレイ!

上から下まで細かくドットガンの吹きつけ濃度と範囲を指定。ボックス内(写真右)にデニムを吊るして、職人が1本ずつ仕上げる。


尻上がりのシルエットもPOINT

ゲリラ豪雨デニムのシルエット

ジャケット¥39,600・ニット¥26,400(ともにフォル)/ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店

だから腰ではく感じでキレイに収まる
これはフォルのデニムすべてに共通する特徴。腰で楽にはいてきれいに収まるのが魅力だ。快適さもフォルの重要な要素。

 

[ 加工見本 ]

ゲリラ豪雨デニムの加工見本 成功例と失敗例

リアルな粒感を再現するために何度もサンプルを作製。美大出身の若き職人と二人三脚で理想的な仕上がりが実現した。

はおりものを合わせるとこんな感じ


ゲリラ豪雨デニムとはおりものの着用画像

ニット(フォル)¥24,200/ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店

 

着想を得た瞬間の感動を
リアルに表現したかった

「今季のFOLLは『TIME BE ALONE』=ひとりの時間がテーマ。ひとりの時間って誰かと会うために服を選ぶ必要がないじゃないですか。もっとわがままに、自分さえ心地よければいい。FOLLもそういう存在でありたい、というイメージからスタートしています。僕自身もひとりだったからこそ素直に向き合うことができたいろいろな事象があって、それを表現したのがこのデニムなんです。
 ひとつ目は、海の満ち引きを表現したデニム。そもそもひとりで海辺に佇んで海の満ち引きを感じる機会自体がなかなかないですよね? でも実際に経験してみると深く感じるものがある。そういう情緒ごと表現しました。ホワイトデニムを合成インディゴの釜に漬け込んだ後、グレージュの染料でオーバーダイしてなじませるのですが、これが難しい。きれいなグラデーションを表現するために、ブリーチ剤が入ったミストを吹きつけて丁寧になじませる必要があるんです。長い話になるので詳細は割愛しますが(笑)、そもそも合成インディゴとグレージュの染料をきれいに反応させること自体が難しい。反応染料と直接染料で性質を分けて染めることで、このきれいななじみ具合が再現できる。ひとりの時間に見た海の穏やかさや、きれいさに近づけたかなと思います」
「もうひとつは、同じホワイトデニムをベースに全く違う手法で仕上げた、その名も“ゲリラ豪雨”デニム。夏のある日、コンビニの帰りにゲリラ豪雨に見舞われて近くのひさしのある場所で雨宿りさせてもらっていたんです。いつもだったらすぐにスマホをいじってしまうのですが、そのときはたまたま忘れて出かけてしまって…。手持ち無沙汰だった僕は地面をぼーっと見ていたんですが、大きな雨粒でどんどんぬれていく地面に見とれてしまった。『ゲリラ豪雨ってめっちゃうざいけど、きれいかも』と思って、デザインに落とし込むことにトライすることにしたんです。まずはそのときの地面の色に近いグレーでホワイトデニムを染めて、その後にドットガンで顔料を吹きつける。すべて職人の手作業なのですが、臨場感を再現したくてかなり細かく濃度を指定しました。地面で跳ねる雨の粗い粒感には特にこだわりました。僕のわがままに根気強くつき合ってくれた職人に感謝です。
 どちらのデニムも単体では個性が強いですが、ニットやアウターを着たときに自然になじむ位置から加工しているのもポイントです。隠し味だらけのわかりづらいデニムですが、だからこそはいて実感してみてほしい。結果的に、なんとなくいいなって思ってもらえたらうれしいです」

Photos:Yuichi Sugita Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]

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