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パタゴニアにナイキACG…老舗古着屋出身のオーナーがアメリカ買い付けでレギュラー古着から光るものをセレクトする!【プロが推す東京の古着屋㉒原宿ROB(ロブ)】

パタゴニアにナイキACG…老舗古着屋出身のオーナーがアメリカ買い付けでレギュラー古着から光るものをセレクトする!【プロが推す東京の古着屋㉒原宿ROB(ロブ)】

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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。今回はスタイリストの福留愛理さんが、古着屋めぐりが趣味というメンズノンノモデルの松井大奈を連れて、原宿の古着屋ロブへ。レギュラー古着の中から「価値あるいいもの」をピックアップするオーナーの静かな熱意が伝わってくる!

今回のお店を訪ねたのは…

スタイリスト

福留愛理 さん

熊本県出身。地元で古着屋スタッフなどを経て上京。スタイリスト小林 新さんのアシスタントを7年間務め、2023年に独立。メンズ、レディースと両方こなし、アイビーやプレッピーなどアメリカのトラッドをベースにしたスタイリングに定評がある。自他ともに認める古着好き。

メンズノンノモデル

松井大奈

埼玉県出身。2023年にメンズノンノモデルオーディションで読者賞を受賞して専属モデルに。今年4月から大学生になり、古着好きな友人との出会いがきっかけで、古着屋めぐりが趣味になった。古着とブランドものを組み合わせて着ることが多い。

原宿 ROB(ロブ)

1990~2000年代のレギュラー品の中から
価値ある魅力的な古着をピックアップ

SHOP PROFILE

ロブは古着屋の老舗、サンタモニカ出身の栗原聖也さんが、2023年10月にオープンした新進の古着店だ。JR原宿駅と渋谷駅、どちらからも徒歩10分ほど。旧渋谷川遊歩道の、ポロ ラルフ ローレンとジャーナル スタンダード表参道店の間の路地を入っていった突き当たりにある。

白壁にガラスのドア、店先に置かれた黒い自転車が目印だ。建物の2階にはドアの取っ手と同じフォントの白い「ROB」フラッグが掲げられ、遠くから見たときにもロブとわかる。路地裏ながらガラス窓から光が差し込み、クリーンで明るい店内。


入ると正面の壁にディスプレイされたパタゴニアのダウンジャケットやオールドのスウェット、トライバルカモのカーゴパンツが目に飛び込んでくる。右奥のレジ側にはナイキACGのフリースジャケットが。壁に飾られたアイテムがロブの商品構成を物語る。

ヴィンテージにどっぷりとつかって20代を過ごした栗原さんだが、ヴィテージが異常な高騰を続ける状況の中、「ヴィンテージとは違うレギュラー古着の魅力」に目覚める。独立してロブを開くときには1990~2000年代のレギュラー古着の中から、将来価値が出そうな良品を厳選して紹介することを軸とした。

店内は中央から右側がアウトドア、スポーツ、ミリタリーなど、いわゆる王道のアメリカ古着のゾーン、左側にはジャケットやニットなどクリーンで大人っぽいアイテムのゾーンと大まかに分かれている。また入口側のTシャツやシャツにバッグ、帽子、シューズ類が並ぶ棚には、一部ローカルショップのスーベニア的な新品も散見する。


レジ横の棚は福留さんもお気に入りのキャップゾーン。今季はBBキャップのほか、ビーニーも多くセレクトし、おなじみのスポーツものだけでなく、企業モノも買い付ける。ここにも一部新品が交じっている。「2000年代の企業モノや小物類にも力を入れています」と栗原さん。

レジ台を兼ねるガラスのショーケースには、栗原さんが古着好きになったきっかけでもあるバンドTシャツなどレアなヴィンテージTシャツが並ぶ。取材時には80年代のイギリスを代表するバンド「ザ・スミス」や、セレブが集うことで有名なL.A.のナイトクラブ「ザ・ヴァイパー・ルーム」のTシャツが。


ちなみにロブの店名は栗原さんの愛犬に由来しているが、試着室には等身大のダルメシアンのぬいぐるみが鎮座する。どこか落ち着ける、長居したくなるロブの雰囲気を象徴している一角でもある。

原宿 ROB(ロブ)

STAFF PROFILE

オーナーで店頭に立ち接客もする栗原聖也さんは群馬県出身。中学時代から服好きになり、バンドTシャツがきっかけで古着の魅力に目覚めた。「ザ・ローリング・ストーンズの自分の生まれ年のTシャツは、かなりの高値だったんですが、すごくカッコよくて、自分に自信もくれました」(栗原)。同じように見える古着でもなぜ高いものとそうでないものがあるか? 古着屋の店員さんから学び、高い古着には理由があることを知って、古着を掘るように。

頼れるお兄さんといったやさしい風貌の栗原さん。ニットポロとキャンバーのスウェットパンツはどちらも古着。シンプルなブラック・ワントーンの足元に、ザ ブロークン アーム×サロモンのカバーブーツでエッジを効かせたコーディネートは、お手本にしたい。

文化服装学院に進学しファッションへの知見を広めるが、やはり古着が一番魅力的であることは変わらず、卒業後は古着の老舗サンタモニカに就職。スタッフとして店頭に立つだけでなく、海外での買い付けを学び、やがては店長兼メインバイヤーに。スタイリストの福留さんはアシスタント時代にリサーチや買い物でサンタモニカに通って、栗原さんと親交を深めた。

栗原さんは20代前半から「35歳で独立して店を持つのが夢」で、昨年、その夢をかなえる。ヴィンテージで全身固めていた時期もあるものの、次第にレギュラーの知らない古着を掘るのが楽しくなり、私服も肩の力が抜けた現在のスタイルにシフトした。

原宿 ROB(ロブ)

RECOMMENDED ITEMS

レギュラーのアメリカ古着をメインにしつつ、パタゴニア、ナイキACGなどを得意とし、「今ちょうどいい古着」を的確にピックアップしている。買い付けは年に2~3回、アメリカに栗原さんが自ら出かけ、最近は東海岸に行くことが増えた。入荷日などは設けずに、日々少しずつ商品を補充する。そんなロブのおすすめ5点はこちら。


1_ACGのリバーシブルダウンジャケット

90’s ナイキACGダウンジャケット¥39,600

グレーとイエローの切り替えが今っぽいACGのダウンジャケット。「このころのナイキACGはダウン量も多くて、クオリティがとても高いんです。グレー無地とのリバーシブルで、まったく違った雰囲気が楽しめるのも魅力的」(栗原)。胸ポケットのある左側の切り替えがイレギュラーなデザインも感度が高い。

ACGはAll Conditions Gearの略称でナイキのアウトドア向けのラインとして1989年にデビュー。当初は三角形の中にacgの文字が収められたトライアングルロゴだったが、90年代後半にこのスウッシュを取り入れたロゴに変わった。2000年代の休止期間を経て2014年に復活したときには、初期ロゴに戻っている。古着好きにはこのオールドロゴが響く。


2_ショットのレザーダウンジャケット

00’sショットのレザーダウンジャケット¥49,500

90年代から2000年代にストリートでブレイクしたレザーダウンジャケット。「老舗レザーブランドのショット製というのがひとつのポイントです。羊革を使用しているので、軽くてあたたかいのが特徴で、しかもMADE IN USA。コンディションも抜群にいい」(栗原)。サイズ感も素晴らしく、着ぶくれせずにシュッと見える(動画で松井が試着しているので必見!)。

レザーのダウンジャケットは防風性にも優れているのも強み。襟元にダウン専用のレトロなネームタグが付き、裏地にはSchottロゴがあしらわれている。ライダースジャケットでおなじみのショットは1913年にアメリカ、NYでスタート。2005年に工場をニューアークに移転したが、今もMADE IN USAを貫いていることでリスペクトされる。


3_NYの床屋のオリジナルフーディ

10’s NYの床屋のオリジナルフーディ¥6,930

NYのローカルなバーバーショップのオリジナルフーディ。「イタリア系の床屋さんらしいのですが、グラフィックがよくて買い付けました。フロントはシンプルなロゴだけで、背面にドクロのグラフィックが大胆に入っています」(栗原)。

ドクロにヘアカット用のハサミが突き刺さり、フードの右側にはカミソリのグラフィックも。随所にリフレクタープリントが使われている点も見逃せない。ストリートブランドのフーディと言われたら、そうも見える逸品。


4_パタゴニアのシンチラ・ベレー

1998年 パタゴニアのベレー¥19,800

シンチラ素材のパタゴニアのベレーはとても希少なアイテム。「僕自身、ベレーが好きということもありますが、なかなか出てこないアイテムです。製造された年式とMADE IN USAが記された内タグも付いています」(栗原)。シンチラはパタゴニアが開発したフリース素材の名称。このベレーはサイドにウェビングテープのアジャスターが付くのもユニークだ。

5_ヴィンテージのシグネットリング

1951年イギリス製9Kゴールドのシグネットリング¥69,300

ゴールドを中心に厳選しているアクセサリーも、栗原さんが力を入れているアイテム。「イギリスの金製品はホールマークが入っているので、年代が特定できます。ヴィンテージやアンティークのゴールドジュエリーは、現代では難しい繊細な細工が施されていたりするところがいいんですよね。この指輪も縁飾りが見事です」(栗原)。入口入ってすぐのショーケースに陳列されているので、ぜひチェックしてほしい。

次回は
スタイリスト福留さんと松井が
気になったアイテムやコーディネートを紹介!


SHOP DATA

住所:東京都渋谷区神宮前5-25-8
営業時間:13:00~20:00 年中無休
Instagram:https://www.instagram.com/rob.tokyo
HP:https://www.robtokyo.com/

Photos:Kaho Yanagi
Composition & Text : Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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