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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。スタイリストDAYOSHIさんが、メンズノンノモデルの髙橋大翔といっしょに明大前のセッションへ。「隠れ家的」というよりも「友だちの家」みたいな感覚のアットホームな古着屋だった!
想定外のアイテムに出合えて
気分も上がる振り幅の広さが魅力
明大前 7ession(セッション)
DAYOSHIさんのCHECK POINT
セッションは2023年1月に明大前のオープンした新進古着店。20代のふたりのオーナー、井石 毅さんと佐野敦哉さんが通ってきたスケートやサーフィンなど横ノリ系とアニメなどカルチャー系の古着を扱う。DAYOSHIさんはセッションでよく古着を買う親しい友人に教えられて7月に初めて訪問。この日はそのとき買ったバッドボーイのTシャツを着て登場。
メンズノンノモデルの髙橋大翔にハマりそうな古着屋ということで、ふたりで訪れた。「ここはミリタリー、ワーク、テックまでジャンルレスにそろっていて、個人的には大好きなアニメTがラインナップされているところも大好きです」とDAYOSHIさんがセッションの魅力を語る。「DAYOSHIさんとは今日初めて会ったんですが、共通の話題も多くすぐに打ち解けました!」と古着好きの髙橋もワクワクモード。
井石さん、佐野さんに挨拶をして、入口側の部屋からチェック。さっそく気になるTシャツを見つけたDAYOSHIさん。「Y2Kなネオングリーン…これはどんなTシャツですか?」とDAYOSHIさんが尋ねると「Bボーイが持っていたような大きなラジカセプリントで、おそらく90年代のものだと思います。ノーブランドですが、色やグラフィックがよくて買い付けました」と井石さんが解説してくれる。
髙橋もダークグレーのロンTを見つけて「グラフィックもサイズもいい!」と鏡を見ながらチェックする。「それはバーグハウスというイギリスのアウトドアブランドのTシャツで、カラビナがモチーフです」と今度は佐野さんが応えてくれた。
棚に置かれたキャップなどの小物類も手に取ってチェック。壁のストリートアート風作品が気になって尋ねると「セッションに所縁のあるアーティストの作品を展示しています」と佐野さん。セッションという店名の通り、多様なクリエイターと交流があるようだ。
「奥を見ていいですか?」とDAYOSHIさんは最初の部屋を早々と切り上げ、お目当てのアニメTゾーンへ。
「このゾーンはだいぶアガりますね! 私の大好きな『NARUTO―ナルト-』Tシャツ!」とDAYOSHIさんがはたけカカシのTシャツを取り出せば、髙橋も「あ! ヒロアカのステイン!」と『僕のヒーローアカデミア』Tシャツに反応。
「我愛羅Tってないんですか? 一番好きなのは我愛羅なんです」とDAYOSHIさんが尋ねると「我愛羅はレアでなかなか出ないですよね。もしあったとしてもかなり高額だと思います」と佐野さん。アニメTの絡みは動画でもぜひチェック!
髙橋は別のラックで7essionのロゴ入りTシャツを発見。「これは梅田サイファーに所属するラッパーのテークエムさんのブランド、PSDとつくらせていただいたオリジナルです」と井石さん。ふたりとも「へー!」と感心。セッションの奧の深さが垣間見える。
ショーツのラックからDAYOSHIさんがジップカーゴポケットのショーツを取り出すと「それはオークリーですね」と井石さん。「オークリー?」と驚く髙橋。「ミリタリーものをサンプリングしたんだと思いますが、オークリー感ゼロですよね」と佐野さんが補足してくれる。
「ショーツはレングスが長めで太めのものをセレクトしています。僕たちチカーノファションが好きで、クロップド丈のパンツをいろいろそろえていたんですが、全部売れてしまって」と井石さん。推しているというだけあって、井石さんも佐野さんもクロップドパンツ姿だ。
そろそろコーディネートを考えようとした矢先。。「DAYOSHIさん、コレ!」と髙橋が『NARUTO―ナルト-』の額当てモチーフのTシャツを発見! 見た瞬間「ヤバッ!」とDAYOSHIさんも反応。「DAYOSHIさんのためのTシャツじゃないですか!」(髙橋)。この日一番の盛り上がりを見せた。
明大前 7ession(セッション)
髙橋が気になったアイテム
髙橋は「古着屋でついパンツばかり買いがちなので、きょうはトップスに注目しました!」と入店前に語っていた通り、回遊途中で手にした中から2点をセレクト。
1_カラビナプリントのロンT
イギリスのアウトドアブランド、バーグハウスのカラビナとコードのシンプルなプリントのロンT。「これからのシーズンに向けてロンTが欲しいと思っていたところ、久々にグッとくるグラフィックに出会いました! サイズもジャストで、真剣に購入を検討してます!」(髙橋)。
カラビナの中央に小さくberghausのブランド名がプリントされた趣味のよさにも心惹かれた。ヨーロッパのアウトドアブランドならではのセンスを感じる。
2_パジャマシャツ
カート・コバーンが着ていたということで、グランジファンにも人気のパジャマシャツ。「普段からリラックス感のある服装をしているので、これはドンズバでした。色もいいです」(髙橋)。「このパジャマシャツは袖にボタンがついていて、留められるのがポイント。アウター活用しやすいですよね」と佐野さんも推している。
明大前 7ession(セッション)
DAYOSHIさんが気になったアイテム
アニメTにテンションが上がったDAYOSHIさんだが、今季はテック系のトレンドに注目しているとのことで、今のファッションに取り入れやすい3点をピックアップ。
1_フィッシングシャツ
両胸に箱マチポケットがあるシャツ。「コロンビアのフィッシングシャツかなと思って見たら違うブランドでした。フィッシングシャツって往々にしてオーバーサイズなんですが、これはジャストサイズでファッションとして取り入れやすそうです」(DAYOSHI)。
EXOFFICIO(エクスオフィシオ)のネームが胸ポケットに。エクスオフィシオはアメリカのテクニカルアパレルブランド。機能的な旅行用アパレルで人気を博した。
2_リーバイス®の後染めジーンズ
501®を後染めしたY2Kムード漂うジーンズ。「ネオンカラーのような絶妙な黄緑色が気になりました。501®で細身のストレートというのも今っぽい。加工では出せない古着ならではのジーンズです」(DAYOSHI)。
フロントを見ただけではわからないが、ヒップポケットのアーキュエットステッチとレッドタブでリーバイス®とわかる。「これは色みで選んだんですが、シルエットも含めてアクネのような文脈だなと思って」と井石さんがコメント。
3_ティンバーランドのシャツ
ムラのある染めやデザインにC.P.カンパニーやストーンアイランドのような雰囲気があるシャツ。「この色と染め方、加工に惹かれました。ミリタリーテイストもあり、コーディネートのアイデアが広がります」(DAYOSHI)。「これもティンバーランドに見えない点がいちばんのセレクトの理由です」と井石さん。
明大前 7ession(セッション)
DAYOSHIさんのコーディネート
リーバイス®の後染めジーンズを軸に「髙橋大翔に似合う」今どきのコーディネートをDAYOSHIさんが提案。髙橋が選んだアイテムもミックスして、トレンドのグリーンを随所に仕込んでいる。
「細身ジーンズにジャストサイズのTシャツというY2Kなバランスに、リラックス感のあるパジャマシャツで今のムードを取り入れました。セッションのオリジナルTシャツには文字やグラフィックの輪郭にグリーン系の色が使われているので、しっくり合ったと思います」とDAYOSHIさんが解説。
「ここまで細いパンツは、はかないんですが、デニムということで身近に感じました。新しい自分らしさを出していただいた気がします」と、着た感想を語る髙橋によく似合っていた。
取材を終えて
ふたりのオーナー=井石さん、佐野さんとの会話もはずみ、和気あいあいと取材を終えた。「これがこのブランド? このブランドがこんなテイストもやっているんだ…とスタイリスト的な目線でも発見が多く、内心大興奮していました! 額当てのTシャツは買って帰ります!!」(DAYOSHI)、「商品数的にも絞られていてちょうどいい量でした。おふたりのトークも楽しくて、通いたくなりました!」(髙橋)。
隠れ家的な古着屋だが、接客されているうちに友だちの家に遊びにきたような、そんな錯覚に陥る。古着初心者にもやさしいので、ぜひ足を運んでみて!
詳細は動画でチェック!
初対面とは思えないDAYOSHIさんと髙橋大翔のテンポのいい掛け合いに、井石さん、佐野さんがほどよい距離感で絡んでくる。アニメTシャツを巡る談義はそれぞれが一家言あり、大きな盛り上がりを見せた! アットホームな空気感が伝わる動画は必見。
SHOP DATA
住所:東京都世田谷区松原1-37-16 古澤ビル2階
営業時間:14:00~20:00
定休日:不定休
Instagram:https://www.instagram.com/7ession/
HP:https://7ession.base.shop/
Photos : Kaho Yanagi
Movie : Yumi Yamasaki
Movie Edit : Yuuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
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