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試着したら似合いすぎたアルマーニのジャケットをヴィンテージデニムでコーディネート!【プロが推す東京の古着屋⑱ フロント 11201】

試着したら似合いすぎたアルマーニのジャケットをヴィンテージデニムでコーディネート!【プロが推す東京の古着屋⑱ フロント 11201】

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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。フロント 11201はスタイリスト高橋正典さんが、2021年のオープン当初から通う古着店。代々木八幡に移転してパワーアップした店内でじっくり古着と向き合った!

スタイリスト

高橋正典 さん

大学卒業後、スタイリスト壽村太一氏に師事。2017年に独立し、ファッション媒体を中心に幅広く活躍する。ストリートカルチャーに造詣が深く、それらをベースにしたハイブリッドなスタイリングが持ち味。今、探している古着はシャルベのシャツ。

代々木八幡 FRONT 11201
(フロント11201)

想定外のアイテムに出合えて
気分も上がる振り幅の広さが魅力

代々木八幡
FRONT 11201 (フロント11201)

髙橋さんのCHECK POINT

高橋さんが自宅からアトリエに自転車で通っていた2021年、通り道だった上原の裏通りにフロント 11201がオープンした。日本人の西山育貴さんがNYのブルックリンで立ち上げたフロントジェネラルストアの日本支店ということもあり、「いわゆる日本の古着屋とはちょっと違った」セレクトに惹かれたという。

王道のアメカジではなく、洗練された古着が並んでいて新鮮でした。オリジナルのTシャツやスウェットも展開していて、新品と合わせて着ることを前提にしている感じがよかった」と高橋さん。その後はプライベートだけでなく、仕事でもお世話になるように。

取材の日は広報を担当する一木 翠さんをはじめ、3人のスタッフがアテンドしてくれた。今年4月に上原から移転した代々木八幡の新店舗は、ガラス張りの明るくて広いワンフロアの路面店。壁を隔てて入口側が雑貨やジュエリー、レディース古着のスペース、奥がメンズ古着と分かれている。


高橋さんはいつもメンズ古着をメインに見るので、店に入ると迷わず奥の古着コーナーに向かう。どこから見始めるなどのルーティーンはなく、店内を見渡して気になるものが目に入ったところから商品を見ていく。

フロント 11201はデザイナーものからミリタリー、ワーク、サーフやストリート系まで、セレクトのレンジが広いのが魅力なんです」と説明してくれる間も、古着を見る手は休めず。Tシャツのコーナーからパンツのラックをざっと見て、「最近ワーク系の古着も気になっています」と、奥のワークウエアのアウター類が並ぶコーナーへとテンポよく回遊。色落ち具合のいいカバーオールを見つけ、手に取ってラベルをチェックする。


これ気になりますね。試着してもいいですか?」とスタッフの田中宏卓さんに声をかけると「もちろん!どうぞ」と快活な対応。「このカバーオールはユーロもので、50年代くらいのヴィンテージです」とサラッと教えてくれる。高橋さんも「こういうヴィンテージにスラックスとか合わせるといいですよね」とコーディネートのイメージを伝える。

これと思うものは体に当ててサイズ感を確認したり、実際に試着する高橋さん。着た後はフィットの確認だけでなく、ディテールも合わせてチェックする。


カバーオールをひと通り確認した後はTシャツのラックへ。大量にあるTシャツを素早く見つつ、好みのグラフィックをピックアップしては「これは何ですか?」とスタッフに尋ねて確認する。以前はヴィンテージのバイヤーだったという塩澤 卓さんが「これは映画のTシャツで…」「これはユーロメタルバンドのロックTで…」と、よどみなく解説(このやり取りは動画でぜひチェックしてほしい!)。

回遊する途中、ジャケットのコーナーで立ち止まった高橋さん。クラシック回帰のトレンドの中、コレクションでもテーラードジャケットが復権。そんなことも脳裏をよぎったのか、ラックからダブルブレストのジャケットを選び、試着してみる。この日のTシャツ&スラックススタイルにも難なくマッチした。次にネイビーのシングルジャケットを羽織って、袖丈や着丈を確認。思いのほかテーラードジャケットに心が動かされた様子。


ジャケットでコーディネートを組もうと思案し始めたのか、再び店内を回遊。先ほど見ていなかった白Tコーナーではフランスの写真家、ルベール・ドアノーのフォトTシャツに目を留め「ドアノー? こういうのもいいですね」とインナーとしての可能性を検討しているようだ。

寄り道をしながらボトムの本命、ヴィンテージデニムの棚に到着。「501®はアメリカ製の90年代までのものをセレクトしています」と田中さん。きれいに折りたたまれたデニムは色落ち具合を見て、よさそうなものを広げてシルエットを確認した(自分がはけるか? ウエストサイズを首回りに合わせて確認する技は動画でぜひ!)。


ジャケットコーデのインナーにはフロント 11201が力を入れているドレスシャツも視野に入れ、最後はシャツのラックへ。「コンディションのいいシャツがこんなにそろっている古着屋さんは、なかなかないですよね」と、しばし見惚れていた。

代々木八幡
FRONT 11201 (フロント11201)

橋さんが気になったアイテム

店に来る前は、「シャツは長袖派でシャルベのシャツが好きです。見つけたら買いたい」と語っていた高橋さん。回遊の途中、「ギャップのポケTも探していました!」と思い出すシーンもあったが、やはり試着して想像以上によかったジャケットや、ここ最近注目しているワークウエアを選んでくれた。

1_ジョルジオ アルマーニのジャケット

90’s ジョルジオ アルマーニのジャケット¥19,800

ほかのアイテムに比べて数的には少ないものの、厳選されたジャケットは店内でも光る存在。「肩パッドの具合も今着るのにちょうどいい感じで、袖が短め、着丈が長めというバランスも僕に合っていた。きれいすぎるジャケットは苦手ということもあり、このぐらいの古着特有のやれ感があったほうが着やすいですね」(高橋)。アルマーニで2万円を切る価格は掘り出し物!


2_ラッセル アスレチックの無地T

90’s ラッセルアスレチックのMade in USA無地Tシャツ¥9,900

ギャップのポケTはなかったが、Made in USAの色のきれいな無地Tシャツを発見。「これは明るめのブルーがよかったです。新品だと着づらい色も、古着ならではのヤレ感が入ればこなれて見えるので」(高橋)。グラフィックTだけでなく、無地Tも感度の高いものが見つかる。

ネックのタグにもMade in USAの文字が。バインダーネックで随所にアタリが出ている。ちなみに最近、古着の魅力を表現するときに使われる「ヤレ感」とは「使い込んだ」「着こんだ感じ」を意味する言葉。


3_デニムショーツ

90’s~00’s デニムショーツ¥9,900

サイドにハンマーループが付いたワークスタイルのデニムショーツ。「Bボーイ風の太いデニムショーツを最近古着で買ったんですが、これはウエストをジャストで合わせるデザイン。シルエットはBボーイ風でも腰ばきしないでスマートにはけるところが秀逸です」(高橋)。濃いめのインディゴブルーもクリーンに見えるポイント。

4_ヴィンテージのカバーオール

40’s~50’s ユーロ系のカバーオール¥49,500

色落ち具合とホワイトステッチのコントラストが絶妙なヴィンテージのカバーオール。「ワーク系のアウターがこのところ気になっていて、モールスキンという選択もあるんですが、硬すぎて自分には合わないかなと。室内で着ることも考えるとヴィンテージの薄手のデニム生地はいいなと思いました」(高橋)。


ヴィンテージによく見られるドーナツボタンのディテールにも要注目。加工では出せない、独特のタテ落ち感も見事だ。

5_ジャーマンミリタリーパンツ

2013 ジャーマンミリタリーパンツ¥13,200

ミリタリーもユーロものが充実している。「USAのカーゴパンツだとズドンと太めのものが主流ですが、このドイツ軍のは細身のレギュラーストレート風シルエット。スラックス感覚ではけそうで、ジャケットにも合いますよね」(高橋)。ポケットも小ぶりでブラックと、マルチにはけそうな一本。


スレーキにはドイツ語のラベル。ビスコースと帯電防止繊維の混紡という素材表示とともに取り扱いの注意書きが。テックな素材感もトレンドにマッチする。

代々木八幡
FRONT 11201 (フロント11201)

髙橋さんのセルフコーディネート

カバーオールも検討していた高橋さんだが、最終的にテーラードジャケットをコーディネートのメインアイテムに選んだ。「着こまれた古着なら、新品のジャケットにはない抜け感も出せていいと思いました」(高橋)。

90’s ジョルジオ アルマーニのジャケット¥19,800・50’sヴィンテージランチデニム¥44,000

ボトムに選んだのは回遊の初めに見つけたヴィンテージのランチデニム。「きれいめなものに無骨なものを合わせるのが最近の気分です。デザイナーズのジャケットにヴィンテージの変化球デニムが合うと思いました。デニムにペンキが付いているのもよくて。自分らしいストリート感がMIXできたと思います」(高橋)。

私服のドリス ヴァン ノッテンのネイビーTとティンバラーランドのブラックヌバック6インチブーツがモダンさを添えて、今どきのハイブリッドなジャケットスタイルが完成した。ちなみにランチデニムとはレディースのヴィンテージデニムワークパンツ。サイドファスナーのデザインでフロントがすっきりしているのが特徴だ。

取材を終えて

スピーディに店内を回遊し次々商品をチェックした高橋さん。「ブランドものの古着からミリタリー、ワークまで幅が広くて、見応えがあり楽しかったです。ジャケットが想像以上によくて、この秋のスタイリングのヒントになりました。ライフスタイル系の雑貨やアクサセサリーも充実しているので、皆さんも来たら長居したくなると思います」と、大満足の様子。足を運べばいろんな意味での“NYスタイル”に感動する、必見の店なのだ。

詳細は動画でチェック!

高橋さんがセレクトしたアイテムを、ときにユーモアを交えて紹介する動画は必見! 知識豊富なスタッフ=田中さん、塩澤さんとのやり取りもきっとためになるはず。広々としたフロント 11201の世界観も堪能できる!


SHOP DATA

住所:東京都渋谷区元代々木町 4-5 クレアトウール 1F
営業時間:14:00~22:00(月~金曜)
     12:00~21:00(土曜)
     12:00~20:30(日曜)
     ※上記は夏季の営業時間。
9月以降の営業時間の詳細は@Front11201でご確認を。
定休日:不定休
Instagram: https://www.instagram.com/front11201/
https://www.instagram.com/front_11201_flagshipstore/
HP: https://front11201.com/

Photos : Kaho Yanagi
Movie : Yumi Yamasaki
Movie Edit : Yuuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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最終更新日 :

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