▼ WPの本文 ▼
独自のスニーカー哲学を持つおしゃれ男子に声をかけ、 その足もとにクローズアップ。スニーカーを入り口にファッションを 解き明かせばおしゃれな理由とそのスタイルが見えてくる! ここではハイテクとローテクのスニーカーだけをまとめてお届け。
ハイテク編
NBこそ僕のスタイルの要。
たくさん持っているけど
古いものも捨てられない!!
YUYAさん/オコジック デザイナー
「ニューバランスと出会ったのは中学時代。友達のお兄ちゃんがかっこいいトレイルランニングのシューズを履いていて、それに憧れた当時の僕が、ブルーの574を買ったのが始まりでした。それから少しずつニューバランスのスニーカーを集めるようになり、こうして今も様々なモデルを履いています。丸みを帯びたレトロなムード漂う500番台や、やや細身のフォルムで現代的な作りの900番台など、コーディネートによって履き分けています。ダイワ ピア39のマウンテンジャケットを使ったアウトドアミックスのスタイリングには、ハードなメッシュアッパーにグリーンのロゴマークが特徴的な1906Rを合わせてモダンに」
「モンベルのシェルジャケットなら、リフレクター素材をあしらったブラックのML860でストイックなムードをさらに加速させて。何より、スタイリングに品のよさと軽快さをプラスしてくれるから、ニューバランスのスニーカーはやめられないんです」
デニムにはハイテク。
ゼロ年代な空気をまといたい
川村和也さん/ファッションディレクター
「2000年代のストリートファッションが好きで、その頃のラルフローレンのルックやロンドンのストリートスナップをよく古本屋で見つけて読んでいて。そこから得た感覚が僕のベース。だからゼロ年代のノリでサロモンやアシックスのハイテクスニーカーに、最近はデニムばかりを合わせています」
「ナイロンジャケット、レザーのワークジャケットは黒で重めだけど、テックな足もとがスタイルを軽快に。ストイックな上着をジャストな丈感で着るのも当時っぽさのこだわりです」
ロンドンのストリートで
流行っているのを見て以来、
サロモンにどハマり!
進藤 佑さん(マーチャンダイザー)
「もともとパレスが大好きで、インスタを使ってイギリスのストリートシーンをよくチェックしていました。すると現地のイケてる人たちがド派手なサロモンをさらっと履いていたんです。そんな彼らに影響を受けて、ヨーロッパ旅行中に買ったのがこのS/LAB XT-4」
「ダークトーンの着こなしに差し色として取り入れたり、ジャケットでさりげなくグリーンを拾ったり、意外と汎用性も高いんですよね。日本ではなかなか手に入らない、アドヴァンスドのラインっていうところもポイントです」
4人組YouTuber「無糖BOYS」。
キャラ立ちの鍵はスニーカー!
スニーカー好きの4人組YouTuber「無糖BOYS」が集合。お気に入りのコレクションから選んだ、それぞれのとっておきの1足は?
ヒロ氏:スニーカーなら何でも好きな僕たちだけど、今日はみんなナイキだね(笑)。
potato仙人:ヒロ氏がエアマックス 90、俺がスケプタ×ショックス、Astro Boyがエア マックス プラス×A-COLD-WALL*、SYOUがダンク ロー PRO SBのスケート オア ダイ。
Astro Boy:けっこうそれぞれの色が出てる。ヒロ氏のエアマックス 90は定番かと思いきや色も珍しいし、スウッシュがクリアになっていたり、玄人感あるよね(笑)。俺含め、ほか3人はみんなコラボできましたか。
SYOU:こういうのは目立ってなんぼと思いまして。一番派手なのは僕のですね。実はこれ、中学3年生のときに買ったやつです!
potato仙人:その割には状態がめっちゃいいよね。スニーカーを大切にする姿勢が出てる。かくいう俺も赤のショックスですからね。
Astro Boy:potato仙人のそれもかっこいいって!(笑) 今日みたいに上下黒で、足もとに赤が入るといいね。俺は逆に全身黒でスニーカーも黒。イギリスのA-COLD-WALL*のコラボっていうのがもうアツいでしょ。こんなソリッドなエア マックス プラスないよ?
ヒロ氏:短丈のシェルジャケットとも相性いいし、何よりAstro Boyっぽくていいよね。
Astro Boy:それはうれしいっス。
potato仙人:みんなの方向性は少しずつ違うけど、ストリートなテンションは合っているのかな。まぁ結局、スニーカーって先に履き始めたもん勝ちみたいなところあるから。
SYOU:かっこいいのを見つけて履いちゃえば、それがキャラになっていく説だね。
大好きすぎて出番は週4。
アシックスのランニングシューズ
Sunday
金子洋大さん/カフェスタッフ
「ふらっと立ち寄ったドーバー ストリート マーケット ギンザでひと目ぼれしてしまい、すぐに購入したアシックスのGEL-NYC。こういうハイテクスニーカーにはどうしても弱いんですよね(笑)。買って以来、週4以上でずっと履いている気がします。僕はBMXをやっているから、服は動きやすさ重視でゆったりしたシルエットが多いんですけど、そんなときにこれを履くと、不思議とだらしなく見えないんですよね。」
Monday
Wednesday
Friday
「アッパーに使われているしっとりとしたレザーの光沢感からなのか、古着のシャツやゆるめのスウェットを合わせてもメリハリが出るんです。カラーリングも深みのあるグリーンだから、意外と汎用性も高く、シーズンを問わず重宝している相棒です」
ローテク編
自由なスタイリングに
マッチする、上品なアディダス
吉岡レオさん/
ユナイテッドアローズ&サンズ バイヤー)
「僕のスタイルの核はジャケットなので、ずっとストレートチップを履き続けていました。しかし最近はジャケットを、いかにドレスダウンさせてファッションとして成立させるかが面白いなと思うように。ジャケットを着る日のカジュアルダウンのひとつとして、アディダスのローテクスニーカーに挑戦しています。そのときも、スニーカーを選んでおしまい、ではなく組み合わせや履き方に工夫を。例えばブルーのジャケット×チノパンにはクリーンなスタンスミス、けど真逆のイメージのレオパード柄のソックスを差す」
「あるいはセットアップに合わせるサンバはローファー感覚で素足に合わせるとか」
「千鳥格子のジャケットにはジャケットと同系色だけど柄の入ったサンバを選ぶとか。ローテクなスニーカーはシックさとスポーティさの両方が要素としてあるので、そのままストリートに楽しむのもイイと思いますが、僕の場合はジャケットをどう遊ぶか、の相棒として楽しんでいます」
大好きな古着にマッチする!
気がつけば毎日サンバ!?
りゅうせいさん/会社員
「ひと目ぼれして購入したサンバのウェールズ・ボナーのコラボモデル。優しいトーンのカラーリングは大人っぽさもあり、レトロな雰囲気はワードローブの古着との相性も抜群でした」
「そこでアディダスのローテクフットボールシューズの汎用性の高さや、歩きやすさに気がつき、サンバやガゼルを集めるように。フォルムが薄いので、今日のようにワイドパンツを合わせても裾のたまりが美しく、Aラインが簡単にかなうのもうれしいですね。また、デニム以外にも、スラックスをはいたときのハズしとしても活躍してくれます!」
今日の気分を託せるから
ローテクなアディダスだけ
横木琢也さん/会社員
「古着、新品を問わず洋服はいろいろ着ますが、基本はベーシックなアイテムを使ったシンプルな着こなしが好き。そういうスタイリングにハマるのはやっぱりローテクスニーカーです。小中高とずっとサッカーをしていた僕は、子どもの頃からアディダス派。だから今もこうして集めています。その中でも一番ヘビロテしているのは今履いている白に黒ラインのサンバ。これはカジュアルからキレイめのハズしまで、汎用性の高さが売りです」
「他にもカントリーやフォーラム 84、プイグなど、スパイクを集める感覚でブランドをそろえてつい買ってしまうんですよね」
サッカーが好きすぎて。
ファッションでもトレシュー!!
伊藤駿佑さん/会社員
「小学生の頃から現在に至るまで、ずっとサッカーに熱中しています。フットボールカルチャーからスニーカー好きに目覚めたので、フットボールシューズは私服でも愛用。ローテクなトレシューはすっきりとしたフォルムで、カジュアルなスタイリングのハズしにもなるし、強い色のロゴやラインは差し色としても効果的!」
「スポーツショップを巡ったり、フリマサイトを巡回したりして、ミズノやナイキ、アディダスのレアモデルを探すのも癖になっています。思えば小学生の頃もスパイクを集めていましたし、やっていることは昔から変わりません(笑)」
レトロなヴァンズがなくちゃ
始まらない!
藤野晃太さん/ショップスタッフ
「ヴァンズを履くようになったのは、今の勤め先『カウンター』で働くようになってから。理由はシンプルで、オーセンティックを履いている先輩がかっこよくて(笑)。それから同じモデルを集めるようになり、定番のカラーやチェック柄をそろえました。MA-1とワイドスラックスの組み合わせは、武骨に見えるけど、こんなふうに柄をプラスすれば雰囲気が和らぐし、逆に黒で不良っぽく決めるのもいい。さらっと履くだけで抜け感がかなうのもヴァンズの魅力です!」
Photos:Takahiro Idenoshita Shintaro Toyama Text:Kanta Hisajima
▲ WPの本文 ▲
30人のスニーカー、30人のスタイル