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「CFCL」と「ASICS(アシックス)」がコラボスニーカーを発売。「GELLYTE Ⅲ OG」をベースに、温暖化ガス(GHG)排出量を最小限に抑えつつスタイリッシュなデザインに仕上げたサステイナブルな1足となっている。
世界最少の温暖化ガス排出量を実現
いまや環境に配慮したプロダクトを優先的に選ぶのは当たり前。スニーカーにおいてもまた然りだ。より環境への負荷を減らすことに貢献したいなら、CFCLとアシックスのコラボスニーカー「GEL-LYTE III CM1.95」を選ぶべし。洗練されたデザインでありながら、圧倒的な温暖化ガス排出量の削減を実現している。
今回のコラボレーションは、2021年に行われた「⽣活者/消費者、各企業に気候危機や脱炭素社会へのチャレンジをいかに広く認知させられるか」というCFCLと環境省との会話をきっかけにスタート。CFCLとアシックスの両社は、2030年までの温暖化ガス削減についての⽬標をそれぞれ掲げていることから、この度、タッグを組むこととなった。
その結果、誕生した「GEL-LYTE III CM1.95」は、アシックススポーツスタイルの技術を集結させた象徴的なスニーカーの1つである「GELLYTE Ⅲ OG」をベースとしながら、モデル名の通り、温暖化ガス(GHG)排出量をわずか1.95kg/CO2- eに抑えている。スニーカーのみならず梱包ボックスも含め、材料調達から廃棄にいたるすべての⼯程で精緻なLCA(ライフサイクルアセスメント)を実施し、数値が公表されている市販のスニーカーのなかで世界最少を実現しているのだ。
温暖化ガス排出削減のために様々な工夫がなされている。アッパーからソールにかけて全体を構成するパーツを機能とデザインに必要な最少まで絞り込み、「GEL-LYTE Ⅲ OG」と⽐較してパーツ数を50%以上削減。アッパーと中敷きには、⽣産⼯程における温暖化ガス排出と⽔の使⽤量を同時に削減できる環境負荷の低いソリューションダイ技法で染⾊した再⽣ポリエステル⽷を採⽤している。また、アッパーの補強パーツには、テープ形状パーツを必要量のみカットし、折り返すなどして効果的に配置することで、 材料ロスによる廃棄を最少限に抑えながらもフィット感やサポート性を高めている。
ミッドソールと中敷には、サトウキビなどを原料とした複数のバイオベースポリマーを配合することで実質温暖化ガス排出をマイナスに保ちつつ、履き⼼地が良く品質を損なわないアシックスが新規開発したカーボン・ネガティブ・フォームを採⽤。厚めに設計された靴底によりクッション性もキープしている。他にも、ベトナムでの製造⼯程で再⽣可能エネルギーを利⽤したり、バイオ燃料を使⽤した輸送や委託先⼯場でリサイクル施策を導⼊するなど環境負荷の軽減に取り組んでいる。
そうした工夫の結果、アシックスの代表的なスニーカーと⽐較して、調達〜製造では約80%、輸送においては約75%も温暖化ガス排出量の削減に成功した。
その一方でデザイン性にも妥協はない。素材の⽅向性やニットの密度、パーツのセレクトについて検討を繰り返し、CFCLならではのスタイリッシュなカラーリングを採用することで、品質とデザインを兼ね備えた1足に仕上げている。
カラーは汎用性に優れたオールホワイトとオールブラックに加え、ポップなマルチカラーもラインナップ。どれも着こなしにこなれ感を与えつつ、サステナビリティにも貢献できるはずだ。
CFCL
※価格は全て税込です。
Text by Tetsu Takasuka
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