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ネットやSNS上をにぎわし、即完売するレアなスニーカーも魅力的に映るけど、その実、買いやすいアイテムを自分の感性でこなしているほうがセンスよく見えるもの。定番にこそ名品あり。秋のスタイルアップにきくのはブランドのこんなアイテムたち。
Brand:SALOMON
アウトドアと街をつなぐ
ソリッドデザインで人気急浮上中!
Right_XT-RUSH 2 BYEX
[右]トレイルラン向けの機能性とタウンユースへの適性をバランスよく兼ね備えた「XT-RUSH 2」。こちらはビューティー&ユースとサロモン直営店のみの限定カラー。ゴアテックスが用いられているため悪天候時でも水の染み込みを気にせずガシガシ履けるのが魅力だ。
Center_XT-WINGS 2
[中]足を包むようなホールド感がオフロードでも抜群の安定感をもたらす定番モデルの最新作「XT-WINGS 2」。スタイリングのハズしにも最適なフューチャリスティックなシルバーはSOPH.限定カラー。
Left_SPEEDVERSE PRG
[左]通気性に優れたメッシュアッパーとレザーパーツの大胆なコンビネーションによるミニマルなデザインが目を引く1足。超軽量ながらアウトソールのグリップ力が非常に高く、舗装されていないロードやぬれた路面での機動力も抜群だ。
スタイリスト・池田尚輝さんに聞いた。
「サロモンの魅力って何ですか?」
サロモンのスニーカーは
ハイテクなのに"渋い"!?
ここ数年、一気に街で目を引くようになったスニーカーといえば何といってもフランス発の「サロモン」だ。ブランドスタートは1947年。スキーのビンディングから始まった、まさにバリバリの本格派アウトドアブランドが作る高機能スニーカーがなぜファッションピープルたちの琴線に触れるのか。アウトドアカルチャーにも精通したスタイリスト・池田さんが、自身の審美眼を通してその要因を推察してくれた。
「サロモンは老舗のアウトドアブランドですから昔からもちろん認識していましたけれど、たしか2010年代中頃くらいにパリのセレクトショップ『THE BROKEN ARM』でスニーカーが置かれているのを見てイメージが一変しました。近年は日本でも多くのセレクトショップで展開され、コム デ ギャルソンやソロイストといったブランドとのコラボレーションも話題を集めましたが、そのファッションとの親和性の高さの理由はやっぱりサロモンが本来持つデザイン性。別注ものだけでなくインラインもすばらしく、主にトレイルランに特化した本気のギアからタウンユース向けまで、どれもフランスブランドらしいソリッドさが生かされている印象です。それでいてメインストリームになりすぎないブランドのポジショニングもいい感じといいますか。ひと言で表現するなら、ハイテクなのに"渋さ"が漂っている。だからプロダクトそのものは大人好みですが、若い世代の人たちが履くと、このちょうどいい渋さ加減がすごくこなれて見えるんじゃないでしょうか」(池田尚輝)
Photos:Naoya Stylist:Junichi Nishimata Composition&Text:Kai Tokuhara
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