【世界のたまり場 N.Y.編】古着屋の枠を超えたセレクトショップ「rogue」を総力取材！メンズノンノウェブ

2023.07.12

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おしゃれなだけじゃない、おいしいだけじゃない。自然と面白い人たちが集まってコミュニティが生まれ、流行やパワーの発信地となっているような各都市のすてきな店を、総力特集！

N.Y.

Shop

rogueローグ

古着屋の枠を超えたセレクトショップ

子ども部屋のようなぬくもりのある楽しい空間がコンセプト。90年代〜2000年代の古着を中心に、高揚感を味わうことができるアイテムをセレクトしている。週末に行うポップアップイベントも好評。

ADD
53A Stanton St, New York, NY 10002
OPEN
12：00〜18：00（日〜水）、
11：00〜19：00（木〜土）
TEL　917-388-2282
Instagram　@roguegarms

ファッションを楽しみながら
新たな価値を生み出す特別な場所

カラフルでポップな古着が所狭しと並ぶローグ。オープンしたのは2021年6月だが、その始まりは2018年にオーナーのエマさんがオンラインで洋服を販売したことにさかのぼる。「フリマサイトで着なくなった洋服を売り始めたの。その後パッキングの様子をTikTokにポストしたらバズって1週間で7億回近い再生数になってね。それをきっかけにお客さんも増えて、2021年に友達の古着屋でポップアップを開催したら大盛況！　5時間待ちの列ができちゃった。すぐにでもお店を開かなきゃって思ったの」。

洋服を買い付けるときに一番大切にしていることは、前の所有者がどんな気持ちで着ていたかに思いを巡らせると同時に、ローグに集う人たちが着た姿を想像すること。2022年9月には、ショップの隣のスペースを新たに借り、オフィス兼ポップアップスペースとして活用。「週末には5ドル〜20ドルのビンセールやインフルエンサーのクローゼットセールをやったりしているの。夏にはオリジナルラインの発売も考えているわ」。さらに周りの人たちを巻き込んで、エージェンシーを作る予定もあるのだとか。「私が愛することを見つけて実践できているのは、周りのみんなのおかげだから、みんなにもチャンスをあげられたらいいなと思っているの」。ファッションを楽しむだけでなく、コミュニティとしての機能も備えているローグに、ファッションやカルチャーに敏感な若者たちが今日もまた集っている。

オーナーのエマ・ローグさん。ニューヨーク大学でメディアカルチャーコミュニケーションを専攻していたが、ファッションへの情熱が捨てきれず服飾を学べる大学へ。ファッションマーケティングやカメラの勉強をし、2018年からオンラインで服を売り始める。現在はフォトグラファーやビデオグラファーとしても活動。ローグのインスタグラムでアップしているお客さんへのインタビュー動画も人気。

エマさんのイチ押しのバンドTシャツがこちら。「音楽を聴いたことがなくてもデザインが気に入って着るのもいいと思うよ」

Item

バンドや映画のTシャツからアニメキャラクターのぬいぐるみまでが所狭しと並ぶ圧巻の品ぞろえ。90年代後半のスケートブランドのウエアも豊富にそろっている。宝探しをする感覚でくまなく店内を見ていたら、あっという間に時間が過ぎてしまうこと請け合いだ。「私が子どもの頃に周りのオシャレな子たちが着ていたブランドもたくさん置いてあるの。ここで若い人たちが20年前に流行ったブランドや映画に出会って、知識を増やしていくのもすてきだと思う！」（エマさん）

Snap

ロックスターペイソさん
Job｜ラッパー、ショップスタッフ
＠rockstarxpayso

エマさんの友達でもあるビクター・レンナさん（左）は、ローグの常連。「買い物するのはもちろんだけど、エマと話したくて週に3、4回は来ているよ」。最近日本にも行ってきたというビクターさんの足もとを見ると、なんとドン・キホーテのサンダルが！　ちなみにクリス・パスクルさん（右）のキャップは、日本のサンリオショップで購入したものなのだとか。