▼ WPの本文 ▼
ファッションのプロやおしゃれなあの人は、どんなTシャツをどんなふうに着こなしているのか?
「今年買ってヘビロテしたい」「ずっと持っていて捨てられない」の2つのポイントから、彼らのこだわりを探った。
ーあの人の「最愛Tシャツ」ー
1.佐藤弘樹さん/スタイリスト
匿名性の高いフォトTと昔から好きなマーティンローズのゲームT
▼今年のヘビロテT|USED
「写っている車の種類を特定できないのもいいですよね。そんなに珍しくないものでも、見た目がよければ気軽に着られるというのも、フォトTのよさだと思います」
「フルーツオブザルームのボディに、誰が撮ったのかわからない写真をプリントした古着のTシャツ。フォトTってどうしても『誰の作品か』に注目してしまうけど、自分のよく知らないカルチャーを着たくなくて。匿名性の高い写真に惹かれて買いました」。
▼捨てられないT|Martine Rose
「5年前に購入した、マーティンローズのTシャツ。アシスタント時代から着ていて思い入れがあります。ブランド自体好きですし、幼少期からサッカーをやっていたので、サッカーとファッションが融合しているのもポイント」
「あえてゆがんだ柄になっていて、衿の中心さえ合っていないのがマーティンローズらしいなと。今はスラックスや革靴に合わせて、クラシックに着たいと思ってます」
2.田中 陸さん/俳優
映画『Elephant』のTシャツと2011年頃のマルジェラのTシャツ
▼今年のヘビロテT|MOVIE『Elephant』
「ライセンスなのか、右下にタグがついていたんですが、なんとなく気に入らず自分で取ってしまいました。これに限らずTシャツは結構いじってしまいます!」
「実はこれ、2枚目なんです。一度泣く泣く手放してしまったんですが、やっぱり欲しくなって。映画『Elephant』は10代後半のときに観ました。主人公が劇中で着ているこのTシャツをグッズとして売っているんです。幼少期から黄色が好きなので、これは気合を入れたいときに着ます」。
▼捨てられないT|USED(Maison Martin Margiela)
「マルジェラのTシャツは他にも着ていますが、どれも本当に物持ちがいいんですよね。僕の中でこれは、わりとフォーマルな場でも着られるような立ち位置です」
「20歳くらいのとき、マルジェラを好きになり始めた時期に購入しました。古着なのにとても状態がよくて。その頃花屋で働いていたのもあり、『FLOWER』の刺しゅうロゴに惹かれたんですよね」
3.松井 希さん(sunroof デザイナー)
最近気になるブランドのTシャツと運命的な出会いをしたTシャツ
▼今年のヘビロテT|Online Ceramics
「ボディはロサンゼルスアパレルで、それもいい。グラフィックとタイダイの雰囲気は同じボディでも個体差があります。オーバーサイズすぎない大きさも魅力です」
「オンラインセラミックスという、L.A.を拠点にしたブランドのもの。グラフィックが特徴的で、L.A.で手染めされたタイダイの風合いはものによって全然違います。自分でブランドを立ち上げてから、自分が作らないデザインに惹かれるようになりました」。
▼捨てられないT|AVALONE
「アヴァロンは東京発のブランドです。大学と服飾学校のダブルスクールをしていたときに偶然出会い、初めて外部でのファッションの仕事をする契機になりました」
「5年前、このTシャツを買ったちょうど1か月後、服飾学校でここのデザイナーさんの授業を受けたのをきっかけにしばらく仕事を手伝っていました。自分の土台になったブランドで、運命を感じて今も捨てられません」
Photos:Yoshio Kato(still) Stylist:Takeshi Toyoshima
▲ WPの本文 ▲