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失敗も成功も体当たりで学んできた中塚に、ブランドを始めるためのリアルな疑問をぶつけてみた! 次にブランドを始めるのはキミかも!?
これが中塚のブランド
「LIWILO(リウィロ)」だ!
ブランド名のLIWILOは、“LIVE WITH LOVE”(愛を持って生きる)という言葉から考えたもの。僕はヒップホップが大好きなのですが、その中心にいるラッパーの多くは黒人です。彼らの作る音楽は本当にすばらしいのに、ときに社会では肌の色で差別されることに疑問を感じていて。人種も性別も関係なく、大切なのは内面。そういう思いを込めて、愛や平和をモチーフにしたブランドをつくりたいと始めました。
Q1.センスを磨くにはどうしたらいい?
A1.興味があるものを追求する!
憧れている人のSNSを見ることから始めて、興味があることをとことん突き詰めればいいと思います! 僕はもともとブランドの背景やカルチャーを調べるのが好きでした。音楽ではヒップホップが大好きで、OZworldさんやJP THE WAVYさんのライヴに大きな刺激を受けていました。人種差別に興味を持ったのはヒップホップがきっかけだし、それがなければLIWILOは生まれていなかったかも。
カッコイイと思う人の
背中を追うのもアリ!
Q2.ぶっちゃけ始めるのにお金はどれくらい必要?
A2.5,000円!
オリジナルTシャツが作れるサイトなら、枚数次第ですが1枚5,000円くらいで作れます。印刷方法やボディの色なども選べるので、初めて作る人にはオススメ。ちなみに中3のときTシャツを作るのに、白いボディで安いものを選んだら、下着が透けるくらい薄かったので、値段だけで安易に選ばないように気をつけて。あとは受注生産にすれば、売れない在庫を抱える羽目にはならずに済みます。
Q3.どういう人が向いていると思う?
A3.計画性、アイデア力、行動力がある人!
自分は計画性に欠けていたので、始めた頃は大変でした(笑)。今、大学で経営やマーケティングを学んでいるんですが、“現場で起きたことはこういうことだったのか!”って答え合わせをしながら勉強してる感じ。失敗をちゃんと反省できることも重要ですね。ちなみに最初は、YouTubeで服作りの基本を学びました。
手を動かしながら
学んでいこう
Q4.売れるために工夫したことは?
A4.タグ&ノベルティを作る!
首もとのタグはあるだけで格段にブランドっぽくなるので、絶対に作ったほうがいい! これも作ってくれるところをネットで探してお願いしました。それから購入してくれた人に配るためのノベルティも用意しておくのがベター。自分はいろいろなデザインのステッカーを作って商品と一緒に必ず1枚送っています。喜ばれるだけでなく、どこかに貼ってもらえたらブランドを広めるためにも効果的だから。Tシャツを2枚買ってくれた人には、キーホルダーもプレゼントで入れたりも。それと始めるタイミングで作っておけばよかったと思うのが、ブランドロゴの入った梱包用のテープと商品を入れる袋。買ってくれた人の手元に届いて、開けるまでのワクワク感がより高まる気がします。他にも、「ストーリー」にタグ付けしてくれたら抽選で商品をプレゼントするなど、SNSのキャンペーンも地道にしています。
Q5.SNSでの誹謗(ひぼう)中傷とか…怖くないですか?
A5.来て当然だと思って気にしない!
SNSを活用している以上、アンチコメントが来るのは当然なので、どんなコメントが来ても気にしていません。最初にバズったTikTokの動画では、辛辣(しんらつ)なコメントも来たけれど、それ以上に応援コメントもたくさん来たので動じることはありませんでした。批判であったとしてもコメントが増えるとリアクションがあると認識されて、TikTokのおすすめ欄に載りやすくなるので、ビュー数が伸びるのに役に立ちます。周りを気にせず、自分のやっていることを信じて突き進むのみ!
Q6.ブランドを始める前に知っておきたかったことは?
A6.開業届を出すタイミングと確定申告のやり方
開業届は、事業を始めてから1か月以内に税務署に出さなければいけない書類。確定申告というのは、1年間の売り上げから経費を差し引いた“儲(もう)け”がある人がしなければいけない納税の手続きのことです。普通の高校生だった当時の自分は何も知らずにブランドを始めたのですが、知ったうえで始めたほうがスムーズだったと思います。かなり現実的な話だけど、ブランドを続けるなら避けて通れないことなのだから、先に知っておいたほうが絶対にラク。
Q7.失敗するのが怖い! 一歩踏み出す心構えを教えて!
A7.失敗を恐れていたら何もできないよ
ちょっと厳しい言い方だけど、失敗を恐れていたら何もできません。始めた直後は大変かもしれないけど、自分の作ったものを買ってくれる人が少しずつ増えてくるので、それを心の支えにしてやっています。もしお金儲けのために洋服作りをしようと思っているのならやめたほうがいいかもしれません。自分が本当にいいと思うものを作りたいなら、失敗してもそれを糧にして進めるはず。僕も思い描くものができなくて、15万円くらい損をしたこともありますが、多少失敗したとしても妥協せずにいいものを作ったほうが、ブランド価値が上がるはずと信じて頑張ってます!
自分とLIWILOの
これからの野望
やりたいことは山のようにあるけれど、今一番興味があるのはコラボレーション。自分ひとりの知識だけで今までやってきたから、他のブランドのやり方を見て、意見を聞いたうえでもの作りがしてみたい! あとは卸先をつくることと、ポップアップイベントを行うのも直近の目標のひとつ。LIWILOの洋服は、ボディにかなりこだわって作っているので、実際にアイテムを見てもらい、よさを実感したうえで買ってもらえる場所をつくりたいんです。そしてLIWILOのファンをたくさんつくって、街でLIWILOの服を着て歩いている人が当たり前にいるようになるのが夢です。
もちろんメンズノンノモデルとしてもたくさん誌面に出られるように頑張ります! 同期の(鈴々木)響や(中谷)光希がたくさん誌面に出ているのを見ると、純粋にカッコイイと思うのと同時に悔しさも込み上げてきます。でも今回メンズノンノの誌面で、自分の体験を語る機会がもらえたことは本当にうれしかった。ブランドをやっていてよかったと思う出来事がまたひとつ増えました(笑)。また、モデルとしての仕事を通して「自分のブランドの服もこういうふうに見せればいいんだ」と勉強になることもたくさんあります。
これからは両方の活動が、双方にいい影響を生み出せるように頑張りたいです。もしこの記事を読んで自分のブランドを始めたいと思う人がいたら、ぜひチャレンジしてみてください。自分にしか作れない服を生み出すのは何物にも代えがたい喜びだから。ものを作ることが好きな人ならきっと楽しめるはず!
LIWILOの最新情報はココでチェック!
Instagram:@liwilo_official
https://liwilo.official.ec
Photos:Takahiro Idenoshita Model:Riku Nakatsuka[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Misato Kikuchi
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