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実際に中塚がどうやってアイテムを作り、売っているのかをのぞき見! アパレルの知識ゼロからスタートした中塚ならではのプロセスは、参考になること間違いなし。
これが中塚のブランド
「LIWILO(リウィロ)」だ!
ブランド名のLIWILOは、“LIVE WITH LOVE”(愛を持って生きる)という言葉から考えたもの。僕はヒップホップが大好きなのですが、その中心にいるラッパーの多くは黒人です。彼らの作る音楽は本当にすばらしいのに、ときに社会では肌の色で差別されることに疑問を感じていて。人種も性別も関係なく、大切なのは内面。そういう思いを込めて、愛や平和をモチーフにしたブランドをつくりたいと始めました。
作るプロセス
ひとりでブランドを運営している中塚は、デザインから発注、納品まですべての作業を行う。パーカを作るのにかかった時間は構想を含め1年半ほど。シーズンごとにこの作業を繰り返している。
START!!
1.ラフスケッチを描く
たくさん描いたものから
アイデアをまとめる
「もともと絵を描くのが好き。デザインを思いついたら移動中でも描けるように、水性ペンとケント紙を持ち歩いています。いいものが描けたら、『アイビスペイントX』というアプリでスキャンして線画抽出し着色。作りたいもののラフスケッチは、常にスマホの中にたくさんのストックがあります」
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2.ボディサイズを指定する
見やすさ重視で
描いてます
「ボディにもこだわりアリ! 僕はパターンを引けないので、工場の方にお願いしています。できないことは専門家に任せて、自分が得意なことに専念するのが僕のスタイル。手持ちのアイテムの寸法を測り、そこから足し引きして自分の求めるバランスをイラストで伝えています。身長が低い人のボディバランスを知るために、家族を採寸することも。今は海外の工場に発注しているので、誰が見てもわかるように意識しています」
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3.刺繍を入れる
刺繍の色の件ですが〜
「最初に描いたラフスケッチと、納品されたボディを国内の刺繍工場に渡します。糸の指定はせず、スケッチをもとに刺繍見本を作ってもらって、色の微調整を行っています。今お願いしている工場は刺繍のクオリティが高く、相談事も親身になってくれる頼りになるパートナー。工場探しもネットで行いました。SNSの伸びを見ながら、デザインによって納品日を調整しています」
できた!
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4.完成品の入った段ボールが家に届く
1枚ずつ
手作業で畳むよ
「大量の段ボールが家に届くので、しばらくの間は段ボールに囲まれて生活します(笑)。段ボールに入った平積みされたアイテムを出し、不良品がないか検品。問題がなければ手作業で1枚ずつ畳みます。その後、梱包をして宛先ラベルを貼るまでが一連の流れです。業者に任せることもできるけれど、すべて自分でやらないと安心できないんですよね(笑)」
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5.商品を運送会社に搬入
買ってくれた方が
気に入ってくれますように
「梱包が終わった商品は、愛車に積み込んで運送会社の営業所まで運びます。大切なアイテムの行く末を最後まで見届けたくて。できることなら買ってくれた人に手渡しで届けたいんですけどね(笑)。お客さんと直接触れ合えるポップアップイベントもそのうちしてみたい!」
FINISH!!
広めるプロセス
どんなにすてきなアイテムを作っても、知ってもらえなければ意味がない。必要最低限のコストだけで、販売する場をつくってブランドを広めた4つの方法がコチラ。
1.WEBサイトを作る
スマホで簡単に
作れちゃう!
2.TikTokを活用する
3.インフルエンサーに広める
佐藤ノアさん
4.モデルを起用して撮影を行いビジュアルを作成
「年に2回行っています。最初は自分がモデルとして着ていたけれど、今はディレクションに専念して、全体を俯瞰(ふかん)するようにしています。高校生のときに行ったイベントでの人脈で、モデルやカメラマンまでつながれました。モデルは自分でインスタでハントして送迎もしたり、ロケ場所も交渉して借りています」
Photos:Takahiro Idenoshita Model:Riku Nakatsuka[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Misato Kikuchi
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