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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載の第4回。アメリカン・ヴィンテージをたっぷり紹介した前編に続いて、後編ではスタイリスト松川 総さん&栄莉弥が気になったアイテムとコーディネートを披露。ディープな動画もあるので、合わせてチェック!
スニーカー、Tシャツ、デニム。
松川さんが欲しいモノをピックアップ!
松川さんのCHECK POINT
プラベートでも仕事でも、サファリ1号店によく足を運ぶ松川さん。店内の様子に精通していて、栄莉弥に店内を案内する。まずは入口を入ってすぐのところにあるスニーカーコーナーへ。
「80~90年代の復刻されていないスニーカーを、ずっと掘っているので、このスニーカーコーナーは絶対チェックする。意外にお手頃なモノが見つかったりするんだ」と松川さんが誘導すると、「見たことがないスニーカーばかりですね。さっき奥のショーケースの中に青×黒のジョーダン1stを見つけたんですが、すごい値段でした!」と興奮気味の栄莉弥。ハナから熱いトークが炸裂する。
「夏はやっぱりシャツが欲しいですよね」と栄莉弥が言うと、すかさず「アロハとかいいんじゃない?」とシャツコーナーへ移動。「ヴィンテージアロハのコレクターは、栄莉弥が手に取ったような和柄を狙うんだけど、栄莉弥が着るならこのバナナ柄みたいな、もう少しポップでかわいい柄がいいんじゃない?」と松川さん。
「どんな風に着たらいいんですか?」と栄莉弥が尋ねると「一枚で、合わせはデニムにサンダルとかでいいと思う。シャツに存在感があるから、それだけでめちゃくちゃ洒落たコーディネートになる」と松川さんがアドバイス。
途中、Tシャツコーナーでも熱いトークが繰り広げられ(動画をぜひぜひチェック!)、最後はデニムコーナーへ。「僕は自分でデニムを育てようと思って、現行のリーバイスを穿いているんですが、古着は古着で穿いていた人の個性が出ていて、今のものとは違ったよさがありますね」(栄莉弥)。
「逆に僕は栄莉弥の話を聞いて、古着の色の濃いデニムを育てたくなったな。…これなんかよさそう」と、濃い色のデニムをチェックする松川さん。お互いの意見に耳を傾けながら、会話が広がっていく。
栄莉弥が気になったアイテム
店内をひと通りつぶさに見て、気になったアイテムがいろいろあった栄莉弥。中でもこのデッドストックのハーフキャブがとても気に入った様子だ。
「先日、仕事で、ハーフキャブを履いたんですが、それとはまた形が違って。僕は足の形がすごく細いので、少し細身なところがいいと思いました」(栄莉弥)。「現行モデルはめちゃくちゃファットになっているけれど、90年代くらいのは細身だよね」(松川)。
デッドストックでもこの値段なのは「履き口部分に少し劣化が見られるから」とバイヤーの松本さんが教えてくれた。オリーブグリーンの色味も今っぽくて、コーディネートしやすそうだ。
松川さんが気になったアイテム
スニーカー以外でもリーバイスのTシャツを最近コレクトしているという松川さん。「いいプリントを見つけたら迷わず買うようにしています。あとはやっぱり、501をチェックします。サイズ感がいいものがあれば、それも買いなので」と、店内にいくつかのチェックポイントがあり、今回もそれぞれを順にクリア。
-1-
ボウリングシャツ
「これは栄莉弥のハーフキャブのコーディネートのために見つけたんだけど、50’sでこの価格は掘り出しモノだと思う。レーヨン素材でサイズ感もいいし、コンディションも悪くない」(松川)。50年代に一世を風靡したボウリングシャツ。自分の名前やチーム名を刺しゅうしていれるなど、カスタムするのが流行した。
ボウリングのピンが織りネームにあしらわれているのもかわいい。「ボウリングシャツの存在を初めて知りました! これ欲しいです」と栄莉弥も感動。
-2-
リーバイスのプリントTシャツ
こちらは松川さんが集めているリーバイスのプリントT。「リーバイスを象徴するサドルを担いだカウボーイと2ホースのギャランティマークが大胆にプリントされているのが気に入りました! 実は90年代にリーバイスがジャミロクワイとコラボしていて、そのグラフィックTも探しているんですが…」(松川)。
最近Tシャツブランドが復刻している、ジャミロクワイTの元ネタらしい。
-3-
Made in U.S.A.リーバイス501
2000年代初頭までつくられていたMade in U.S.A.モデルが、ニューヴィンテージとして脚光を浴びている。「ワンウォッシュくらいの、あまり色落ちしていないところがポイントで、栄莉弥の”育てる“話をヒントにピックアップしました。均一に色落ちした、この野暮ったい感じを楽しみながら育てたいですね」(松川)。
ヒップラベルにも「Made in U.S.A.」の文字が入った501。この時代のものは内側のタグを見ると製造年までわかるそうで、これは1998年製。
栄莉弥におすすめのコーディネート
まずは栄莉弥が気に入ったハーフキャブをベースに、松川さんがコーディネートを組んでくれた。
「アメリカの西海岸の大学生やスケーターのスタイルが栄莉弥に似合うと思ったので、そんなイメージです。上はジャストサイズで、ボトムはゆるめというのがポイント。リンガーTシャツとダブルニーのワークパンツだけでもよかったんだけど、ボウリングシャツを羽織ったらより栄莉弥っぽくなると思って足しました」(松川)。
「リンガーTシャツが袖からはみ出る感じがね、すごくいいなと。もともと栄莉弥が“流行っていないものが好き“と言っていたからボウリングシャツを選んだんだけど」(松川)。「このコーディネート、自分でもやってみたいです。グリーンは好きな色なので、このシャツ、真剣に欲しい!」(栄莉弥)
松川さんのセルフコーディネート
松川さん自身は、グラフィックが気に入ったリーバイスのTシャツを起点にスタイリング。「イメージはアメリカにいそうなオジさんスタイルです」ということで、サイズ感も見事!
「アメリカのおじさんと言えばデニムにチェックシャツにキャップ。リーバイスのTシャツの赤とシンクロする鮮やかな赤チェックが、今のものにはない古着ならではの配色だなと思って選びました」(松川)。
アメリカの老舗百貨店、シアーズ・ローバックが展開していたオリジナルブランド、ヘラクレスのヴィンテージのシャツをピックアップするあたりは、さすが。自前のキャップや、メレルのスニーカーも見事にマッチしている。
取材を終えて
栄莉弥もすっかり古着の虜になり、大盛り上がりの中で取材終了。「Tシャツやボウリングシャツ、自分の好きなものがいろいろありました! 松川さんが話してくれたみたいに、手の届く値段のものがあったのでうれしかった。今度はリアル買い物に来ます!」(栄莉弥)。
「高いヴィンテージは目の保養として美術館的に鑑賞してね。掘り出しモノもたくさんあるから、メンズノンノ世代にも楽しんでもらえる古着屋なんだよね。栄莉弥がわかってくれて僕もうれしい」(松川)。
松川さんはアウトドアアイテムやロックTなど、より今どきのアイテムを扱う4号店にも、最近ハマッているとのことで、このあとふたりは4号店へ。
詳細は動画でチェック!
大いに盛り上がったふたりの古着選びの様子はもちろん、動画では4号店もオマケとして紹介している。2倍楽しめるから、絶対見てほしい!
SHOP DATA
住所:東京都杉並区高円寺南3-57-4 ベルシャトー高円寺1F
TEL:03-5378-9230
営業:13:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@safari_kouenji
WEBサイト:https://e-safari.co.jp/
Photos:Yumi Yamasaki(still & movie)Shuna Kojo(movie)
Movie Edit:Yuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
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