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注目ブランドの若きディレクターやバイヤーたちは、この春夏をどう楽しむつもりか? Q&A方式で気分のワードローブを解明!
飯塚 昴さん/BEAMS バイヤー
昨年ビームスから誕生した人気企画「フューチャーアーカイブ」のバイヤー兼ディレクターを務める。
Q 今季、リアルに購入したアイテムは?
Y2Kスタイルの主役にしたい、ジェンイェのカモ柄パーカ
「新鋭ブランド、ジェンイェに注目しています。このフーディージャケットは2000年代初頭に流行したレトロなカモ柄と、上までジップを閉めることでフードがマスクになるユニークなデザインが刺さりました。職業柄もあってトレンドは押さえたいタイプなんですが、これはY2Kムードの着こなしによくハマる! ヴェイパライズの極太なバギーデニムを腰ばきで合わせて、小物でサングラスとジュエリーをプラスすることで、当時の若者が自由に遊び心を発揮していたストリートな雰囲気を表現しています」
Q お宝アイテム、見せてください。
シュガーヒルのレザージャケット
「着倒したヴィンテージのような雰囲気にひと目ぼれ。上質な素材に対してダメージを施してしまうブランドの挑戦的な姿勢もカッコいいです。ポケットやベルトのディテールはモーターサイクルジャケットを踏襲したデザインですが、それをすっきりしたショート丈に仕上げているから現代の感覚で着やすいです。バイヤーになる前に購入して長年愛用していますが、今季はフレアデニムを合わせてシンプルなバイカースタイルにまとめたい」
Q 自分らしいスタイルに欠かせないアイテムは?
自分のルーツやカルチャーを語ってくれる、グラフィックTシャツ
「ロゴで自分を表現できるのがグラフィックTシャツの魅力。ラブ&ピースのプリント[1]や、ブランドのファン同士で話が盛り上がるナンバーナインのスカルT[2]がお気に入り。2000年代のデザインをモチーフにしたグラフィック[3]や、独特なフォント[4]はともにフューチャーアーカイブのもの。ダイリク×シュガーヒル[5]も古着のような褪せた風合いが粋です。一世を風靡したア ベイシング エイプ®[6]を今あえて着るのもフレッシュ!」
Q 今季を楽しむキーワードは?
テック×グランジのY2Kスタイル
「Y2Kのキーワードのひとつに、ロックをルーツとするグランジがありますよね。ダメージの入ったボロボロのデニムこそ当時の若者にとってカッコよかった。一方で同じ2000年代初頭に、ナイキ ACGやオークリーのようなテックアイテムもストリートで人気を集めていました。それを今、改めてミックスするのが新鮮だと思って…鮮やかな色のナイキのウインドブレーカー[中上下]をクローゼットから引っ張り出してきました。パワフルな色味もまたY2Kらしい。フューチャーアーカイブの色褪せたクラッシュドデニム[左]や、大胆にダメージの入ったヴィンテージデニム[4]でシンプルに着たいです」
Q ついつい集まるMY定番は?
育てる楽しみも含めて…デニムジャケット
「何年代のモノで、このディテールが希少で…という歴史に男心がくすぐられて、気づけばリーバイス®のファースト1着に、セカンドが2着、サード1着と古着好きにはたまらないラインナップになりました。実際、かなりの頻度で着ています。トレンドにかかわらずスラックス合わせでの出番が多いですし、気分を変えたい日はデニムパンツとのセットアップで簡単に存在感が出せる。最近は現行ブランドも気になったら買い足しています」
Photos:Kyouhei Yamamoto Hair & Make-up:Taro Yoshida[W](for Mr.Okamoto) Yudai Makino[vierge](for Mr.Tsuzuki) Composition & Text:Takako Nagai
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