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おしゃれプロが推しの古着屋さんをナビゲートする連載の第3回。ショップ紹介の前編に続いて、後編ではスタイリスト浅野 亨さんが気になるアイテムやセルフコーディネートを披露。より詳しくわかる動画も最後にあるので、ぜひともチェックを!
トレンドカラーの古着を2つの
テクニックでコーディネート
ゴッファエックスに何度も足を運んでいる浅野 亨さんは、店内を左まわりで見ていくのが慣例。気になったアイテムを見つけると、まずどうコーディネートするかを考える。このピンクのニットベストも、相性のいいブラウン系のジャケットやパンツを合わせてバランスを確認。
左側から、カウンターがある店内の一番奥のコーナーへ。手前のラックには今季の注目色、鮮やかなブルーのアイテムがズラリと並ぶ。その中からシンプルなブルーの古着スウェットを手に取った。
「これ、フルーツ オブ ザ ルームのものなんですね」とタグを確かめてから、鏡の前で体にあててサイズ感を見る。「小さめのサイズ感だからY2Kなカラーでも大人っぽく着られそう」(浅野)。頭の中でコーディネートのアイデアを巡らせているようだ。
ゴッファエックスではスカーフなどがトップスにコーディネートされて並んでいることも多く、浅野さんも見逃さずにピックアップする。「古着かと思ったらセファーの新作Tシャツなんですね。レースのスカーフも古着っぽいけどセファー…」(浅野)。この組み合わせにインスピレーションを得た様子。
参考までに「セファーはスウェーデンのブランドで、デザイナーは古着にルーツがあります。だから古着っぽかったり、古着にマッチするデザインが多いです」と清水さんが解説してくれた。
今年はやはりカラーアイテムが気になるようで、グリーンのキルティングジャケットもピックアップ。「レディースなんですが、メンズでも着られるサイズ感をセレクトしています」と清水さんが説明してくれると、すかさず試着。「確かに、きょうのフーディの上に羽織っても全然窮屈じゃないですね」(浅野)。フロントはもちろん、後ろ姿もしっかりチェックする。
ストリート、モードと守備範囲の広い浅野さんだが、ベースには「シンプルで品のいいもの」という軸がある。「古着もシンプルでベーシックなものに惹かれます。古着だとサイズがいろいろあって、自分好みのものが見つかるのがいいところだと思います」と語る、浅野さんが選んだのはこの4アイテム。
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ピンクのニットベスト
「ピンクでもミックス感のあるカラーリングとストライプ状の編み柄に惹かれました。いろいろなコーディネートのキーアイテムとして重宝しそう」(浅野)。クルーネックでリラックス感のあるニットベストは、白Tに合わせるだけでスタイリッシュなコーディネートが完成しそう。
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グレーのシンプルなスウェット
浅野さんが最近探していると話していたシンプルなスウェット。「無地でベーシックなスウェットは探すと意外とないんですが、ゴッファエックスなら見つかると思っていました。強めのアイテムを合わせて、こなれ感を出すにはもってこいのアイテム。服好きにはたまりません!」(浅野)。小さめでジャストというサイズ感はまさに「一歩先をいく」トレンド。
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グリーンのキルティングジャケット
「メンズのキルティングジャケットではあまり見ない、このグリーンがいいですよね。軽いアウターとしてスタイリングもしやすそう」(浅野)。メンズではトラッドブランドが得意とするキルティングジャケットだが、アメリカのウィメンズブランド、ジョーン リバースの古着はカジュアルな印象。ブラウンのトリミングも今っぽい。
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グリーンのシルク混ストール
「ゴッファエックスはストールやスカーフのいいものがそろっていますよね。肌に触れるものだから、デッドストックはありがたいし、カシミヤ混でこの価格はお買い得」(浅野)。カシミヤ30%、ウール20%にビスコース50%だからしなやかで、スカーフ感覚で使えるのがうれしい。
2階のセレクトコーナーも回って、コーディネートのイメージがかたまった浅野さん。まずピンクのニットベストを主役に1体、そしてもう1点、気になっていたグリーンのキルティングジャケットでも1体組んでくれた。
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ピンクの古着ニットベストを
テックパンツでモードに昇華
「フェミニンなイメージのニットベストは、襟の大きな古着のシャツジャケットが合うなと思ってコーディネートしました。ボトムは古着のスラックスでもよかったんですが、ザンダー ゾウのテックパンツを合わせたら、モダンなコーディネートになるなと思ってこっちにしました。このパンツだと足もとにスニーカーもありですが、あえて革靴にすることでセファーのレースのストールがマッチする上品なスタイリングになったと思います」(浅野)。
ピンクとミニチェックが少しフレンチな印象だが、レースのストールを合わせることで60’s後期のロンドンを彷彿とさせる、ロマンチックなスタイルにスライド。テックパンツを合わせながら、どこかロックなムードが漂う着こなしに仕上がった。
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古着のレトロコーデはモダンな小物で
エッジを効かせるのが成功の秘訣
「こちらは、洋服はすべて古着でコーディネートしました。ゴッファエックスおすすめのリーバイス エンジアード・ジーンズは僕もいいなと思ったので、ボトムスに選びました。シンプルなグレーのスウェットとジーンズを起点にしたんですが、レディースのキルティングジャケットがベストなサイズ感で。カシミヤ混のストールもアクセントにぴったりでした。足元は僕がきょう履いてきた、TTTのコンビローファーです」(浅野)
「オール古着のコーディネートはサングラスや靴にエッジのきいたものを選ぶと、今っぽくまとまるんですよね」という浅野さんのテクは、ぜひ参考にしたい。
取材を終えて
「ゴッファエックスは僕にとって、少し緊張するような、背筋が伸びる店なんです。いい意味で古着屋感がなくて、セレクトされた新作アイテムで最新のモードを体感できるのも楽しい。古着と新進ブランドのミックスコーディネートが一軒で叶うというのが、大きな魅力です。皆さんもそんな楽しみ方をしてください!」(浅野)。ゴッファエックスが、今いちばん勢いのある“古着のセレクトショップ”であることは間違いない。
詳細は動画でチェック!
浅野さんの店内チェックの様子や清水さんの商品解説を収録!
動画では2階の新作セレクトコーナーも紹介しているので、お見逃しなく!
SHOP DATA
住所:東京都渋谷区神宮前2-31-9
TEL:03-5411-8717
営業:12:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@goffa.x
WEBサイト:https://goffax.net/
Photos:Yumi Yamasaki(still & movie)
Movie Edit:Yuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
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