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「見たことない」アウトドアものを大量ピック!スタイリスト高橋さんが組み立てたコーデは?【プロが推す東京の古着屋②ノーメン 後編】

「見たことない」アウトドアものを大量ピック!スタイリスト高橋さんが組み立てたコーデは?【プロが推す東京の古着屋②ノーメン 後編】

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おしゃれプロが古着屋さんを紹介する新連載の第2回目! ショップ紹介の前編に続いて、後編ではスタイリスト高橋正典さんが気になる古着を選んだり、セルフコーディネートを披露。最後には詳細がわかる動画も付いているから、ぜひチェックして!

スタイリスト

高橋正典 さん

大学卒業後、スタイリスト壽村太一氏に師事。2017年に独立し、ファッション媒体やタレント、広告など幅広く活躍する。ストリートカルチャーに造詣が深く、それらをベースにしたハイブリッドなスタイリングが持ち味。

吉祥寺 ノーメン

Y2Kムードのスポーツ&
アウトドアアイテムを次々ピック!

  

高橋さんのCHECK POINT

半年前にノーメンをインスタで見つけたという高橋正典さん。前回来店したときとはシーズンも変わっていたので、入口すぐのラックから気になるアイテムを手に取って試着。ときに店主の木内さんにブランドや商品の詳細を尋ねて、タグなどディテールも確認する。


全体をサッと見た後は棚やテーブルの上の小物類、足もとのスニーカーをチェックする。「目立たないところに面白いものが置かれていたりするんですよね」と、シューズの一角にしゃがみこんであれこれ手に取る高橋さん。

試着する前に自分の身体に合わせてサイズ感をチェックすることも忘れない。「古着はサイズ表記が今のサイズ感と違うことも多いし、アメリカサイズだと日本の2サイズアップなんてこともあるので、そこは注意して見ます」(高橋)。


木内さんの話を聞いて、アルマーニ ジーンズのマフラーを試着。「バラクラバが流行しているから、頭に巻くのもありかも?」(高橋)とトレンドを鑑みた、スタイリストとしての視点も忘れない。

 

高橋さんが気になったアイテム

ノーメンに興味を持つきっかけとなった「レアなアウトドアもの」だけに固執せず、高橋さんが個人的に気になるものと、Y2Kムードのものなどスタイリスト目線でもアイテムを選んでくれた。

-1-
鮮やかブルーの小さめフーディ

00’sのアンブロのフーディ¥7,800

「色と小さめのサイズ感が今っぽいですよね。2000年代に流行ったサーフブランド、PIKOとかの空気感もあって、若いコなら太いデニムを合わせてY2Kファッションに振れるのでは?」(高橋)。アンブロでスウェットでこの色と、意外な3拍子がそろった一点。

-2-
PVC素材のCKのアノラック

90’sのCKカルバン クライン ジーンズのレインパーカ¥12,000

木内さんはレインウエアとしてデザインされたものと説明してくれたが「見たことのないCKでした。カルバン クラインは90年代に勢いがあったと聞いていますが、PVCを使ったこんな攻めたアイテムもつくっていたんですね。デニムやワイドスラックスに合いそう」(高橋)。


-3-
今っぽいグリーンのACGジップフリース

00’sのナイキ ACGのフリース¥11,000

ノーメンの中でも高橋さんが目ざとく見つけていたナイキACGのアイテム。中でも襟元にグレーが差し込まれたジップフリースは出色。「色が今のACGのラインナップになさそうで気になりました。薄手フリースというのも見たことがない気がします」(高橋)。春先にも活躍しそうなアイテムだ。


-4-
切り替えデザインのモンベルのパンツ

80’sのモンベルのパンツ¥9,800

「これはオールドモンベルですね。切り替えのデザインが面白い。こんなのもつくっていたんだ」と、高橋さんが興味津々で試着を検討していたモンベルのパンツはスキー用。「きれいめのシンプルなコートに合せたいですね」(高橋)。

モンベルの創業はタグにも書かれている通り1975年。1980年代には欧米にも多数の製品が輸出されていた。現在のロゴになったのは1990年で、それ以前はこの丸っこいフォントのロゴ。

-5-
意外なデザインのノースウェーブ

90’sのノースウェーブのブーツ¥12,000

そして裏原宿カルチャーにも影響を受けた高橋さんが、数多あったシューズの中から選んだのがこのノースウェーブのブーツ。「ビーンブーツみたいなデザインですが、これも見たことがないですね。リック オウエンスのブーツのようなモード感があります」(高橋)。

-5-
色褪せ感が絶妙な赤ダウン

90’s~00’sのエアボーンのダウンジャケット¥15,800

オレンジ色のRLXのダウンも試着したが、軍配が上がったのはスノーボードブランド、エアボーンのダウンジャケット。「色と形がよかったです。身幅のあるボクシーなシルエットで、今日着ているGORE-TEXジャケットの上にも羽織れました。新品では手が出しづらい赤も、古着のこのぐらいの色褪せた感じだと着やすくていいです」(高橋)。

背中にはairboneの刺しゅうが同色で入っているのもさり気なくて好印象。スタンドカラーのデザインはフーディとの重ね着がしやすいと、ストリートでも高い人気を誇る。


高橋さんのセルフコーディネート

90’sムードのストリートスタイルを
褪せたダウンとデザインデニムで

色褪せ感とサイズに魅せられたダウンジャケットをコーディネートの主役にすることに。ボトムは店内回遊の際にも手に取っていたファットファームのジーンズに即決。

90’s~00’sのエアボーンのダウンジャケット¥15,800・00’sのファットファームのジーンズ¥9,800

「レトロクラシックなダウンジャケットと、ポケットがたくさんついたデザインがハイブランドにもありそうなルーズデニムを合わせてみました。アウトドアとストリートのMIXスタイルですが、これで足もとにスニーカーだとカジュアルすぎるので、今日履いてきたボッテガ・ヴェネタのラグぐらいのテンションが大人っぽくていいかと」(高橋)。ダウンとデニム意外をネイビーや黒でまとめるのも、ストリートに振りすぎないポイント。

デニムのブランド、ファットファームはDef Jam Recordings(デフ・ジャム・レコーディングス/レコードのレーベル)を設立したラッセル・シモンズが、1992年にNYで立ち上げたファッションブランド。90年代のヒップホップシーンではメジャーな存在だった。Phat(ファット)は“Pretty Hot And Tempting”の縮約形で「ともてカッコいい」「最高」「セクシー」といった黒人のスラング。こんなブランドをサラッとピックしているのもノーメンらしさ。


取材を終えて

「久しぶりに来てみて、やっぱり知らないアウトドアアイテムや見たことがないACGなんかもたくさんありました。次はまた季節が変わる頃に、アウトドアもののベストなんかを探しに来たいと思います」(高橋)。ストリートブランドやハイブランドもコアな古着が多く、立ち止まってチェックしていると、あっという間に時間が過ぎている…そんな古着屋だ。

詳細は動画でチェック!

高橋さんの店内チェックや試着の様子
木内さんの商品解説&ふたりのトークを収録!
雑貨がかわいい店内のディスプレイも
要チェック!


SHOP DATA

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-30-16 加藤ビル 305号室
TEL:なし
営業:13:00〜20:00 ※営業時間が変更になることもあるのでインスタグラムで要確認。
定休日:不定休
Instagram:@nomen_usedclothing
WEBサイト:https://nomen.official.ec/

Photos:Yumi Yamasaki(still & movie)
Movie Edit:Yuki Hayashi
Composition & Text : Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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最終更新日 :

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