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Ayumu Matsuoka with GORE‑TEX Items
松岡 歩のゴアテックスアイテムで
楽しむ雨の日
伊勢丹新宿店 メンズ館のコミュニケーションデザインを担当している松岡歩さん。2016年に三越伊勢丹へ入社後、販売、アシスタントバイヤー、計画担当を経て、現在はさまざまな企画のディレクションやコミュニケーションデザインなどを行っている。そんな松岡さんが雨の日に活躍するゴアテックスアイテムを私服とミックス。年齢を重ねて変化したファッション観について聞きながら、松岡さん流の新しいテックスタイルを披露してもらった。
Rab
大人っぽいバランスに仕上がる
コンパクトなジャケット
イギリス発の登山ブランドであるラブのシェルジャケットは、新開発された「GORE−TEX® PEFORMANCE」を使用しており、蒸れにくい透湿性と軽やかな着心地が特徴。高い機能性を誇りながら、ミニマムなデザインでソリッドな仕上がりになっている。打ち合わせや商談でシャツを着ることが多い松岡さんのスタイルにもマッチ。
「もともとモードなテイストやドレスウェアが好きだったのですが、テック系のアイテムはそうしたスタイルとミックスしても意外としっくりくるんです。ツールとしての便利さがあり、コーディネートに少しの変化を与えてくれる。このラブのシェルはコンパクトなフォルムで品もよく、いつものワードローブにもなじみます。フードの立ち上がりがきれいで、立体的なシルエットはファッションとしても今の気分。いつもの自分らしくルメールのスラックスと合わせ、ジャックムスのシャツのプリントをのぞかせることで遊び心もプラスしました。様々な要素をかけ合わせていくのが楽しいですね」
ジャケット(ラブ)¥60,500/ランドアール その他/本人私物
DAIWA PIER39
テックアイテムをアクセサリー感覚で
身につけるなら
ダイワ ピア39のキャップはスポーティなジェットキャップのデザインと、シックなネイビーカラーのかけ合わせが絶妙だ。また、細い繊維を織り上げた光沢のあるタフタ素材で落ち着いた佇まい。アジャスターとストラップ付きで風に飛ばされにくいし、外で遊ぶときにも便利だ。
「テックアイテムにおいて機能性は大前提ですが、スマートさも譲れない。その点において、このキャップは優秀でした。撥水性が高く便利なのは言わずもがな、目深にかぶれる浅すぎないフォルムに、素材のキレイな質感が自分好み。アクセサリーを身につける感覚で、上品なスタイルのハズしにも活躍します。今日はあえて全身をダイワ ピア39でスタイリング。すべてオーバーサイジングの機能服でそろえ、素材のちょっとした違いを楽しむのもありです」
キャップ(ダイワ ピア39) ¥6,600/グローブライド その他/本人私物
DESCENTE PAUSE
ステンカラーコートを
優しいトーンで着こなす
アスリートたちからも支持されているデサントの機能を日常着に落とし込んだライン、デサント ポーズ。今季はクリーンな印象のステンカラーコートが登場。表面には特殊なラミネート加工が施されたGORE-TEX素材のナイロンを使用。撥水性が高く、冬の雨にも問題なし。ハリ感のある素材が、直線的なパターン設計をより美しく見せてくれるのもポイントだ。機能服で選びがちなブラックやネイビーではなく優しい雰囲気のベージュを選ぶのが新鮮。ホワイトのパンツを合わせて、全身を柔らかなトーンでまとめるのが今っぽい。
「クラシックなステンカラーコートは、自分らしいアイテム。衿を立てて着ると、より上品な雰囲気に。さらりとはおるだけでキマるので、急な外出でも重宝します。こちらの“ナップフォード・ポスター・マーケット”は、数か月前にこのあたりに引っ越してから立ち寄るようになったポスター専門店。世界中のアートポスターやエキシビションポスターがそろい、額装もお願いできる。すてきなお店に出会えました。大人になるにつれてインテリアへの興味も強くなり、最近は服に限らず植物やアートなどにもアンテナを張っています」
コート(デサント ポーズ)¥ 72,600/デサント ブラン 代官山 その他/本人私物
Shop Information
KNAPFORD POSTER MARKET (ナップフォード・ポスター・マーケット)
Address:東京都渋谷区代々木4の12の6 #B
Tel:03-3370-2675
Opening hour:13 時〜18 時 土・日曜・祝日12時~19時
Close:水・木曜
Clarks
雨の日にも定番のワラビーを
イギリスの老舗、クラークスの定番であるワラビーのGORE-TEX仕様。ころんとした形に優しげな起毛素材と、長年愛されてきたデザインはそのままに、防水機能をプラスしたひそかなアップデートがうれしい。透湿性も備えていて快適さも十分で、普段の装いとも相性抜群。悪天候の日の足もとに加えておきたい。
「いわゆるレインブーツは自分のワードローブに合わないので、防水シューズは遠い存在でした。雨の日にはラバーソールの革靴や、ぬれることを気にせずに履けるスニーカーを選んだりしていました…。なので、GORE-TEXのワラビーは理想の1足! 英国の老舗のクラシックなデザインで、雨の日にも自分らしいスタイルで過ごせるのがうれしい」
靴(クラークス オリジナルズ)¥33,000/クラークスジャパン その他/本人私物
大人になるにつれ、
自分に似合う服がわかってくるように
ファッション業界で10年近く働き続け、自身のスタイルを確立した松岡さん。プライベートでは父親の顔を持ち、年を重ねて多方面へ視野が広がったと語る。変化しつつあるライフスタイルやファッション観について聞いてみた。
ファッション観はどのように変化しましたか?
「今も昔も変わらずドレスを軸にしたスタイリングが多く、シックなものに惹かれます。変わった点は、オケージョンに合わせて服を上手に選べるようになったこと。年を重ねて遊び方も変化してきたので、動きやすさや洗濯のしやすさといった機能面に注目することは多くなりました。ツールとしての便利さと自分好みのデザインのちょうどいいバランスのアイテムが見つかるとうれしいです」
ライフスタイルで変化したことはありますか?
「前よりも広い家に引っ越したので、観葉植物を買ったり、大きめの家具を置く余裕が出てきて…職場でも休憩時間にはよくインテリアのフロアに行くようになりました(笑)。これまで様々な服を買っては着て、トライ&エラーを重ねたおかげで、洋服の購入には失敗しなくなった分、インテリアなどにかける予算が増えましたね」
ゴアテックスアイテムは普段から着用頻度は高いですか?
「クラシックなドレスのウェアや、モード感のある高感度なアイテムと組み合わせて楽しむことが多いです。アークテリクス ヴェイランスとダイワ ピア39をよく着ています。テックアイテムといえど、デザインとしてのスマートさはマスト。あくまで自分らしいスタイルをキープしたまま、そこに機能をプラスする感覚で着ていますね」
Profile
松岡 歩 Ayumu Matsuoka
三越伊勢丹 紳士担当
伊勢丹新宿店 メンズ館のコミュニケーションデザインを担当する。学生時代は4年制大学と並行して文化服装学院にも通っており、過去にデザイナーズブランドの輸入代理店での勤務経験もある。メンズノンノでのスナップをはじめ、さまざまなファッション企画に登場。「大人たちのメンズノンノ 座談会」にも参加。
Instagram:@ayumumatsuoka
【Shop List】
ランドアール MAIL:info@landr.life
グローブライドお客様センター TEL:0120-506-204
デサント ブラン 代官山 TEL:03-6416-5989
クラークスジャパン TEL:03-5411-3055
Photos:Kyouhei Yamamoto Stylist:Masanori Takahashi
Interview & Text:Takako Nagai
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